flowers 〜ココロノハナ〜 |
種別 | 音声 | アニメ | メーカー・ブランド | 発売日 |
---|---|---|---|---|
AVG | あり | なし | craftwork.side b. | 1998.12.18 |
【いっせいの評価】
シナリオ | システム | 音楽 | CGレベル | エロ度 |
---|---|---|---|---|
9 | 9 | 8 | 9 | 5 |
ハマり度 | 期待度 | 音声 | 切な度 | 特別加点 |
9 | 8 | 8 | 10 | 10 |
総合点 | 俺のキャラ | |||
85 | ユ、ユ、ユズ子おおおおおっっっ! |
【コメント】
ユズ子おおおおおっっ! ――あ、失礼しました。さて、18禁ゲームの肝は思い入れのできるキャラを創り出すことができるかどうかである、と考える評者にとって、このゲームにおけるユズ子の存在は、特別加点が10点でも足りないくらいのものです。ユズ子シナリオのユズ子はもちろん、ヒロイン・みのりのシナリオでのユズ子のいじらしさといったら! とりあえずヒロインだしクリアしとかなきゃ、とみのりシナリオを進めながらも、評者の気持ちはずっとユズ子に向きっぱなしでした。となるとあとは、他のキャラがもう少し愛おしければ! 特にみのり! おまえそれでもヒロインか! ちとCG枚数が少なすぎる、純愛系(を目指して失敗した)ストーリーと絶妙のドタバタ・コメディの組み合わせにバランス感覚が感じられない、等の致命的な不備は歴然としているので、傑作にはなりきれず残念賞的作品となってしまっているのですが、だからどうした、これがcraftwork.side.b.だ! と叫びたい自分もいます。大好きです。長岡さん、これに懲りずにまた、side.b.の方で頑張ってください。楽しみにしております。
ちなみにこのページのどこかで、近いうちに、「中途半端攻略」というコーナーを設けようと思っております。ヒントだけは書いてあるけどそれだけじゃ攻略できない、つまりこれを見てコンプリートしてもそれほど罪悪感と虚しさを覚えずに済む、という、実は評者自身がいちばん欲しい情報のコーナーです。
「flowers 〜ココロノハナ〜」は、そこの第一弾素材となってもらう予定です。乞うご期待。
【Mくんの評価】
シナリオ | システム | 音楽 | CGレベル | エロ度 |
---|---|---|---|---|
6 | 8 | 9 | 8 | 6 |
ハマリ度 | 期待度 | 音声レベル | 感情移入 | 特別加点 |
7 | 6 | 10 | 8 | 5 |
総合点 | 俺のキャラ | |||
73 | 広瀬隆成(ダメ人間) |
【コメント】
地味なゲームです。とりたてて何の取り柄もなさそうな、というよりダメ人間の主人公(ほかのゲームだったら主人公の友人DとかEくらいのあつかいだろう)とどこにでもいそうなごくフツーの女の子との恋愛AVGです。
良く言えば現実味のある堅実なストーリー展開、悪く言えば単調で意外性の乏しいストーリー展開です。シナリオにもう一ひねり欲しかったです。
エロゲーの魅力は実際には味わえないような恋愛を擬似体験することが出来るという点にあると思うのですが、このゲームにはありふれた女の子(志村先生を除く)しか登場せず、ストーリーが平凡、かつ予定調和的なため、そのような欲求を満足させることが出来ません。このゲームを評価する上でこのことは大きなマイナス要因だと思います。
また、おそらく女の子キャラが地味で小粒な点を補うためと、類似する他のゲームとの差別化を図るために登場させたとおぼしき志村先生ですが、はっきり言って失敗だと思います。志村先生目立ちすぎでうっとうしいです。スパイスの役割のはずの志村先生の味が濃すぎて、作品全体の味付けまで変わってしまったような印象をうけます。女の子との恋愛を成就させようと努力しているのに、志村先生が割り込んできてドタバタされると一気にしらけてしまいます。
ともあれ、ある意味志村先生のノリがウリなゲームだと思いますので、ハチャメチャな年上におもいっきりふりまわされてみたいと思っている方におすすめのゲームです。
なお、特別加点は愛すべき主人公・広瀬隆成の情けないほどのダメダメぶり(容姿はともかくやってることがカッコ悪すき)に敬意を表して5としました。