注射器2
種別 音声 アニメ メーカー・ブランド 発売日
ADV あり なし aypio 2001.5.25

【いっせいの評価】

シナリオ システム 音楽 CGレベル エロ度
2 8 5 8 9
ハマり度 期待度 汁度 男意気 特別加点
3 6 9 5 5
総合点 俺のキャラ
60

【コメント】 のっけから恐縮ですが、13cm(アーヴォリオ=13cmってのを前提に話を進めますんで悪しからず。)の前作「姉妹妻」のレビューからちぃっとばかり引用させてもらいます。『「新・汁系ブランド」としての地位を確立し、さらにそれまでのファンにもアピールするようなすっげえのを、期待してますよ。』
 13cmの病院モノといえば、言わずと知れた「入院(にゅうい〜んっ!)」。俺の愛してやまない絵師・あんみつ草氏を「好き好き大好き!」に続いて起用、凡百の病院モノと思わせながら実はとんでもないアンハッピイエンドをマルチエンディングに織り込んで、ことエンディングに関しては俺的ベストエンディングの5本の指に数えられてしまうようなすっげえストーリイを魅せてくれたあの「入院」を差し置いて、13cmはまたもや病院モノをリリースしてしまったんですっ! ・・・ってそれほど大袈裟なもんでもないんでしょうけど、前に同じジャンルのものがあれば、比べてしまうのが人情ですわねえ。ちなみに俺は1作目の「注射器」は未プレイなんですが、その辺はまあ責められはしないでしょう。Win版でもなかったよねえ前作って? 昔アキバのソフマップの2階にあった中古売り場で見かけた気はするんだけど、その頃はエロゲーは食わず嫌いしてたもんでさ。
 システムまでそっくり、キャラ設定もかなりかぶっていて、二番煎じの色合いがかなり濃い本作、ホントのところはどうかって言うと、正直なところ、「二番煎じ」でしたねえ。好みの問題でもあるんだろうけど、あんまりにも現実とかけ離れた看護婦の衣装、でかすぎる胸(何事もほどほどが一番、なんてこたあ言わねえけどさ)、ありがちな設定、ありがちなサブキャラ、ありがちなエロ。「入院」とかぶってるのはもちろんだけど、何かどっかでやったような気がする、てな気分が強烈に膨れ上がる作品でした。
 汁系ブランドとしては、もうこれは充分過ぎるほど充分だね。汁の殿堂・ECDでも結構上の方にランキングされてたみたい。汁度で点数稼ぐようになっちゃあ、それはもう13cmのエロゲではないよなあ。あーあ。アーヴォリオだから13cm色が薄いとか、そういうんでは、多分ないんだろうなあ。もうあの頃の13cmはいないのね。エロゲに明け暮れてた俺がいないように。
 ただ、キャラが、設定が凡百だから、ゲームそれ自体が必ず凡百という訳では、絶対にないと思います俺は。最近はまって読んでる本も、昔から好きだったマンガも、決まりきった設定とありふれたキャラを使って、それはそれは魅力的な物語を紡ぎ出してるんですよ。エロは即物的なものに終始してはならないはずだから(おまんこだけを延々と見せられたって勃たないっしょ?)、そこに至るまでの愉しみ、そそるシチュエイション、つーのを、特にこういう抜きゲーだからこそ、もう少し真剣に考えて欲しいなあ。そこを極めてこそ13cm、ではないでしょうか?
 もうすぐ「DEVOTE2」が発売ですよね。これにはたっぷり期待してるんだ俺は。
 裏切らないでくれよホントに。(2001.12.19)