【コメント】
実はこのゲーム、全く購入を予定してませんでした。あの呪うべき駄作「いちょうの舞う頃２」を発売日にＧＥＴしようとわざわざ殺人的に忙しいスケジュールに数時間の休暇をねじ込んでまで秋葉原に行って、とにかく脇目も振らず（まあ普段ならまずこんなこたあできないけどね）量販店に駆け込んで、誇らしげに平積みされているはずの「いちょう２」を探したのにどこにも見当たらず、涙目で店員に訊いたら予想どおりの発売延期を聞かされ、ほとんど自暴自棄になってとにかく何か掴んで帰ろうと棚をひととおり眺めてみたら、これが並んでた。で、ＰＥＲＯさんとこで執拗なまでにこのゲームに対する期待を吹き込まれてたんで（この辺がいかにも責任転嫁だね）ほとんど迷うことなく手に取り、次の瞬間にはレジに出してました。
俺、そういう買い方したゲームって、不思議と外してなかったんですよ。広告で一目惚れ、とかね。結構メジャー系ばっかり買ってた時期が長かったし。じゃあ何で１３㎝なんだという意見は受け付けませんのであしからず。あ、そうそう、こないだ買った「縛鎖」にしても、見るべきところはあるゲームだった。ないよなあ、外したのって。「すいーとじぇみに」も当たりだったし、あれ、なんか忘れているような……。
あ。「Ｐａｒｔｎｅｒ」。記憶から消し去りたかったんだね、俺。なんだ、ちゃんと踏んでるじゃん、地雷。
閑話休題。
だからこれも外しませんでした、って結論だったら、どんなにシアワセだったでしょう。「いちょう２」のショック覚めやらぬうちに始めたゲームだし。癒し系でした、って感想を書きたかった。
でもダメ。ウソはつけません。
申し訳ない。正直な話、俺、滝さんはそれほどスキじゃないんですよ。「ＧＲＥＥＮ」は確かに気になるんだけど、アニメってことでの注目であってファン的感覚じゃあないの。ＣＧで買うことが少ないってのもあるんだろうけど、実際俺、長岡健蔵氏のＣＧ以外でＣＧ買いってしたことないし。いや、でもね、結果的に内容がよくて、だからそれに引きずられて好きになれればよかったんだけど、これじゃあなれないや。
本題に入りますね。確かに「妹を選んで、選ばなかった女の子が（基本的には）攻略の対象になる」というスタートは、それだけは、新機軸だったよね。３人三様、呼び方も違えば家庭環境もまるで違う。プレイヤーの苗字までこの妹選びによって決められちまうなんてのは、あるイミ、やり過ぎにも見える。まあこれは許容範囲内。
問題は、その３人のキャラ設定が、どうしても好きになれなかったこと。ある程度類型的になるのはやむを得ないけど、そこを曲げて何とか魅力的なキャラを。そう考え、考えに考えた末での（ホントか？）設定なんだけど、こんな妹、いらんわ。鬱陶しい。はっきり言っちまえば、キライ。主人公がダメ人間であればこそ、妹は「それでもこれが自分の兄、いとおしいお兄ちゃん」という視点でいてほしいもんなんだけど、そこがまるで判ってない。だから、問題はキャラの性格だけじゃなく、妹の兄に対する思いがまるで判ってない、という、言ってみればこのゲームの主題にまでかかわってくる部分だったんです。
妹のいる人なら、その辺はよく判ると思う。逆に、判らないのにこういうのを作ろうとするな。腹立つから。
妹に擬似恋愛感情を持ってしまうまでの経過とか、でもやっぱり妹は妹だよな、とか、その辺は、のぞみシナリオでほんの少しなめてるくらいで、全然主題にしてくれてない。そこを語らないで、どうやって妹モノを作ろうって言うんだろう。他の部分、例えばシステムに不備ありまくりでシナリオはループしてるわ選択肢のリンク先は違ってるわ困ったもんなんだけど、そういうのは、内容がもっと良ければ、まあしゃあないか、と（俺は）許してしまうことが多いんです。でもこの内容だもんで、怒りを助長させるだけの役割でしたわ。スキップも、選択肢ないからってＣＧまで全て飛ばしてしまう、ってのはあんまりよろしくないなあ。セーブも、スケジュール表が出てるときにもできるようにしてくれなくちゃあ。こういう訳判らない仕様は、もはやバグですらありますよ。
ところで、英語圏のネイティヴ・スピーカーにお友達のある方に質問。パメラの台詞であった「ヴァギナ」って、実際に口に出して使う言葉なんですか？(2000.2.9)