EXHUMED
<2002年4月7日渋谷CYCLONE>
ファンキーなゴアメタルの初来日。
大阪、名古屋、長野を回ってやっとこさ東京公演となりました。
大阪のピチピチボーイ(仮名)にメールにて凄まじく良いライヴとオススメされ、
直前にチケットを購入(チケット前売り終了間際15分前)。
気乗りしなかった友人を半ば脅迫まがいに無理矢理巻き込んで行ってきました。
案の定会場が判らずウロウロしまくった…シカシ、発見した
明らかにコアな人間の綾なす長蛇の列に『…この先に相違在るまい』と判断し、
進んでみると会場へ続く地下階段が。そこにいた整理係のお兄さんはこう言った。
「あぁ、あの列は当日券の客列だよ」
我々は驚愕した。
ナヌィ!?あんなに入るのか!?
っつーか、この狭い空間にあんなに人間詰めるつもりか!?
…正気か!?
そう、地下に降りた時既に狭い地下l空間はメチャクソだった。
演奏中に最前列(右)にはゲ○の洗礼があるときいていたので大事をとって終始
最後尾近くで観戦する事としたのだが…後ろ迄ピッチピチじゃないのよう!
とにかく、場所を確保し終わるとほぼ同時に客電が落ちた。
前座パート1のシャドウ。
2001年の夏に行われたディムボガー初来日公演の前座として一度拝見している。
ア−クエネミ−型のメロデスでタイムリーに女性がVo.を務めているバンドだ。
メジャーデビューしているだけの演奏力はあるが、
受けた感じは前とそう変わらなかった…将来有望株ではあると思う。
ボーカルのパフォーマンスにもっと凶暴なキテレツさが出てくれば…とは思う。
前座パート2の大砲。
長野からやってきた不思議なバンド。
ここはドラムが女性なんだよな。結構アバレた打ちっぷりで目を惹いたね。
何が不思議って、ボーカルすらそうではないかと思わせる、ミキシングの入った
全編『ぼわあああ〜〜〜ん』とした風体の楽曲。
…この1時間、あまりにテンポがトロ過ぎ楽曲の為、立ったまま熟睡状態。
ハッキリいって悪いがかなりキツかった。
前座パート2のRITUAL
CARNAGE。
皆さん御存知、日本が誇る撃走デスラッシュバンド。
最高の前座っぷりでした!客もいきなり暴れ出したもんねぇ。二重マル!MCも秀逸。
巨漢のボーカルはカリフォルニア出身らしく、流暢な日本語で笑いをかますのが上手。
あと端にいたギタァのヒトに目が釘付けになってました…疑っていた通り
King's Evilのギタリストだった(ついでに彼等も演ってくれれば良かったのニ!)。
そんなこんなでついにEXHUMED登場。
上半身ハダカの見た目からしていかにもキテ〜ル目つきをした3人組がファンキ〜に挨拶。
観客も最初ッからノリノリであちこちから咆哮が轟き歓声が上がる。
5寸釘リストバンドが、雄々しくも眩しい(微笑)。ドラムのコル・ジョーンズは、
スティックを持ち逆さ十字状に腕を組む。なんてラブリィな仕種なんでしょう。
爆音演奏がおっぱじまると発狂した観客が前方ダッシュ。
演奏は流石プロじゃと思わず息を飲む見事さ。
あんなにはぇえ〜楽器曲のクセにすげぇのな。的確に再現してやがらぁ。
しかも、
ボーカルのマット・ハーベイはギターをかき鳴らしながら喚き散らすんだけど。
ギターの裏に描いてある『○ァッキン』(しかも微妙にヘタクソなカタカナ)
…を客に得意げに見せびらかすあのしょ〜〜もない余裕は一体ナニモノだ?
このバンドの楽曲は単調なモノが多いが、ライヴでは微塵も退屈さを感じさせない。
友人曰く『大人しくCD聴いてるよりライヴで聴く方が全然良い〜』とな。
説得力ありんす。
2ndのForged in Fireなんかもぉ〜〜〜超大好きな曲なのでカマしてくれたときは
訳の判らない絶叫してました。あぁ、どんどん自分が壊れて行くよ、お母さん…
何やらガソリン臭いぞ、と思っていたラ…出た出たチェーンソー!!!
ぐぉおおおお〜〜〜ん、ぐぉぉぉおおお〜〜〜〜ん(爆笑)
も〜〜それはそれは嬉しそうに振りかざし、観客に見せびらかし、前列へ撫で付ける(危)。
喜ぶ観衆。う〜ん、ガソリンくせぇライヴ会場って初めてカモシレナイ。
気が付くと首が限界にきていましたがSlaughtercult良かったねぇ〜〜〜(悦)アレで
暴れなきゃ金払った意味ナイネェ、首?もう明日の会社なんか考えてられないわぁ。
と、いきなり松明登場!唖然とする暇もなく、いきなり天井にファイア・ブレス!!!
ッギャアアアアア、燃える、天井が燃えちまうよ!!
ヤツラは完全に楽しんでいました。いや、遊んでいました。
悪ノリ最高潮。
ベースのバド・バークが水溶性の吐瀉物を観客に吐き散らした時には思わず鼻をツマミ
たくなったりして…あんなカンタンにリバースできるとはな。相当鍛練を重ねたとみた(汗)。
とりあえずキタナかったんで、前方の被害者の方々には心より哀悼の意を表します。
…なんつーか、こう、コミック・バンド的だよなぁ。一大エンターテイメント。
最後にやらかした以下のショウがそれを如実に物語っている。
ライヴも終盤に差し掛かった頃、マットがアルミのバケツを愛おしげに持ち出してきた。
(…ついにキタか?血浴びの儀式かっ?あの中にタプタプと血が満たされているのかッ)
首の激痛の存在すら忘れてアホのように魅入る不敵。
ホ〜〜レ、ホレと言いたげにニ、三度観客の方へバケツを振り回し、
それはそれは楽しそうに、腕をバケツに突っ込む。
現れたのは、絶望的にブサイクな…いかにもニセモノちっくな顔色の悪い生首。
マットは嬉しそうにソレを自慢するかのように振り回すと刃物を突き立てた。
流れ落ちる血を浴びながらト−サク的に笑う。観客は最高潮の盛り上がりを見せる。
不敵の顔はひきつっていたに違いない。
ショウ最中から感じていた事だが…
…………………………。
…私の言うに言えぬ素直な感想を、前にいた客の1人が代弁してくれた。
『…バカだぁ--------!!』
まさに狂乱の間。
マンフレッティもまっつあぉな1時間半でした。
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