長岡志保
恋愛の相手としてはどうかなあと思うけど、ゲームの進行役として、
もしくは主人公とヒロインとの関係生成過程のスパイスとして、
それほど悪くないキャラだと思うんだけど皆さんいかが?
あの声だって、ああなるほど、って感じだったんだけどなあ。俺的には。
それにしてもあのSTG、志保上手過ぎ。俺苦手なのに。絶対勝てねえ。
このシナリオにはびっくりしたぞ。いい意味で。
「To Heart」の中で、ストーリイの必然からHシーンに至るものの最たる例があかりシナリオであり(幼なじみという関係からの脱却)志保シナリオである(ひと夏の経験)訳で、だとすれば、この二つがコンシューマ移植にあたってどんな風に書き換えられるか、という点に於いて、このゲームに対するメーカーの姿勢が判るんだと思ってました。
で、結論から言えば、メーカーは(というかライターさんは)かなりの力をこのゲームに注いだんですね。あるイミ、新しいゲームを作るとき以上に。あかりシナリオもよくできてはいましたが、さすがにPC版には遠く及ばなかった。その辺は、あかりの章に書いたとおりです。でも、多分あれしかやりようがなかったんだとは思う。じゃあこの志保シナリオはどうだったかというと、お楽しみのシーン(って、ふと思ったんだけど、処女はバックからの方が痛くないってよくこういうシーンで言うよね。あれ、ほんと? なーんか嘘臭いんだけど)がなくなってしまったマイナスよりも、はるかに大きいプラスがありました。PC版のシナリオより、数段レベルアップしてる感じ。志保というキャラをここまで生かしたシナリオは、今回のPS版でも屈指の仕上がりだったと思われます。なんか、俺はあんまり見てないんだけど、2、3年前の若手俳優使った9時台のドラマ、と言うか、さもなければ、ちょっと現実世界に戻ってきた高畑勲がこしらえた青春アニメ、と言うか。
ただ、そのせいで類型化してしまった部分もありますねー。主人公と幼なじみの間を取り持とうとして、だけど自分が主人公を好きになっちゃって、板挟みになって、――どっかで最近やったなあ。何だっけ。えー、あれだあれあれ、「星のささやき」。まるで同じパターン。キャラ設定までかぶりまくってるし。
もうひとつ、声優を使ったということでできるようになったのは、カラオケが上手いって設定をそのまま見せるって技。結構効果的でした。まあまあ上手い歌だったし。何より、(ちょっとネタバレですけど)ラストで唄い出した志保の声とエンディングをかぶせるなんざ、エンディングテーマをあの曲にした理由はこのシナリオにあるんじゃないか、とまで思わせる出来でした。もちろん、これまでさまざまな映画やドラマで使われてる技法なんだけど、それをギャルゲーに持ちこんだところに意義があるのかな、と俺的には理解しました。
ま、ほんと、俺にとってこのシナリオは大きな収穫でした。