すいーとじぇみに −僕の妹−
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
ADV 一部あり なし Ripe 1999.12.10

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
8 6 7 9 7
期待度 音声 お兄ちゃん度 感情移入度 特別加点
9 6 9 6 8
総合点 俺のキャラ
75 華穂

【コメント】
 俺的には、1999年中の「ベスト無印良品」。全くノーマークで、どんくらいノーマークだったかというと、発売までひと月切った11月半ばにメガストア誌上の紹介記事で初めてこのゲームの存在を知ったくらい、だからまあ普通のノーマークだけど、13pの新作あたりだと半年も前から待ち焦がれてるし、俺の中ではパケ買いの次にノーマーク、というレベルのノーマークでした。うっわあ前置き長い。疲れてるわ。
 いきなり2人の“義妹”ができちゃうところとか、主人公の職業が純文崩れの官能小説家ってあたり、もう夢のような世界ですよね。で、担当の(つーか馴染みの)編集者は学生時代の元恋人、連絡よこすのが主人公の官能小説の愛読者のフリーター。みーんな主人公とのエッチを求めてる。並べてるだけで笑えちゃうほど、ここ何年かで最強とも思えるほどの、スーパーご都合主義。ここまで徹底されると、これはめちゃめちゃキモチいい。これが調教系のSLGだったらホントにつまらないゲームになっちゃったんだろうけど、あくまで妹達との会話を楽しむ、エッチを含めて2週間あまりの共同生活を楽しむだけのゲームであるがために、この「あくまでも主人公に好意的な登場人物達」という設定が生かされる形になりました。構造的にはそれほど(つーか全く)複雑でない、「誰とお話しするか」だけでその対象キャラの好感度が上がっていくという判定方法。だからプレイヤーは、あくまでもお話ししたいキャラとだけお話しすればいい。それで自然にHまで行けます。両方同時、というのも、途中でお話しする対象を切り替えてあげればOK。俺は国際軽率機構の山方氏にこれを聞いて、後は結構ラクチンに進めました。
 何気ない会話は◎。特に俺のお気に入りは、元恋人の編集者さやかとのそれ。結構すげえことをしてた(「初めてお尻でした」とか、そういうあたりね)、ってのが会話の端々にはみ出てくるんだよねえ。実際にするHはフツーだけど。この会話部分に重きを置くあまり、キャラ別エンディングは全くなし、という潔い作りにも驚かされました。いまどきないもんねえ。
 ただ、ちょっとだけシステムが。音声とBGMにめっちゃ雑音が混じってるのが、まず気に入らない。子持ちエロゲーマー、デフォルトでスピーカーは死んでてヘッドフォン必須の俺としては、もう少し音質にも気を遣ってもらいたかった。バグかなんか知らんけど、2、3種類の音楽が入り混じっちゃってた部分まであったぞ。あれは不快だった。
 購入後しばらくして知ったことなんですけど、このRipeってブランド、実はかのメイビー系らしいですね。住所がまるで同じなんだって。ゲームの進行が毎日購入するお菓子の種類で左右されるなんてとんでもないシステムは、この血統に由来するらしいです。
 会話がやたらと充実してるんで、音声がパートヴォイスになっちゃってるのはやむを得ないんだろうなあ。それにしても、いちばん心に残ってる音声が、妹の双子のひとり、華穂の「みっ!」なのは何故?(2000.1.9)