姉妹妻
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
ADV あり なし 13cm 2000.10.27

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
3 6 6 8 9
ハマり度 期待度 ヅマ度 男意気 特別加点
3 7 3 6 6
総合点 俺のキャラ
57 美紗子

【コメント】 前作「発情カルテ」の騒動も覚めやらぬうちの発売、しかも前作がごくごく一部の汁系レビュアー以外には不評を極めていたという状況にあっては、この作品にかかる期待や注目度は本当に大きなものになっていたはず。かくいう俺も、前作と同レベルでもう1作品発売されちまったあかつきにゃあアンタ、前にもどこかで書いたと思いますが「13cmの部屋」を改称するかいっそ閉鎖するかしようと、そこまで思い詰めてました。ええそうです、あんなのを再び発売されてしまったら、ねえ、もうあそこは俺の「心のブランド」じゃあなくなっちまうんでしょうから。
 いやかなり大袈裟に言ってますが、あれでかなり、俺の中の「13cm熱」は冷めたんですよ。とことん追っかけるとは言ったものの、やっぱり楽しく追っかけたい訳だから。高い金払うんだしさ。
 で、今作「姉妹妻」です。
 ぶっちゃけた話、俺はひとまず安心しました
 なんだ簡単なヤツだなあなんて呆れてしまわれたアナタ、ええすいませんです、俺は単純なヤツなんですよ実際。楽しい作品が出てくりゃ喜ぶし、それがそそられる作品ならおっ勃てる。小難しい理屈こねてるようでも、やるこた一緒な訳です。
 ここ何作かの13cm作品の常として、声ゲーの要素がもっとも強く感じられます。CGで差がつかないのなら声でつけたろうじゃねえかくらいの迫力はひしひしと伝わってきますね。もはや声ゲーNo.1の座は「Natural」のものではないのかも知れません。思い入れという点でも、前々作「檸檬」が持ってってますし。ただただ淫語を並べるだけで却ってエロさを感じられなかった「発情カルテ」で一度トーンダウンした分、今作「姉妹妻」ではその雰囲気からしてエロいのがイイよね。声の雰囲気。息遣い。女の子が2人しかいないにもかかわらず、エロさと声のレベルはこれまでの13cm作品の中でもダントツに高いよ。ま、意地悪な見方をすれば「前作を見ちまってる分、そういう風に感じられる」ってのもあるんだろうけど。そこはそれ、好意的にね。
 絵柄については、賛否両論ではないか、と。サンプルCGがメーカーサイトに出始めた頃から、胸の大きさにとまどう声が結構出てたような。んで、実際に遊んでみて、全部のCG開けると、絵によってバストが「85のC」から「125のG」くらいまで変わっちゃってる、要するにデッサンが安定していない、つー弱みがあることが判ってきた。原画さんがどういう素性の人かは知らんのだけど、その辺がレベルアップの余地を残してるなあ。俺的にはさすがに胸でかすぎるって感想だけど、その他の部分にはそれほど文句はないです。充分そそられる絵柄ですよ。
 さて問題は、10点満点で3点しかつけられなかった「ヅマ度(人妻度)」だよ。いろいろ盛り込みすぎた設定ゆえ、焦点がぼやけてしまった感があるなあ。これじゃあ女教師モノだ、というのが、俺の感想。この意見は実は結構あちこちで耳にするんで、あながち的外れではないと思う。妹を登場させるためにも、姉が女教師であるイミはあったんだとは思うんだけど、ヅマならではの背徳感とかドキドキする気分とか、そういうのがあんまりリアルじゃなかった。今回は設定で義母モノにもなってた訳だけど、そういう「盛りだくさん」ゆえの弱さが、それぞれのシチュエイションでのエロが少ない分、却って際立ってしまっていた、という感触。願わくば、もっとそれぞれのシチュエイションに特化させたシナリオで、もっと深いエロを愉しませてほしい。別に義母が教師でなくても構わないんじゃないでしょうか?
 ま、穴は多くとも、今作は正直言ってずいぶん勃ちましたよ俺は。前作で全く勃たなかった分は取り返したね。13cmならではの部分はあまり目立たなかったような気もするけど、まあ前作が前作だからよしとしましょう。次回作がどんなんだかまだアナウンスされてないけど、「新・汁系ブランド」としての地位を確立し、さらにそれまでのファンにもアピールするようなすっげえのを、期待してますよ。
 とまあ何だか優等生的な終わり方で、今回は終わらせていただきますですはい。(2000.11.6)