遺作
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
AVG あり あり エルフ

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
8 8 6 7 8
ハマり度 期待度 音声 鬼畜度 特別加点
7 8 8 7 5
総合点 俺のキャラ
72 榊美由紀

【コメント】
 つい最近、リニューアル版が発売されてました。今度はWin98に完全対応したそうで、そっちをやればバグはなかったんだろうけど、手元にあったのが以前発売されたWin95対応版でしたんで、そっちでのレビューです。ストーリイとか、ほとんど違わないようですけど、なんか256色のCGが65000色になったとか、いろいろ評判は聞いてます。その辺は別にどうでもいいや。フルスクリーンでやらないと画面が壊れるのには閉口したけど、俺の環境がWin98のせいだろうから、あんまり文句は言わないでおこうっと。システムの採点が厳しくなったのはこのせいもあるんだけどね。
 もう最初のDOS版発売から長いこと経ってるし、ストーリイとか設定なんかはオーソドックスそのものでした。だからこそ褪せない魅力、みたいなものもあったのは確か。だって俺、今更ながらにプレイした訳だし。図面でも引いて地道に選択肢を潰していけば何も頼らずにクリアできたんだろうけど、申し訳ない、最近の俺はそんな気力を持ってなくてね、結局、攻略ページのお世話になりました。で、ハッピイエンドとバッドエンドをひとつずつ終わったんで、あと2つエンディングがあるそうなんだけど、面倒だからいいや、とレビューをアップしてる訳です。
 前置きが長くなっちゃった。結論から言えば、本当の意味で、ああなるほどこれがゲームなんだ、と思いました。ただひたすらテキストを読んでるような、言ってみれば選択肢のあるNVLといった風情のADVが増えてるけど、本当のADVてのはこういうゲームのことを言うんじゃないかなあ。「サラトマ」とか。ストーリー性と謎解きがうまいこと同居して、それぞれのいい面を引き出しあってる。相乗効果、つうやつやね。俺の出入りしてるサイトのBBSで、ゲーム性なら「遺作」は絶対損しない、って言われてたんだけど、実際そうでした。まだエロシーンをすべて見てないんで(つーかほんの2、3割しか見てないんで)エロゲーとしての価値、「ヌけるかどうか」は判らんけど(そういえば俺、エロゲーではほとんどヌけないんだよなあ。ファンタジイが強すぎるのかなあ)、ほどよく軽いエロを散りばめた謎解きゲームとしての「遺作」は、期待を裏切らないものでした。
 とまあ、一応誉めてるんだけど、俺的にはね、あんまりにもオーソドックスで及第点くらいのゲームなんで、好き嫌いで言えばあんまり好きではありません。主人公のキャラもキライ。ただ、音声のあり方として、キャラの名前を変えさせず、とにかく他の女の子からしつこくその名前を呼ばせることでプレイヤーを洗脳する(ああ俺って健太?)方法論てのは、決して間違っていないと思う。つーか、メイド系の「ご主人様」、えせ兄弟系の「お兄ちゃん」「お兄様」、学校系の「先生」、といった「立場の呼称」で氏名変更をごまかす、という手法よりは、よっぽど好感が持てる。
 男の顔は同じでも、「臭作」はそのものになりきるんですよね。一応入手はしたんですけど、あんまりやりたくないなあ。ハッピイエンドなんてありそうもないし。