ダークロウズ
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
SLG あり なし アリスソフト 1999.11.18

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
6 8 9 9 10
ハマり度 期待度 音声 汁度 特別加点
8 8 9 10 8
総合点 俺のキャラ
85 ヅマのエレーヌ

【コメント】
 メインストリームにいまいち乗れない俺は、西の雄アリスソフトのエロゲーをやるのがこれで2本目、購入は初めてというお粗末さ。“雄”と呼ばれるだけのクオリティは必ず確保している、という話は前々から聞いていたんですが、何しろ子持ちの超勤野郎にアリスのエロゲは(時間的制約って面から)敷居が高くて。ちなみに初めてプレイしたアリスのエロゲは「鬼畜王ランス」でして、あれもしばらく遊べる系のしっかりしたSLGだったんだよね。もちろん面白かったんだけど、ヌルゲーマーの俺にはキツかった。複数エンディングを追っかけようとはさすがに思えなかった。
 で、このゲーム。これまでのアリスものとは一線を画して、「お手軽H、音声アリ」がコンセプトだったそうな。ま、ようやくアリスも時代の潮流に気付いた訳ですね。俺みたいなエロゲーマー、実は結構増えてるんじゃないかなあ。いや、子持ちがそれほどいるはずはないんだけどね。年齢層っていうか、忙しさっていうか。そういう人間には、この程度の難易度が◎。何も考えずにCGが90%以上開かないと、もうやる気失せるのよ。「虜2」とか、必要以上に難しくこしらえちゃった調教SLGって、もうヒットしないみたいじゃないですか。ねえ。「SEEK2」って売れたの?
 ま、俺みたいなヌルゲーマーに語られちゃ、アリスも気の毒なんで語りません。DOS時代から追っかけてた人にこそ、このアリスの変身ぶりを語ってもらいたい。俺はいいや。
 内容的には、ごくごく普通の調教SLGでした。最初のシチュエイション(王妃や王女が淫売に!)は斬新だけど、後はフツー。1回の調教でひとつしかメニューがこなせない、ってのは、プレイ時間が無駄に伸びるんで×。俺の中のベストバランスは、「虜」とか「ナチュラル」のものですね。男が数回出したらもう出せなくなるんでおしまい、ってのは、現実的で非常によろしかった。ま、ひとつひとつのシーンはやたらと濃いんで、これでも物足りないとは思わなかったけど。
 声についてもOK、OK。やっぱヅマエロゲー文化とロリコン文化はイコールじゃない、という事実がここで明らかになった訳です。ま、俺の年齢からだとエレーヌは「おばさん」じゃなく「おねえさん」なんで、そういう台詞も欲しかったなあ。「お姉さんに任せておいて」、とか言われちゃったらもう、即死。俺、台詞とそれが生み出す雰囲気にも弱いのよ。
 汁もよし。出す場所が選べるのは、アリスほどのレベルであれば当然ですよね。ただ、俺個人のシュミで、どうしてもまず中出しを選んでしまうのはご愛嬌。これが「エロゲカウントダウン」の汁将軍・PERO氏にかかると、中出しなんざ邪道中の邪道、出すときゃ全て外出し胸出し背中出し、何よりベストは顔射や!となってしまう訳ですね。どっちの好みにも対応してくれてるのが嬉しい。
 とまあここまではさんざん誉めまくったけど、そこらじゅうで言われてるシステムについては、さすがに俺も誉められません。カードゲーム形式、ってことは全てを乱数に左右されるシステムが基本になってる訳で、なのにセーブデータはたったの3つ(プラス終了時の自動セーブデータがひとつ)しか持てないとなりゃ、非難されて当然。カードの運だけだもん、調教成功確率85%でも失敗するし、25%でも成功する。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、調教SLGてのはそういう部分に気を遣わせちゃいけないんじゃ? そんなつまらん部分のために、ロードコマンドを持たない(タイトルに戻るってコマンドすらない、つまりセーブデータからやり直したければ1回ゲームを終了させるしかない)へんちくりんなシステムに弄ばれながら34%の選択を繰り返す、という不毛な行為を内包する、これはどこまでも不完全な調教SLGでありました。
 でも結論。「エロくておもしろーい」。所詮はヌルゲーマー。(2000.1.10)