FEAR FACTORY

<2001年12月3日SHIBUYA-AX>

1999年2月以来の再来日!

今回は思いっきり平日ライヴ(しかも月曜かい)+一度ライヴが延期になった

という事もあり、友人と私はかなりライヴ前からヘタレ気味。

さらに今回の会場SHIBUYA-AXの場所が全く判らず、

それらしきニンゲンも見かけないので(だってメタルTシャツ来ている

軍隊を全然みかけ無かったデス)開始時刻ギリギリの到着と相成った。

この会場、出来たばっかりですっげキレイなんだ。

2階席もあって広くてステージもいいカンジ。集客はナカナカのもんだ。

会場に潜入して、我々はハタと気が付いた。

…客層が違う!!

なんつーか、『渋谷系』な客が多いのだ。

前回の来日時は明らかに『これつまりメタラー』な客が多かった。

あまりにおシャレな皆さんに一抹の不安を覚えつつ、

後方でだべっていると割と早めに客電が落ちた。

ベルおじさんはガイコツTシャツあーんど手袋を着用。

帽子かぶってなんかファンキーで可愛い出で立ち。

不敵的に『八百屋のおじさん』

友人的に『米国のガソリンスタンドのおじさん』

…みたいな感じ。

ギタァのディーノ・ガザレスは相変わらずデカイ。デカすぎる。

1曲目は最新作からWhat will become?が演奏される。

相変わらず演奏は上手くてベルの歌声は冴えているが。

…予想してはいたが…遅いよぉ。

しかし前方の軍勢は狂喜乱舞している。

あまりの人気ぶりに気押されるが、とりあえず

心地よいデジタルなサウンドを後方でじっくり堪能する。

と、

次は愛して止まない名盤デュマニファクチャーより

Flash Pointが演奏される…シマッタ、こんなに早く来るなんて!?

不覚な事に我々は前方突進のタイミングを損なってしまった。

シカシ次にSelf Bias Resistorが演奏された瞬間、我々は全てを

かなぐり捨てて(爆笑)前方に猛烈ダッシュ。

もぉ〜ひっっさしぶりに前列でエンジョイしまくったです。

興奮覚めやらぬままにDemanufactureに雪崩れ込み。

すっっげーカッチョ良いです。何年経っても名曲は名曲なんよ。

粉砕爆裂破壊音と冷徹工場機械音に狂喜乱舞。

メチャクチャ絶叫したし暴れたし最高の一瞬だったねぇ。

しかしふと気が付くと…自分に周りの客から奇異な視線を向けられている事に気が付いた!

…ナニヨ!?女が絶叫しちゃ悪いっての!?

確かに他の客の大半はDemanufacture以前の曲にあまり

狂喜乱舞しているように見えなかったが(いやマジで)。

微妙にヤル気を削がれ、次の演奏曲が最新作のブツだったので戦列後退。

すっかり例の2曲で全身汗だくになっていたので休憩モ〜ド。

Resurrectionも演ってたけどアレって、ちょっと息抜きにって時に演奏されるよね。

ベルの胸に迫るようなクリアーなクリーン・ヴォイスが堪能できて耳に心地いい。

あとShockEdgecrusherも好きなもんで、演奏された時は感無量だったデス。

あのドカーンと耳に激突してくるような…掘削機音の混じった、それでいて単調な轟音。

コレこそがこのバンドの持ち味で特異性だと思うのだが…コレをもっと激烈な方向性に

持って行って欲しい、と切に願うものであります。

あ、最後はReplicaでシメてくれました。

『あんな風に生きていきたくない!』

タップリ大絶叫して終了した1時間デシタ。

しかし、今回の客層…暴れる曲で暴れてないぞと思ったのは私だけか?

あ、余計なお世話ですな。

+++蛇足+++

…と思ったラ、解散しちゃったのネ…

思えば真の意味でデス声の味わい、コク(笑)を教えてくれたのは彼等。

『Demanufacture』だった。

その後のアルバムは決して私の満足の行くモノでは無かったが、

そんな事はヌキにしても失うには非常に惜しいバンドだ。

本当に、残念でならない。

また1つ、大切な激烈バンドが無くなっちまった(号泣)。

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