野球ゲームファンは、世に2種類あると言われている。ファミスタ派とパワプロ派で
ある。アクション系野球ゲームの人気を二分する片割れが、このパワプロだ。
私が持っているのは、97年開幕版。さらにバージョンアップが重なったから、新しい
ものを持っている人も多かろう。
で、正直、ファミスタ派の私としては、やはり操作性にかなり面食らった。難しいのだ。
投手は似たようなものだが、打つほうが難しい。
ファミスタでは、だたバットを振るだけでもけっこう打てたのであるが、パワプロでは
こうはいかない。バットを振り出す方向を決めねばならないのだ。高低とコースですね。
投手の手からボールが離れたら、バットを振り出すまでの間にそれらを決定してスウィ
ングする必要がある。
天性の不器用であり、鈍い筆者としては、とてもこの動きにはついていけない。
特に、相手の投手に速球を投げられたらお手上げだ。私が打てるとしたら、予測する
球種と、コース(高低も)が見事に的中した時だけであろう。あとは偶然しかない。
つまり、山勘が当たるか、まぐれしかない。
とはいえ、パワプロ派の方たちは、そこが面白い、楽しいのであろうと思う。
「実況」と冠するだけあって、当初、パワプロのウリは試合の模様をアナウンサーが
実況中継する、という点にあったろう。しかし、その試みがさして目新しいものでなくな
ると、今度は選手育成をウリに持ってきた。
これは自らが架空選手になって、学生時代(むろん野球部)を過ごし、見事プロに入団
するまでをシミュレートする、という形をとっている。97年版が最初だったのだが、これが
実によく出来ていた。練習し試合をこなして実力をつけていく、そしてその間に起こる様
々なイベントがまたよく出来ていた飽きさせない。
実際、私はこればかりやっていた。
新版も出ているが、なお一層、育成モードが充実しているらしい。むしろ、この育成モー
ドを別ゲームにしてし売り出すのもけっこういけるのではないか、と思ったりしたのだが。