PiLE DRiVER
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
AVG なし なし ブルーゲイル 99.5.28

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
7 7 8 8 6
ハマり度 期待度 感情移入度 杭打ち度 特別加点
6 3 7 5 6
総合点 俺のキャラ
63 最近はこの優美みたいなキャラも好き。

【コメント】
 地雷の可能性にもめげずに踏みに行った、久々の冒険。結論から言うと、当たりはずれで言えば、当たり。「アレながおじさん」(未プレイだがお噂は兼ねがね……(^_^;))、「sonnet」(レビュー参照。これぞ地雷)と来てこれだから、もともと買うつもりはまるでなかった。ただ、「Kanon」からのリハビリに何か軽いゲームが必要なのが判ってたし、しばらく地雷らしい地雷も踏んでなかったから、まあたまには話のネタをあちこちに提供しよう、なんて軽い気持ちで、このゲームを選んでました。それともうひとつ、俺の買ってる雑誌「メガストア」のインプレで、「ある日を境に女の子がこぞって主人公の肉棒を狙いに来るようになった云々」というくだりがあり、なるほどこいつはただひたすらやりまくるだけの、いわば正統派エロゲーなんだね、よしやったるっ!というきっかけもあったんだけどね。
 小さな事件ごとに章立ての構成をしつらえているあたり、ちょっと「With You」なんかを連想させますね。それと、オープニング・エンディングの歌は、かなり出来がイイです。歌も巧いし。これは掘り出し物だったなあ。エンディングは、画面構成がPS版「To Heart」にそっくり。つまり、よくできてるってことです。ただ俺、最初設定を間違えて、音楽を全部MIDIで流してたの。そうすると、ヴォーカル入りの音楽は出てこない。実はヴォーカル入りの曲が入ってることはどこかで聞いてたんで、最初に(プレイ前に)プレイヤーで立ち上げて曲だけは聴いてた。だから判ったんだけど、初期設定はCD-DAにしといて欲しかったなあ。こう思うのは俺だけかもしれないけど。
 ただ、期待していたタイプのエロゲーじゃなかった。これはイタかった。あのメガストアのインプレ見たら、誰だって「理屈抜き、やりまくりのバカエロゲー」を期待するよねえ。ブルーゲイルだし。なのにこれ、主人公を思い続ける幼なじみの美少女剣士(ん? あすか?)の切ない想いってヤツを真ん中に置いた、萌えゲーなんだもん。エロは食い足りないくらいしかないし。シナリオにもそれほど大きな不具合とか納得行かない点はなかったけど、それだけ。主人公の友人のキャラが、どんな女の子のキャラよりも立ってた。ギャグも中途半端、エロも中途半端、萌えも中途半端。おもしろいけど、それほど印象には残らない。
 うーむ。なんかこのメーカー、もう一息で大化けしそうな気がするんだけど。買い被りかなあ。
 ゲームとは直接関係ないんですけど、ヒロイン格の女の子の髪型、なんか変です。前髪がまっすぐ過ぎるような気がします。このせいで、このキャラは好きになれませんでした。現実離れしすぎてるのもどうかなあ、と。あ、髪型だけね。他のシチュエイションはもう、どんなんでもいいんですけどね。(1999.7.4)