炭酸飲料
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俺が炭酸の入ったジュースをすすめると、その娘は
「炭酸って骨が溶けるような気がするから飲めへんねん」と言った。
そういや、昔そんなこと聞いたような気もする。
というわけで、今回は「本当に炭酸は骨を溶かすのか?」です。


1.炭酸が骨を溶かすのは本当?
まず、骨や歯が何で出来ているか?知ってますか?
え、知ってる?カルシウムだって?ピンポーン!正解!
正確には「リン酸カルシウム」というモノで出来てます(主成分が)。
このリン酸カルシウムは、酸に溶ける性質を持っています。
例えば、酸性のレモンの汁とかに骨や歯をつけておくと、ズバリ溶けます。
これは酸によって、カルシウムやマグネシウムが溶けているのです。
これを「脱灰現象」と言います。
レモン以外にも酸の含まれている液体であれば、
サイダーや清涼飲料水、乳酸菌飲料、天然果汁などでも、
同じように骨や歯をつけていると、溶けちゃうそうです。いやー、恐いわー!
でも、酸を含んだ食べ物や飲み物が、体内で骨に直接触れることは無いです。
じゃあ、「歯はどうなるんだ?」という事ですが、歯の場合も食べ物や飲み物は、
噛んだりはするけれども、口の中をすばやく通り過ぎてしまうし、
だ液が酸をうすめたり中和したりしてくれるので、歯が溶けることはまず無いというわけ。
だから、炭酸は骨を溶かさない!!


2.じゃあ、なんで「炭酸は骨を溶かす」とか言われてんの?
結論から言うと、「リン酸」というモノが原因です。
体内のカルシウムは、血液中のカルシウム濃度を一定に保つことで調整されていて、
もし、何かの原因でこの濃度が下がったりすると、骨のカルシウムを溶かして、
血液中のカルシウム濃度のバランスを保とうとします。
この原因の一つに、リン酸の取りすぎがあります。
リンはカルシウムと同じく、骨を作るのに重要な物質ですが、リンを取りすぎると、
余分なカルシウムと結びついてしまい、尿からカルシウムを排出してしまいます。
こうして排出されるわけですから、リンを取りすぎると血液中のカルシウム濃度は下がり、
骨のカルシウムを溶かすので、炭酸は骨を溶かすと言われているようです。
しかしながら、普通は炭酸飲料を飲んだぐらいではこのようなことは起きません。
なぜならカルシウムやリンの1日の適切な摂取量はおよそ、
カルシウムが1500mg以内、リン酸が1200mg程度です。
そして、炭酸飲料(コーラ)に含まれるリンは100ml中11mg程度だからです。
ちなみに牛乳は100ml中90mgです。
つまり、何を飲むか飲まないかでなく、
総合的に見てどれぐらいリンを取っているかという事が大事です。
また、リン酸の取りすぎはスナック菓子も原因になることがあります。
こうしてみると、リン酸が悪者のようですが、リン酸が足りなくても骨はボロボロになるのです。
何事も適量があるという事です。


3.じゃあ、「歯」の方はどうなの?
歯も、カルシウム(アパタイト)が多く含まれています。
また、骨と違って直接炭酸飲料なども触れます。
とは言っても、触れている時間が余程長くなければ表面がわずかに溶けるくらいです。
これ位は、炭酸飲料でなくても梅干しや、レモンを食べていても同じ事が起こるわけです。
だから、歯の方も炭酸飲料を飲んだら「溶ける」という事はまず無いのです。
ただ問題なのは、糖分です。
カルシウム(アパタイト)は糖分をくっつけやすい性質なので、
ちゃんと歯を磨かないと歯の隙間などに糖分がくっついて、
その中で虫歯菌が繁殖し、虫歯菌が酸を出すことで歯を溶かします。これが虫歯です。
炭酸飲料は、多くの糖分を含んでいるので骨よりも歯を溶かす心配の方があるという事です。
もちろん、炭酸飲料だけでなく普通の食べ物やお菓子にも糖分はいっぱい含まれているので、
炭酸飲料だけが悪いという事ではありません。
むかし話題になった「アパタイト歯磨き」は、
糖分をくっつけやすい性質を利用して、虫歯の原因となる糖分を歯から取るというモノです。



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