とらいあんぐるハート |
種別 | 音声 | アニメ | メーカー・ブランド | 発売日 |
---|---|---|---|---|
AVG | あり | なし | アイボリー | 1998.12.18 |
【Mくんの評価】
シナリオ | システム | 音楽 | CGレベル | エロ度 |
---|---|---|---|---|
8 | 9 | 6 | 8 | 8 |
ハマり度 | 期待度 | 音声レベル | 感情移入 | 特別加点 |
10 | 10 | 8 | 8 | 10 |
総合点 | 俺のキャラ | |||
85 | 鷹城唯子 |
【コメント】
スゲーおもしろいです。知名度は低いようですが、出来栄えは98年屈指の名作学園恋愛AVG「ONE〜輝く季節へ〜」に匹敵すると思います。隠れた傑作です。ほのぼのした恋愛を楽しみたいという方におすすめです。
「ONE」にくらべると音楽的には明らかに劣っていると感じますが、「ONE」がプレー後に何となく納得がいかない様な、奥歯に何か挟まった様な妙な後味の悪さが残るのに対して、この作品は登場する女の子の設定がやや突飛すぎるきらいはあるものの(忍者・バンパイア・中国人etc.)ストーリーが単純・明解で、やり終えた後さわやかな満足感に浸ることができる点で優れていると思います。
1プレーに要する時間が短く、メッセージスキップ機能もあるので繰り返しプレーすることが苦にならないこと。CDがなくても起動可能なので、ほかのゲームをやっていて飽きたとき、いちいちCDの交換をしなくても気軽にゲームをスタートさせることが出来る点も評価したいです。
女の子のCGはややクセがありますが、かわいらしい絵柄でほのぼのとしたこの作品の雰囲気によくマッチしています。Hシーンも濃いし、CGの数も多いです。
声優さんの演技もなかなかのものです。とくに唯子の声は決して上手いとはいえないけど、ちょっと舌足らずの甘ったるい声がよいです。
と、ひたすら誉めまくっていますが、本当にいい意味で娯楽に徹したすばらしい作品だと思います。このゲームを作った「ジャニス」というソフトハウスの今後の作品に注目していきたいと思います。
【いっせいの評価】
シナリオ | システム | 音楽 | CGレベル | エロ度 |
---|---|---|---|---|
9 | 9 | 7 | 8 | 9 |
ハマり度 | 期待度 | 音声 | 切な度 | 特別加点 |
10 | 10 | 8 | 10 | 9 |
総合点 | 俺のキャラ | |||
89 | 綺堂 さくら |
【コメント】
困ったなあ。こんなに高得点が稼げるようなゲームだなんて、全く思ってなかったんだよ。インストールして、最初に鷹城唯子(Mくん萌えキャラ)を攻略してる頃は、このゲームがまさか「To Heart」と同じ評点になるなんて想像もしてなかったんだよ。俺が悪かったよ。許しておくれよ。
「To Heart」タイプのAVGであることに疑いはない。じゃあどこが違うのかと言えば、女の子とくっつくタイミング。通常このタイプのゲームでは、エンディング間近で告白なり事件なりがあって、くっつきましためでたしめでたしでエンドタイトル、スタッフロールの直前か直後に1枚CG出しておしまい、がほとんどだった。別にそれを否定する訳ではないけどね。ところがこのゲーム、12月頭から話が始まって、早いと年内にくっついてる。でも話自体はそれからひと月も引っ張るし、こんな萌え萌え系のゲームのくせに「恋人エッチ」(恋人同士としてするエッチの意、造語です ^_^;)がやたらと多くて濃い。そっかー、こういう方法があったんだねー。評者は今後、「萌え萌えゲームだからエロ度は諦める」のをやめます。
足りない部分を挙げへつらうのは簡単だけど、このゲームについてはむしろ、こういう使い古されたパターンの中でここまで新しいことをやってみせた、という点を褒め称えるべきなのでしょう。今後評者がこのゲームについて、音楽が、音声が、CGが、と欠点を指摘したとしても、このゲームの本質的なポテンシャルを否定するものでは絶対にありません。そういえばMくんは、女の子達の設定が「突飛過ぎる」と言ってたけど、いやこれはね、作ってる側が、どこまで許されるかをきっちり計りながら、狙いすまして作ったものだと思うよ。ある意味ずるいんだけど、例えば「ONE」のあの女の子達に比べれば、何て言うか、ゲームとして「素直」だと思いませんか?
達成度表示がないのが残念。CGにはもうちょいアクが欲しい。普通過ぎる感じ。エンディング・テーマがないのもマイナス。音声に関しては、俺はあの舌っ足らずが嫌いだ。だから俺キャラは、まず唯子をカットして、残り全員でもいいんだけどまあさくらかな。僅差で2位は七瀬。3位はさらに僅差で小鳥。4位というか3.5位にしたいくらいでいづみ。
全く、後を引いてハマるゲームだ。このゲームに関連して、「エロゲー論」コーナーに「ハッピイ・エンドの功罪」を掲載しました。それと、もしかしたらこのHP自体に、「とらハの部屋」を作ってしまうかもしれません。