星のささやき
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
AVG あり なし アイボリー 1998.8.27

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
9 7 8 5 6
ハマり度 期待度 音声 切な度 特別加点
8 10 8 6 9
総合点 俺のキャラ
76 青山 ちづる

【コメント】
 「とらいあんぐるハート」の会社の旧作、ということで、地雷踏むこと覚悟で買ったソフト。マイナーな美少女漫画家の原画を使っているのが、いかにも「うち、売れないブランドですねン」とでも語っているように見えて痛々しい。こういう絵を好んで読む人って、今の世にもいるんでしょうか。ゲーム自体の発売は1998年8月だそうなんですが、どう見ても2〜3年前のトレンドっぽい絵柄ですよねえ。いくらネタが「To Heart」だからって、そんなに地味な原画使わなくったってよさそうなもんだけどなあ。
 ところがこのゲーム、意外にも、地雷ではありませんでした。それどころか、シナリオの整合性にも目立った破綻はないし、キャラは(主人公を含め)立ってるし、声優さんもヘタじゃないし、こういうタイプのゲームとしては、驚くほど見事に平均点をクリアした、掘り出し物ソフトだったんです。ま、ただひとつの穴は、やっぱりCGだろうなあ、と。人それぞれ、好みもありましょうが、これはさすがにやたらと古いイメージがあるなあ、と。絵柄は、俺の知ってる人に例えると、しのざき嶺のエロ度を下げて目に星を散らした感じ、というか、上総志摩の泥臭さを抜いてつまんなくした感じ、というか。訳判らん例えになってもうた。ま、言ってみれば、ヘタだなあ、と。こんなにはっきり言い切っていいのかなあ。でもホントのことだし。
 シナリオのランキングで言えば、さすがにベストテンには入れないと思うんだけど、もったいないんで、11位以下もこしらえて、そこに入れとくことにします。なぜそんなに評価するのは、はそっちで詳しく語ります。一言でいえば、ちゃんと勉強して書いてるなあ、これがプロの仕事やなあ、といったところでしょうか。あ、でも、共通部分を使いまわしすぎてて、ちょっとおかしいな、ってのはあったぞ。やっぱ、ヤッた後、何事もなく顔突き合せられるのはおかしいでしょう。そこはちょっと考えてくれないと。もっと分岐しっぱなしでもいいと思う。
 音楽も、エロゲーとしては十分及第点以上です。アイボリーならではのヘタウマ系女性ボーカルが主題歌唄ってるし。エンディングにもボーカルが欲しかったかなあ。
 それとシステム的には、エンディングのスタッフロールが強制なのがイヤでした。クリックでスキップさせてくれよお。何回見させれば気が済むんだよお。あとは、ちと判りづらい操作方法だったかな。ごく単純に、右クリックでシステム、の方がよかったなあ。
 おっと、忘れちゃいけない。もうひとつ。ショタはキライだってば。あれはちょっとキてるよ。