| [title] |
HIROKO TANIYAMA 70's |
| [artist] |
谷山浩子 |
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最近聴き始めたんならちとヤバい人かもしれないけど、もう十ウン年前、高校生の時に初めて聴いたんですよ浩子さんは。あんまり夜型じゃなかったんでオールナイトニッポンはほとんど聴いてないんだけど(たけしの後の2部だったらしいが)、結構その筋じゃあ有名、つーか濃ゆいファンを抱えてることでも有名な方だったらしい。そういえば俺にテープ寄こした当時の友人も、今考えれば間違いなくヲタだったような気が。まあDAICONとか新井素子とかうる星の同人誌とか、そんなものにハマってた俺も人のこたまるで言えないヲタだった訳だしエラソーなこたあ言えないんですが。カンケーないけどそいつとはもう10年以上会ってないなあ。生きてるんだろか。
HMVのネット通販を利用し始めてから、谷山浩子は2回ほど購入しました。当時死ぬほど聴きまくった傑作「たんぽぽサラダ」、それと思いつきで「眠れない夜のために」。「しっぽのきもち」ってのも頼んだんだけどメーカー品切れ状態だそうで。廃盤ではないらしいんだけど手に入らないのは一緒だから結構ムカつきました。現役アーティストのCDを切らすなタコ。エロゲーのロットアップじゃあるまいし。ああこんなことを書きたいんじゃなくてさ、その時思ったのが、「この人サザンとおんなじ商売してるなあ」ってことでした。そう言えばデビューも大体おんなじ時期(谷山浩子は77年デビュー)だし、オリジナルアルバムも結構出してるし。商売、ってのはもちろん、ほとんどテイクも変えてない曲の組み合わせだけでやたらと企画盤とかベスト盤とかを出しまくってるところ。メーカー品切れが出るのも多分、こんだけ山ほどアルバムが出てるからだろうなあ。サザンと違ってそれほど売れてる人じゃないし。
ま、入門しようとする人には、結局は敷居が低くなってくれるんでありがたいんだよね。俺が買ったのも、70年代のベストと80年代のベスト(別項参照)です。もうひとつ90年代のベストってのもあって、そのうち買おうと思ってる。今からオリジナルアルバムを集めようとまでは思えないんだけど、どうも気になるんで聴いてみたかった、てのが購入の動機だから。かちゅ〜しゃで2ちゃんうろついてたら「谷山ひろこって知ってる?」ってスレッドが立ってて、そこで「これは名曲!」っていろんなのが挙がってて、ひととおり聴こうと思ったらベストしか方法がなくなったんですよ。
うっわあ長い前置き。さて70年代ベスト(このアルバムね)の感想。一言ですよ一言。
「変わんねえんだなあこの人」。
デビュー当時の曲が収まったこのアルバム、考えてみればいちばん新しい曲でも22年前の曲なんだからさ、もっと古臭く感じてもおかしくないんだよね。なのに古くない。いやもちろん、新しくもない。最初っからずっと独特の世界を構築してきたっつーか、もっとストレートに言えば最初っからイっちゃってたっつーか。デビュー当時はティーン(笑)だったそうですから、「天才少女」だった訳ですね。あんましこういう不思議系の人は聴かんのだけど、遊佐未森とかそのへんが近いのかな? ぶっ飛んだ歌詞も書ける、どろどろ愛欲系の恨み節も書ける、やたらファンタジックなポップスも書ける、そういう能力も、やたら早熟だった(しかも登場した時点でほぼ完成されていた)というところも、彼女がまぎれもなく天才だったことの証明なんだろうなあ、とは思います。入れ込んじゃいないつもりなんだけど、もうネットで4枚もCD買ったし、最近作「僕は鳥じゃない」も買っちゃったし、結構入れ込んでるのかも。
有名な曲が何曲か入ってますが、実は俺、わざわざベスト買ったことでもそれと知れますとおり、この有名な曲自体をまるで知らない。タイトルだけは知ってた「猫の森には帰れない」を初めて聴いたときの感想は、「へえこれがあの“猫森”かあ」だった。どんな曲でどこがどういいなあ、なんてのはまるで思わなかったのよこれが。1曲ずつの詳細解説なんてものはこの程度のファンの俺には無理なので、耳に留まった曲だけ書いてみようかと思って、一生懸命思い出しても、まずこの「猫森」とオープニングの「お早うございますの帽子屋さん」、「カントリーガール」あたりしかタイトルが思い出せない。浩子さんのアルバムについて語るんなら、もう少し思い入れが必要かしら。
いや、いいか悪いか、買ってよかったかどうかで考えれば、まあ買ってもいいんじゃないかなあ、ぐらいのもんです。いくら変わらないとは言っても、少し経験積んでツボが判るようになってきた80年代のが耳に心地よい曲を書いてますね。(01.10.4)