シナリオ鑑定レビュー 〜ウィザードリィ・シナリオ2〜

[ダイヤモンドの騎士]

The Knight of Diamonds

ファミコン版ではシナリオ3。出来はピカイチ!初心者向け! ドラマ性が高くじっくり楽しめる工夫が満載! 物 語 リルガミンの街を守る無敵のパワーを秘めし『ニルダの杖』 しかし決定的な弱点があった。 それはリルガミン内で生を受けし者にはなんら防御力を発揮できなかったのである。 悪の心を持ってうまれた『ダバルプス』はこうしてリルガミン王家に 奇襲をかけることが出来たのだった。 王家の者の殆どは虐殺された。 皇子と王女は生き残り、打倒ダバルプスを目標に旅を続け、 遂に最強の防具と武器『コッズアイテム』を手に入れた。 アラビク皇子は伝説の装備を身にまとい単身ダバルの根城にリベンジをかけ、 見事本懐を遂げる。 しかしダバルプスの最後の呪の言葉によってリルガミン城は崩壊し アラビク皇子は道連れにされてしまう。 そこにポッカリ空いた大穴。 伝説のアイテムとニルダの杖もそこに飲み込まれた。 もしこれらを取り戻す事が出来なければリルガミンの街は滅びてしまうであろう。 攻 略 全部で6F。 ファミコン版は転送概念がなかったので(ターボファイルがあれば可能) レベル1からじっくり楽しめる造りになっている。 また文字打ち込みのイベントは物品交換のイベントに変更され、それはそれで面白い。 迷宮内のオークとコボルトの確執ドラマなど伺い知れる。 迷宮内に散らばった伝説の鎧、盾、兜、剣、小手を収集してゆくイベントも テンポよく楽しめ、実にエキサイトする。 最下層の某地点にはオリジナルには登場しないデーモンロードと呼ばれる トンでもない能力を持った固定モンスターが、 これまたトンでもない凶悪お伴とともに出現する。 この辺りなどは非常にウマい味付けであり、ゲームスタジオのセンスの良さが伺える。 ニルダの杖は別に最下層をくまなく探索しなくてもすぐ手に入れられる。 備 考 ウィザードリィらしからぬドラマ仕立てなシナリオである。 古参のファンにはジャマな設定かも知れないが実に女の子好みの設定である。 アラビク皇子。 ううむ、オイシイ設定だ。 何を隠そう、私はこのシナリオで、いやこの王子様のお陰でここ迄ハマったのだ。 最初プレイした当時、私は『王子様救出物語』なんだと思い込んでいた。 今思うとアホっぽいが真剣に地下6Fを探索していたものだ。 『ここをおとずれしものにあとをたくす』(だったかな?) これもファミコン版だけのイベントだが、最下層には亡き皇子の残したと思われる、 落書きがあり、(ダバルプスのもあるよ)私の妄想力を掻立てたものである。 デーモンロードに皇子が囲われてしまったのでは!?(爆死) アホか。 そんなことはないです。 ちゃんと死んでくれてます。 『エクスカリバー』 これまたどうやらファミコン版オンリーアイテムらしい。 村正級のレアアイテムなので探し出した時の達成感。聖なる鎧との併用のうっとり感。 みなさんもぜひ体感して下さい。 他のシナリオの鑑定をする ウィザードリィのトップへ