姫川琴音

Mくんの俺キャラはこの子だそうな。
自分の彼女が超能力者だったらイヤだろうなあ、なんて俺は思っちゃうけど。
PC版よりPS版の方が、性格は好ましくなったような気がするねえ。
でもやっぱ、イヤじゃ。

 あかりシナリオが「マイナーチェンジだけど効果大」の代表だとすれば、この琴音シナリオは「フルモデルチェンジ」の代表格ですね。イベントから何から何まで、ほとんどPC版と違っちゃった。まあつまるところ、このコーナーで取り上げるにはうってつけの素材つうことになるので、俺的にはラッキーな訳だが。
 言うまでもなく、琴音シナリオってのは「超能力の発露、コントロールに至るまでの苦労」話である訳ですが、PC版とPS版では、この「超能力」の種類ががらりと変わっちゃいました。いや、実際には変わってないんだけど(ネタバレヤバいかなあ、ごめんね)ストーリイの8割がこれで変わったといっても過言じゃないでしょう。
 SF界での位置付けとしては、多分PC版の方が「意外」なストーリイとオチで、PS版はえらくオーソドックス。この「To Heart」っつーゲームは別にSFじゃないし、こういう進化もアリかなあとは思うんですが、SF界に身を置こうとした経験のある俺としては、ちと寂しいな、なんて思ってしまいました。だってそうでしょ、PS版って、まんまスポ根やん! せっかくのSF佳作小品を、何であんなふうに退化させちゃったのよリーフさんてば。いまどきどんな作家が、あんな超能力ネタを小説にする? つねづね言ってるように、俺はエロゲーであっても(つーかエロゲーだからこそ)シナリオはおもしろいものであって欲しいと思っていて、だから小説にしたら恥ずかしくて売れないようなものは作って欲しくない。あ、誤解しないで欲しいんだけど、特に「To Heart」の場合、デジタルノベルって自分達で売り出してたから、こんな視点で見ちゃうんです。例えば必然性のないエロがだらだら並んでるようなエロゲーも、そういうのは絶対必要だし、何より楽しいから、それはそれで好きなんです。メイビーとかそういうのね。
 ちなみに、超能力に関する記述は、これは決まり事なんかないから、全く間違ってない、OKだと思ってます。あくまでも、PC版との比較ってこと。予知能力だよ予知能力だよ、ってふっといて念動力だった、ってオチには、正直、へえやるじゃん、くらい思ったもんだしね。今回はその意外な驚きがなくなっちゃってたんで、寂しかったんだろうなあ。
 ああそうだ、それともうひとつ、主人公が毅(つよ)くなってたなあ。PC版でも少しはそう感じたけど、この主人公、下級生相手にはいくらでもエラそうなこと言って、実際に行動でも示しちゃう、言ってみれば「理想の先輩」なんだよなあ。俺なんか自分の名前入れてやってたから、「いや、――俺そんなこと、――怖いんですけどお」みたいなシーンが結構あった。
 まあ、それでも、出来自体はそれほど悪いとは思いませんでした。俺的に寂しかっただけ。
 レミィよりはマシだよ。どんなシナリオでもね。