シナリオ鑑定レビュー
〜ウィザードリィ・外伝1〜
[女王の受難]
SUFFERING OF THE QUEEN
ゲ−ムボ−イ版による新たなウィザードリィの歴史への布石
オリジナルに堅実に製作された第1作!
物 語
リルガミンの女王アイラスは即位から1年、気の休まる事が無かった。
即位の日から街は3日3晩も嵐に襲われ、
気がつくと女王の双児の姉ソークスが失踪していた。
ニルダの杖は輝きを失い、街は様々な災厄に見舞われた。
オマケに王宮付きの魔術師のタイロッサムが
旧王宮地下の『ダバルプスの穴』に身を潜め、魔物達を召喚し始めたのである。
師であるタイロッサムの背進行為に打ちのめされた女王は、
魔物を討伐せんと王宮の兵士を迷宮に派遣したが平和に慣れた兵士には荷が重すぎた。
こうして冒険者の子孫達が再びリルガミンに集結したのだった…
攻 略
シナリオ2の『ダパルプスの迷宮』をベースとしている為、
迷宮は6階から構成される。
またエキストラダンジョンである『異次元』が6階後に控えている。
ダパルプスの迷宮はこれといって難関なイベントは無い。
爆弾を造り、爆発させて道を造ったりありきたりのカギ集めといったところか。
地図はデュマピックやマロールで簡単に確認出来るようになっていので、
割とマッピングは楽に行える。
地図を歩き広げる事でレベルもそれなりに上げる事ができるだろう。
しかしダパルプスの迷宮だけでは本作をクリアしたことにはならない。
アイラスの姉ソークスを異次元で見つけなければならないからだ。
異次元はダバルプスの迷宮の最終段階でタイロッサムを倒した後、
いきなり異次元5階に飛ばされる所からはじまる。
それから4〜1階を謎ときしつつ歩き回る。
中でも、4.3.2階の関連したプレ−ト踏みイベントは本作中一番面倒臭いイベントである。
とにかく3階のプレートを8つ踏めば良いのだが、
上の階下の階からいちいち浸入して踏まねばならないので確実なマッピングが必要だ。
それが成功すれば出現する池の主ミーミアと闘って『オーディンの瞳』をゲット出来る。
これを持てば異次元5階の進めなかったあの場所から最下層に飛べるようになるのだ。
最下層の戦いは激闘になるので必ず『ルビーのスリッパ』を持って行きましょう!
備 考
ファミコン、スーファミと移って来たユーザーに迎合する出来の作品だと思う。
また、外伝だからといっておかしな修飾をつけず、
オリジナル、しかも初期の正方形ダンジョンの方式を採用し、
こ難しい謎解きをいれず、
ウィザードリィ本来の持ち味の『シンプル』さを殺さずに造り込まれている、
そんな所に好感を持つ事が出来る。
なんせ、シナリオがファミコン、スーファミを手掛けた『ゲームスタジオ』
なんだからそこらへんしっかりバッチリです。
キャラクターデザインは『池上明子』という方でこれがまた女性特有の
汗臭く無い美麗なイラストを描かれる方なんですよ。
ヴァンパイアロードなんか絶品よ♪
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