ブロードバンドへの道〜その1 パソコン購入編
先日、3年ほど使用していたパソコンが壊れた。いや、本体は無事なのだが、モデムが
イカれてしまった。
ダイアルアップで繋ぐとモデムが「ピーーー、ガーーー、ピーーー、ガリガリガリッ」と
にぎやかな音を立てて接続されるわけだが、この最後の「ガリガリッ」がなく、3番目の
「ピーーー」が永遠に続く(^^;)状態に陥ってしまうのである。ここんとこ同じような現象が
起こっていたので、またかと思いながら再接続を試みるものの、これが一向に直らない。
さすがに「これはおかしい」と思い、ケーブルの状態や本体を開けてのモデムの様子を
見てみたが、特に異常はない。とはいえ、素人がひとめみてわかるようなものでもないの
だろう。つまりはお手上げである。これがGW真っ最中。
さて、これは困った、一般ユーザーの立場なら、しばらくネットはお休みだ、モデムを
新調するか、いっそマシンを買い換えるか、ゆっくり考えれば良いのだが、まがりなりにも
ホームページを持ってしまうとそうもいかない。掲示板にいらしてくださるお客さんを放って
はおけない。メールでご意見いただいているんじゃないだろうか、なんて考えると居ても立
ってもいられなくなる。
折しも、夏場を目処にマシン買い換えを考えていたところだったので、いっそ新機導入
することにする。しかし待て、これはおまえの嫌いな衝動買いではないのか? いや、
そうではない。報道によると、各半導体メーカーの在庫調整が進み、メモリが2〜3倍の
価格になるというではないか。液晶も軒並み値上がりしている。6月以降は販売価格で
2〜3万円くらい響いてくるという話だ。そうだ、これは衝動買いなどではなく、経済的に
考慮した結果なのだ…と、必死に自分に言い聞かせる(^^;)。しかしまあ、「準」衝動買い
くらいにはなりそうですがね(^^;)。
雑誌等で眺めていて、性能や価格面、またサポートの良さから考えて、DELLかな、と。
さらに煮詰めて購入機種も決定した。よしネットで注文だって……ムリだよ、モデムがダメ
なんでしょ? だから買い換えようとしたわけで(^^;)。
なら電話だよ、って、ちょっと待った。今、GW真っ最中で、これもダメだ!(^^;)
DELLでは、電話による注文や質問は日曜、祝日はお休みなのである! ちなみに、
サポートは365日OKらしいのだが。
これにはまいった。仕方ない、GW明けるまで待つか。その間はネットカフェでも行って
アクセスし、掲示板で事情を話しておけばいいか…。
よし、それでいこうと思って、ハタと思いついた。待て待て、電話で発注したとして、
モノが届くまでにいったいどれくらいかかるのだ? 慌てて過去の雑誌とかで調べてみる。
唖然。ヘタをすると2〜3週間もかかるらしい。それでは困る。そんなにページを放ってお
けるわけがない! ネットカフェ代もバカにならないぞ!
せっぱ詰まった。どうすりゃいいのだ。となると、これは店頭で買うしかない。高崎には
大手の家電ショップが3店ほどある。ビックカメラとヤマダ電機、コジマ電機である。
まずビックは除外。品数自体が少ないし、値引きも悪い(パソコンに関して)。それに、
他の2店は毎週のように広告を打っているのに対し、ビックはほとんどない。商売する気
があるのか不明だ。ビックのピーカンはDELLのマシンを扱っているらしいが、高崎には
ない。また、あったとしても結局はピーカンのマシンを使ってネット注文するらしい(つまり
現物販売はない)ので無意味。ヤマダとコジマの比較になる。
心情的にはヤマダにしたいところ。ヤマダは地元が発祥の地なんでね。
しかし、価格的にはイマイチ(他の家電は安いと思うが)。新古品みたいなのは投げ売りの
ような値段がついていたが、買ったら3年は使うつもりなのでそれでは銭失いになりそうだ。
そこで「あっ」と気づいたことがあった。急いで過去のチラシを見てみる。やっぱりだ。
コジマはソーテックのマシンを扱っているのだ。
ソーテック。パソコンユーザーにとり、その名は常に危険な響きを含む(^^;)。
曰く、簡単に故障する。
曰く、動かないソフトが多い。
曰く、直販だとめちゃめちゃに時間がかかる。
曰く、サポートが最悪。
その安さを考慮しても、遠慮したいマシンの筆頭格であった。前のマシンを組み立ててくれ
たショップの店主も、ソーテックのマシンを見て、「呆れるほど徹底して安物の部品を使って
いる」という感想を持ったそうだ。ただ店主が言うには、「それは必ずしも悪いことではない。
割り切って使えば、それなりに良い機械だ」そうなのだ。
実は前回もソーテックのマシンを考慮には入れていた。そして電話してもみたのだ。
一 平 「PC−STATIONの○○を注文したら、どれくらいかかりますか?」
ソーテック「7週間になります」
一 平 「な、7週間!?」
これにはショップの店主も呆れていて、「それじゃCPUの値段が変わってしまいますよ」と
目を丸くしていました。話にならないので、その時点でソーテックのマシンは除外したのだ。
ま、今はこんなにかからないかも知れませんけどね。これは3年前のこと。
今回は事情が事情。もはや待ってはいられない。覚悟を決めて(^^;)コジマへ向かう。
お目当てのマシンはあった。在庫もあるそうだ。スペックを確認する。CPUはP/4の1.6
で、メモリは256MB、HDは80GB、CD−R兼DVD−ROMドライブ。液晶TFT15,1
インチのデジタルモニタ付きで、税込み16万ちょっと。正直、モニタはいらなかったが、
店頭売りはモニタなしはない。これは仕方がない。
なるほど、スペック的には文句はない。価格面と照らし合わせてもお買い得だろう。
しかし、じっくりパンフを見ると、やはりある。なるほど、安い原因が。
HDは80GBと大容量ではあるが、速度は5400なのだ。今は7200くらいが一般的では
ないだろうか? それとグラフィック関係。ボードは積んでいるが64MBである。今じゃ128、
ややもすると256くらい積んでいるのもあるので、これでは役不足か? さらにCDドライブ
の回転速度もやや遅い。
…そういうことね。
まあしかし、この辺のことは理解していたつもり。いちばんの問題点をショップに尋ねて
みた。ズバリ、サポートの件である。担当氏の話によると、無償サポートはソーテック側で
1年間、ショップでさらにそれとは別に5年あるそうである。十分だと思ったが、実は無償
サポートというのは1回こっきりなのだそうである! やれやれ、そんなことだと思った
が、まあいい。
では、いざ障害かと思った時の対応だ。ソーテックは電話サポートが極度に悪いという
評判ではないか、それはどうなっているのだ、とショップに問い詰めた(しかし問い詰めら
れても、ショップ側も困るだろう(^^;))。店側としても、「サポートセンターを新たに設置し、
つながる率をそれまでも5%(!)から40%に上げる」という言葉を信じるしかないそうだ。
それと、何もムリにソーテックに聞かなくても(^^;)、店のパソコンセンターで対応する
から、その時は電話して欲しいとのことだった。…そんなところだろうな。
「わかりました。買います」
祈るような気持ちでカードのサインをした。「後生だから3年は持ってくれ」、と(^^;)。