【コメント】
Ｖｉｐｅｒシリーズが地に堕ちた今、エロアニメゲーを売りにするブランドの第一人者として、しばらくは頑張って欲しいメーカーであるところのアイノス。そのブランドとしてのデビュー作が今作です。
なんて考え方をすると、期待ばっかり先走ってしまって、ギャップがでかいと泣きを見て、結果として評価がめちゃめちゃ低くなる、という図式が浮かんできたりする訳ですが、彼ら（アイノス）自身もそれは予想してたみたい。この業界の鉄則として、勿体ぶって期待させたらその期待に応えないといけない、期待を裏切ったら潰される、期待に応えればしばらくは売れる、ってのがあって、とりあえずエロアニメという部分については、ある程度以上の自信があったと見えて、そのエロアニメ部分だけをダウンロードさせて試させるという暴挙に出た。結果は成功と出たからよかったんだけど、あくまでも結果論で、ホントはそのエロゲーの生命線を無料でひけらかすってのは危険なんじゃないかと思う。実はアイノスに限らず、結構たくさんのメーカーがやってるんだけどね。俺はこれはあんまり好きくない。
こういうアニメ系のゲームに必ずついて回るのが「バグ」。Ｖｉｐｅｒのそれはもう許容範囲を遥かに超えてしまったので（それは俺独りじゃなく多くの人の、だけど）今後見捨てられる運命が決まった訳だけど、このゲームもご多分に漏れず、「ちょっとした」バグには事欠きません。全体の印象は必ずしも悪くないんだけど、そういう部分的な欠陥が印象を悪くしてしまっているんですねえこれが。ま、Ｖｉｐｅｒに比べれば天と地ほども親切度が違うんで（もちろんこっちの方が上）今後も追っかけてみたいなあ今回はちょっとアレだけど、という感想に落ち着きましたよ俺は。
立ちキャラんトコの音声が、入ったり入らなかったり、つーバグ（だよね？）がいちばんイライラしました。メーカーサイトにアップされてるパッチでも治らなかった。まああんまり重要な部分じゃないし、なくてもいいんだけど、本来なら入るはずのものが入らないってのはあんまりキモチよくないのよ俺的には。改善を希望します。
キャラは、まあ絵師によるんだろうけどヒロインは目が大き過ぎてイヤでした。後の２人はＯＫ。ド淫乱眼鏡ッ子ってのもなかなかですねえ。このブランドはこのままこの人で行くのかな？ それもまたよし。Ｖｉｐｅｒに比べてちょっとばかり胸揺れ表現が甘かったのがマイナス要因だけど、後はいいと思う。技術的にはなんら遜色ないし。精液が白い（ホイップクリームみたい）のも俺的には気に入った。Ｖｉｐｅｒの黄色いのはダメなんだよね俺。
２作目は軍人将棋？ やったことないけど、まあやってみようかね。そういう気にさせてくれる１本。少なくとも損はさせないエロゲーです。（2001.3.4)