お勧めヘヴィメタル
〜凶暴な禍々しさに震え上がりたい人編〜
[Funeral
Mist]
Salvation
骨太!ファスト!ブルータル!
コワイヨー!
スウェーデン産ブルータル・ファストブラックメタル。
一聴きして
『TRIUMPHATORが住んでいらっしゃる!』
と驚愕しました。
そう、Vo.がモロソレで、爆音に埋没しながらも時おり自己主張する、
あのキュルキュルのネジクレギタァと突進爆走ぶりは…
まさにTRIUMPHATORじゃないですか!!
調べると…確かにこのバンドにはTRIUMPHATORで
Vo.(とGuitar)やってたARIOCH氏がいらっしゃるのです。
*
簡単に説明すると。
ハイクオリティで割とまとまり感のあったTRIUMPHATORの轟音
を乱雑にしてイーヴルかつマニアックにした感じ!
*
…と言う訳で、TRIUMPHATOR好きはモチロン、
更なる極悪テイストを求めるMARDUK好きにもお勧め
全10曲の中から適当に数曲をつまんで紹介します。
++
寒々しい引き込みから汚い音質の爆音が…
うおおお、いきなり音が明瞭化し我が耳を嵐の如くつんざく!
そして以下のごとく、闇の絶叫が響き渡ります。
-Qui tollis peccata mundi, Agnus Dei-
(世界の罪を除きたもう、神の小羊)
『クイー トッリス ペッカータ ムーンディー、
ア"ーッ ニュスッ デーーィイッ!』
(デーィッ)(デーィッ)
アァ、なんて暴力的な声なのッ…この絶叫、トテモイイ
ラテン語のレクイエムがこのアルバムの幕開けです。
崇高なる神への祈りのハズがイキナリぶっ壊れてます(爆笑)。
そしてあの爆撃ブラストが高らかに…もといブルータルに蘇ります。
この出だしで陥落する暗黒諸氏が続出することは容易に想像出来ます。
名曲必至!!
*
イヌ(狼?)が吠える中、何処からか闇の息遣いが…。
そして轟音とイヌ(狼?)の吠声による
暗黒的なデュエットにつづき
『...Appear!...Appear!Appear!...Appear!Appear!』
ってなわけで、一気に爆音へ。
もーどーしましょう。
滅茶苦茶カッコイイです!
この爆走っぷりに喚き方、ギタァのネジリっぷりに陶酔できます。
*
人々の歌声より、いきなりブラスト炸裂。
1:35あたりからの高音打撃(どうやら不敵、この類いの音が凄く好きらしい)に、
効果的面胸がトキメキます
息つく間も無くタタミかけるように炸裂しまくり、
何やら人間の苦しみ絶叫の後ドカーンと大爆発(爆笑)
あとはハイテンションに突進!!!!
モー、この曲ダイスキですー!!
*
教会の鐘の音が鳴り響き…ひずみ気味のギターと共に曲の幕開け。
早口ARIOCH氏の素敵なボーカルっぷりをお楽しみ下さい。
怒気を含んだような声色にドキドキ。
時おり苦しんでいるかのような
ギャアァアアアァッァな所が萌え所(違)
この曲の終了時の
ア"ーアァァアアアァッ…
ゴボゴボゴボ…
って、誰かが溺れてるんでしょうか。
それとも何か吐いているのでしょうか。
いずれにせよイカれてます。
*
朗々と歌い上げる賛美から始まり。
ひとしきり歌うと案の定爆音が。
最初の
『ウ"〜〜ウゥ…!!!!』
ってうなり声、とってもイイね(爆)!
バカバカバカバカというコ気味よい爆音が聴き易いの。
3:04頃の
『セーーイ タァ"ーーン』
『イ"イエエエイイイイエエエアアアア"ア"ーーーッ』
ってね。
もうホントよく唸るし、絶叫するし、苦しむし、たまらないのよぉ。
*
おそらく宗教団体です(笑)。
タップリ12分間、
ずっと誰かがブラストと共に念仏(?)を唱えているのです。
神秘主義の臭いプンプンしますなぁ。
*
ちょっとプログレ色入ったような演出の出だしが斬新で素敵!
大丈夫、ちゃんと爆裂してるから。
3分強(このアルバムにしては)の短い曲だけど。
変音するVo.の気持ち悪さ、高音打撃攻撃、ネジくれギター、悶絶要素タップリ。
暗黒テイストが濃縮還元されてます。
ちなみにサッパリ風味です(意味不明)。
*
このアルバム、多分一般受けしません(苦笑)。
最近のスウェーデン産ブラック勢において、
DARK FUNERAL(ましてやNAGLFAR)が良かったから
コレも聴いてみようなんて、間違っても思ってはイケマセン。
それ位、徹底してイーヴルなんデすよ。
アレですね、スェーデンの暗黒系譜って、
DISSECTION系(メロディ重視)に
DARK FUNERAL系(中間)、
そしてMARDUK系(突進)の3組に別れるんでしょうか。
FUNERAL MISTは当然MARDUK系に配属されますが、
その中において『暗黒さ加減』を強調している部分にかなり好感が持てます。
オタク濃度が異様に高かろうが、常時来日望み薄だろうが、
個人的にもっともっと発展して欲しいカテゴリであります。
TRIUMPHATOR、何時迄経っても新作出さないとイジケていたのに。
こんな所であの轟音の片鱗を聴く事になるなんて…嬉し過ぎ。
ARIOCH氏の声は本当に恐えぇっす。
苦しみモガいても、絶叫しても、ひたすらヒエビエ冷たくって恐過ぎます。