ダグアウト’99
               評価=いけるぜ!


  まだやり始めたばっかなので、とりあえずの評価ですけどね。
 これはいいです
。かなりいけます。あのね、今までのプロ野球監督シミュレータの不満点を相当解消
 しています。まず、良い点を列挙します。

 1.二軍がある。
   支配下選手数が70名前後いますので、ほぼ完璧。当然、ファームがあって、一軍二軍の入れ替え
   があります。おまけに二軍は二軍で試合をやってるんだね。これはマシンが勝手にやってるんだけど、
   その際の選手成績もきちんと出るわけ。一軍に引っ張りあげる時の参考データになってるのね。

 2.ほぼ完全にルール通り
   セントラル、パシフィックの各ルールを準拠しています。ゲーム独自のルールてのがほとんどない。
   そういう意味では完璧です。

 3.現実に則している
   タイトルに「’99」とある通り、1999年のプロ野球界の動きを完全にシミュレートしています。シーズン
   内で起こった事件を再現するイベントがある。例えば、シーズン中に解雇される外国人とか、逆に
   入団する外国人とか、トレードとか。それがイヤな場合はそうしないようにも出来る(親切!)。

 4.ハプニングあり
   雨天中止があるのは前にもあったけど、雨天コールド(!)を再現してるのはこれが最初だろう。さらに
   死球とか走塁とかでの試合中の怪我まであるのだ! これはすごい。
   なお、これもイヤな人はシステムでやらないようにも出来る。

 5.データが細かい
   選手データはマスクがかかっててわからないんだけど、200種以上のパラメータがあるって話。実際、
   そう感じさせるような細かいデータ情報もある。投手や打撃成績表なんかもかなり細かい。ホールドの
   記録まで作ってるのはこれが初じゃないか? 面白いのは月間MVPとかもあるのね。

 6.試合がそこそこ面白い
   試合の動きに無駄がないのだ。キャラは二頭身なのだが、打球のバリエーションも豊富だし、無駄な
   時間をかけるような動きやグラフィックがほとんどない。よって、あまりストレスを感じないですむ。

 7.トレードが面白い
   システムとしては、あらかじめトレード選手(こいつはいらないからトレードに出してもいいよ)を指定
   するわけ(複数可)。で、逆にどういう選手が欲しいか指定する。これは具体名じゃなくって、投手な
   ら、左腕の速球派でリリーフが出来る投手とか、打者なら、左打ちの外野手で長打力が欲しい、み
   たいな要望を出しておくの。するとフロントが期限内(6月いっぱい)までに話をまとめてくれることが
   ある(くれないこともある)って感じ。今までの野球ゲームだと、プレイヤーが欲しい選手を指定した
   でしょ。それもいいんだけど、こういうのも本物っぽくて面白いよね。どんな選手をとってくれるのか
   ドキドキできるし。

  無論、不満な点もあるよ。まず、やっぱり試合時間が長いかな。大体1試合30分くらいかかります。
 まあ短い方じゃないよね。でも上記したけど、無駄な動きがないので思ったほどいらつかないですみ
 ます。
  それと、これはPSの宿命的な問題なんだけど、CD-ROMへのアクセスが多すぎるかな。ちょっとサイン
 を出すだけでも、頻繁にアクセスに行くからね。サインの出し方自体は、コントローラをうまく使ってて、
 なかなか感心したんだけど、アクセスが多い分遅いね。

  総じて、とてもよく出来たゲーム。もちろん、マニアにしか通用しないソフトなんだけど、それだけに私み
 たいな野球マニアにはとても面白いゲームです。1999年のプロ野球ものでは最高傑作ですかな。

  そこでだ。日本クリエイトさん、今度出す野球道4は、これを超えるものを作ってください。パソコン版の
 意地とプライドに懸けて、データ面でも思考面でも負けないゲームにして欲しい。このゲームは基本的に
 シーズン内のことしか出来ない。だからドラフトもないし、トレードも即席っぽい。キャンプもない。でも、
 十分面白かったんですよ。経営面や補強面は野球道シリーズの十八番。期待してますよ。
  そして試合面。結局、いちばん長く見なければならないのは試合なのですから、これがつまらない
 (遊び勝手)が悪いと、とてもやってられない。これも気をつけてください。
 って、最後は野球道4への要望になっちゃったなあ(^^;)。でもね、この「ダグアウト’99」も面白いよ、
 お勧めしちゃいます!



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