【コメント】
最近はブランドがやたらと増えるし潰れるし、どこがメジャーでどこがマイナーなのかも怪しくなってきてるような気もするけど、でも「○○ならどこそこ」つー看板ブランドってのはやっぱり生き残っていて、例えばそれは「泣きゲーならKEY」とか「キワゲーならオーサリングヘブン」とか「エロバカゲーならメイビー」とか、まあそういうのを言ってるんですけど、そん中でも、「アニメならソニア」ってのはあると思うんですわ。昨年末の業界を賑わした「GREEN」とか、最近発売された「eyes ONLY…」とかがいっくら頑張っても確立できない、何年もかけて育ててきた価値観、ブランドイメージ、ってんですか? あそこがそういうのを作ったんなら「買い」だよ、って看板。だから俺も買ったのよ。
出た。キング・オブ・地雷。
自信を持ってこう呼ばせていただきます。
地雷王。
思えば、前作「VIPER GTB」にもその気配はあったんだよ、何しろ全く遊べるゲームじゃなくて、ただその合間にちらっちらっと見せてもらえるアニメを楽しむためだけに苦行とも言えるゲーム部分をこなしていく、クセの悪いエロアニメだったから。でもそのアニメの部分がまあ楽しめたから、苦行を苦行として受け入れて(一度くらいは、という註がつくんだけどね)全てのアニメを見よう、という気にはなれた。
今回はさすがにダメだわ。バグだか仕様だか知らんけど、声がない。エロシーンの声も、10/16入手可能なパッチを当ててプレイしても、100%は入ってない。大体さ、セーブデータだけのHDD占有のはずが、とんでもないバグばっかりだからパッチ当てなきゃならない、インストールしてる訳じゃないからパッチは当てられない、じゃあCD−ROMの中身まるごとHDDにコピーしてください、つー時点で終わってるんじゃ? そこを付き合ってる俺も俺だけどさ、そこまでひどいバグフィックスしてさえ消えないバグって?
アニメってのは動くだけじゃしょうがないんじゃ? 声がついてナンボ、じゃないの?
さすがにこれには呆れたよ。俺的にはさ、20世紀最強の地雷は「いちょうの舞う頃2」だと確信してきたんだけど、まだその確信を持つには早過ぎたのかもしれない。まともにアニメの見られないVIPERシリーズを発売しちゃうあたり、ソニアもそろそろヤバいのかなあ、なんてふと考えた俺でした。あーあ。(2000.10.16)