入院
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
AVG あり なし 13cm 1998.11?

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
7 8 9 8 7
ハマり度 期待度 音声 男意気 特別加点
7 5 8 8 8
総合点 俺のキャラ
75 須恵岳 萌架

【コメント】
 わが心のオアシス13cmによる、定番中の定番、病院AVG。「病院ADVの傑作」って書きたかったんだけど、申し訳ないけど、凡作。グラフィッカーなど、結構前作「好き好き大好き!」と重なるスタッフで作ってるように見受けられたのと、何しろ13cmだし、つまらなくても衝撃的なのを見せてくれるんだろう、という期待で胸を膨らませてプレイ開始したのに、結局フツーのADVだった。CGにもクセがあるんで、俺的にはOKだけど、口の大きな女の子がだめな人はやめといた方がいいかもしれない。主題歌? まさか「桃井はるこ」とは。まあ悪くはないです。最近、主題歌のあるエロゲーが多いけど、俺的には結構歓迎してます。へたっぴいなのとどうしようもないの以外は、アニメの主題歌みたいなもんだし、キライじゃない。っていうか、好き。わざわざwavファイルとして吸い上げて、編集して、自分専用のエロゲヴォーカルCD焼いたりしたし。馬鹿っぽくてもいいんです。楽しんでるんだから。
 だいぶ話がそれましたね。他に話すべきことがないから、とでも言いましょうか。ホントにフツーのADVなんです。キャラもステロタイプで、設定もまあよくある話、主人公もまあよくいるタイプ、エンディングもまあよく見かけるエンディング。腹立ったのは、フルボイスじゃなかったこと。パートボイス、とでもいいましょうか、要するにほんのちょっとのパターン化された言葉と、Hシーンの声しか入ってなかった。なぜ腹立ったかと言いますと、このシチュエイションそのままのADVを以前にやったんですが、そっちはきちんとフルボイスで、普段の会話にもしっかり声が入ってて、感情移入を助けてくれたからなんです。さてそのADVとはいったい?
 答は、BELL-DAの「ほたる」。あっちはサスペンス系の話も交えてたし、エロ度は圧倒的に高かったし、何より主人公の設定が秀逸で、今思い返すと「へえ、BELL-DAでもあんなマトモなゲームが作れるんだぁ」という感想を抱いたのが失礼なくらいです。
 ま、こいつは旧作で、この後13cmはあの「嬌烙の館」をリリースしてくれた訳だし、怒っちゃいけねえなあ、とは思うんですけど、――期待してたのに。BELL-DAのゲームにも及ばないなんて、あんまりだ。
 まだコンプリートしてないんで、もしコンプリートして評価が大きく変わるようなら、また修正して報告します。(1999.5.9)


 昨日言ったとおり、まあコンプはまだしてないんだけど、たった独りクリアキャラが増えただけなのに印象がまるで変わっちゃったんで、その報告と、昨日UPした上の文章の一部についての訂正とお詫びを述べようかと思います。
 さて昨日の評価といったいどこが変わったかと言いますと、サブキャラのひとり、須恵岳萌架(すえたけ・もか。すげー名前だね)シナリオに言及する、ということ。昨日までは全くやってなかったんで、触れてなかったことのお詫びがひとつ。それと、「こんなところに13cm!」的なこだわりが実はあった、という発見の喜び。
 ここのコンテンツに「エロゲー論」つうのがありまして、自分では結構気に入ってるんですが、まあそんなこたどうでもいいんだ、そこの「ハッピイ・エンドの功罪」で述べてますとおり、ほとんど全てのエロゲーはハッピイ・エンドを基本にしていて、それが果たされないことはまずなくて、ハッピイ・エンドじゃないストーリイは鬼畜系以外にはあり得ない、というのが俺の持論です。
 でも須恵岳萌架シナリオは、ごめんこんなところでネタバレしちゃうけど、ハッピイじゃあない。決して。
 それでも、あれしかストーリイを成り立たせる方法はあり得ないと思うし、あんなエンディングにしたシナリオライターのみなさん、それに、それを許したプロデューサーの方に、敬意を表します。これぞ男意気。すげえや。
 俺キャラが変わったことと、男意気度を2ポイントプラスしただけですけど、俺の中で、「いやあ良かったやっぱり13cmだった」という安心感が生まれたことが、俺的には嬉しくて仕方ありません。
 だから訂正としては、このゲームは「一見フツーの定番ADVだけど、実は13cmテイストもきっちり盛り込まれてます」と書いとかなきゃ嘘になっちゃう、ということですね。お詫びは上記のとおり。ごめんなさい13cmライター陣のみなさん。やっぱりあなた方は男だった。
 ま、一見フツーのエロゲーになっちゃってるのは、あんまりよろしくないかなあ。俺的に。
 13cmは13cmとして(これも実はひどい偏見か)これからも突き進んで欲しいもんです。(1999.5.10)