怪奇! ドリル男の恐怖
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
ADV あり なし テトラテック 99.8くらい?

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
4 4 5 7 6
ハマり度 期待度 感情移入度 音声 特別加点
5 5 3 7 5
総合点 俺のキャラ
51 雪乃ってことで。

【コメント】
 イメージだけが先行してしまう例って、よくありますよね、実際。このメーカーだから大丈夫(もしくは絶対ダメ)、この原画さんだから絶対、この声優さんだから絶対そそる、といったヤツ。わが愛する13pも、13pだから絶対ヘン、と俺は極めてかかってるんで、あんまりにもフツーだと寂しくなっちゃう訳です。
 で、このゲームだ。俺はあんまり数やってないんだけど、テトラテックってのはどう考えても本流じゃなくて、確かこのゲームの前は「ラブラム」って流血系の(吸血鬼かなんかが出てくる)サスペンスだったはず。本流じゃない、メジャーじゃない、って点のいちばん大きなツラさは、どうやら、フツーのゲームを作っても売れない、というコトにあるみたい。俺の正直な感想ですけど。昨今はエロゲーも情報過多時代に突入しまして、一部の特殊な人以外はたいていネットとか専門誌で事前に購入を検討して、なけなしの金をいったいどのエロゲーに突っ込もうか、てな結論を導き出そうとします。一部、どのエロゲーを買わなくていいかなんてとんでもないことを検討する方もいらっしゃいますけど。
 論点がブレるなあ最近の俺。つまりね、目立ちゃあ勝ち、つーことなんですよ。雑誌に見開き以上で取り上げてもらえるのがメジャーブランドだけってんなら、よっしゃパケで目立ったるっ! コレです。タイトルとパケだけなら、これほどまでにオリジナリティのあるエロゲーって、そうはないんじゃなかろうか。箱の作りも含めて。ごらんになってない方のためにちと説明すると、えー、昭和30年代のプラモの箱のイメージ。カラーなんだけど印刷がずれてて、紙質は極めて悪い。で、タイトルはその頃の映画かな。「The fry」が「ハエ男の恐怖」になるようなセンスね。
 でも、結局、そんだけ。要注目点、おしまい。
 館モノではなくて、追っかけっこ型のADV。謎解きはそれほど難しくないんだけど、操作性がめっちゃ悪いんで、敵が出てくるたんびに陰鬱な気分になる。逃げたり撃退したりは、実際には難しくないんだけど、操作性の悪さゆえ、難易度が上がってる気分。何の芸もないし。ドリル音もしつこくてうるさいし。
 ま、こういうのがスキな人もいるのかなあ、なんて思いながら、黙々とやってましたよ俺は。CG集めるのはあんまりにもうざったいんでやめましたけど。これはそれほど悪くない。コスプレってヤツね。必然性はともかく、アイデアは悪くない。エロもそれほど悪くないんで、だから多分俺がこのゲームにこれほどまでに悪印象を持ってる理由は、ひとえにその操作性の悪さなんです。最初はゲラゲラ笑いながら遊べてたのに、そのうちイヤになってきちゃう。もったいない。キーボードで代用できないのも大きいなあ。連打だけならともかく、左右に振り回すっての、俺のマウスパッドの周りじゃムリなのよ。いろんなもんが積み重なってるんで。
 コンシューマ並みの操作性があれば、もっとずっと評点は高くなってました。でもそれを今のエロゲ界に求めるのって、罪?(2000.5.30)