星空☆ぷらねっと
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
NVL なし なし D.O. 2000.12

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
10 10 8 9 9
ハマり度 期待度 10周年記念度 アルジャーノン度 特別加点
10 9 8 9 9
総合点 俺のキャラ
91 山本ゆかり

【コメント】
 ディーオーが「10周年記念エロゲ」とぶち上げて、さあいつ発売されるのかと思ってたら発売が延びて延びて延びて結局1年近くも延びてしまったという、まああるイミ何よりエロゲらしいエロゲとしての発売形態を持ってしまったこの「星空☆ぷらねっと」(以下星ぷら)。最初の発売アナウンスの時はかなり期待してたんですが、あんまりコミックに走らない俺はこの「師走の翁」なる不思議な名前の原画家サンも知らなかったし、申し訳ないけどディーオーというメーカーに高度なシナリオを期待してもいなかったし、さっさと発売してくれないエロゲーにいつまでも注目していられるほど記憶容量も大きくないもんですから、正直忘れてました。存在自体、すっきりと。だから別に、発売を心待ちにしていた訳でもない。ディーオーも「せ・ん・せ・い」で見切ってたし。何だこの程度のメーカーかい、てな感じで。
 ここに全てをお詫びいたします。申し訳ありません。
 まさかここまでのゲームだったとは。
 いや、あちこちに足りない部分はあるんだと思う。鳴り物入りで話題集めに一役買った音楽(そうあの野村のヨッちゃん義男君のプロデュースですぜ)でさえ、いやもっとできたはずだけどと俺は首をひねったりしました。システムだってそう、とりあえずまともだったけれど、例えばノベルでもっとも大切なテキスト読み直しが一つ前の文章までしかできないなんてのは本当に悲しいレベルの低さだった。ディーオーのレベルってこんなもんじゃない。「虜」の異様なまでのシステムの使い勝手のよさは、あれはフロックではないはず。何でこんなに期待してるのか、それ自体もう忘れてしまいました。まあこの際そんなことはどうでもいい。
 欠点があってもいいや。
 俺はこのページを作るようになってから、何回もそう感じました。時折はその率直な想いをしたためたりもしました。俺が求めているエロゲーはつまり、カンペキなエロゲーではなかった訳です。全ての分野で10点満点でなくったっていいんです。どこかに特化したエロゲー。シナリオだけでも、CGだけでも、エロ音声だけでも、他の要素の足りない部分を補って余りあるレベルや迫力、訴求力を持っていれば、それでそのエロゲーは存在意義を持つんです。最近そう悟りました。いや、全ての要素で10点満点のエロゲーがもし作られれば、それはもちろん嬉しいし、遊ぶだろうし、高く評価するだろう、とは思います。でもまあ、どっか欠けてるんだけど心を掴んで離さない、そういうエロゲーの方が、好き嫌いで言えば「好き」です。親近感が湧くんで。
 前置きがやたらと長くなっちゃいましたけど、この「星ぷら」、そういうゲームです。CGはレベル高いんで「一芸」ってのもおかしな表現だけど、何しろシナリオのレベルがかなり高い、そういうゲームです。エロゲーにだいぶスレてきた俺にとってはかなり情けない話ですが、とうとう今回、プレイ中に泣きました。アルジャーノンネタに弱い部分を突つかれてしまいました。エロゲーではさすがに涙腺決壊はないと踏んでいたのに。泣きそうなのを(例えばかの有名な「加奈」とかね)避けてたってのもあるし。まあシナリオについてはカウントダウンに間違いなく入るんで、そっちを見てもらおうかな。どこをどう評価して、だから何位、てのをまたちゃんと書きますわ。
 CGの師走の翁さん、コミックの絵柄は読んだことないんで知らないんだけど、CGに関しては大好きですねえ。HPにアップされてる絵ももちろんそうだけど、今回のゲームCGも、特にエロ以外のCGに素晴らしいものがありました。久々に一生懸命キャプチャしちゃいましたよ俺は。壁紙にしてみたりね。エロゲーの原画師として、今後も活躍して欲しい人です。
 音楽はまあ、及第点てトコじゃない? 野村のヨッちゃんもこんなもんかねえ。
 システムはね、「とらハ」シリーズとほぼ同じ、行くべきところにはSDキャラが置かれていて間違いようがないって方式です。これは難易度も下がるしワクワクするんで、俺としては大歓迎。マウスポインタ置くとSDキャラの動きが変わったりするのも、小技としては申し分ない出来でした。ホント、シナリオ読み返し機能が弱かったことだけが心残りです。
 こんなもんかな? 後はシナリオカウントダウンで。みっちり書きますんでお楽しみに。(2001.2.25)
 システムについて追記(つーか訂正)。シナリオ読み返し機能が、ホイールを使うと最大99個前のセンテンスまで可能、という情報をBBSでもらいました。俺も気がつかなかったんですが、何でも取説にも書いていなかった機能で、しかもホイール付きマウスでしか成立しない機能なのだとか。
 俺んちのマウスはホイール付きなんで、俺がプレイした感想としてのレビューに於いては、俺が快適だと感じられればOK。早速やってみることに。えー、あーここらへんでいいか、右クリック、「既読メッセージの再表示」をクリック、でホイールをコロコロコロコロ……。
 おお(感動)。素晴らしい(滂沱の涙)。
 よく見れば、画面右下に「1/99」という表示が。コロコロやってると、この「1」がどんどん増えていく。何だ、ここでも見て判るじゃん。どんなに観察力がないか、ばれちゃいますね。
 システムは10点に変更します。ここまで高得点のゲームって、ホント久し振り。嬉しいなあ。(2001.3.4)