日記からの出張記事


ザ・ユル


〜ゆるキャラたちに捧ぐ考査とアオリ〜

2009.03.06





 しばらく前の■特集 昔 〜日記から出張記事〜に続き、またまた日記からの派生記事であります。
 私自身、調子に乗るとどこまで飛んでくのか分からない部分はあります。
 今回は「ゆるキャラ」という事で。
 果たして一体何の事なのか、例によってWiki先生にご登場願いましょう。


ゆるキャラとは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもので、国や地方公共団体、その他の公共機関等が、イベント、各種キャンペーン、村おこし、名産品の紹介などのような地域全般の情報PR、当該団体のコーポレートアイデンティティなどに使用するマスコットキャラクターのことである。




 …だ、そうです。
 命名者はみうらじゅん氏で、2008年の新語・流行語大賞にもノミネートされました。
 さらには、毎年どこぞで『ゆるキャラまつり』や『ゆるキャラカップ』が開かれているそうです。


 この国はなんと平和なんでしょう。


 団体のアイデンティティーに「ゆるキャラ」というのも新しいですね。
 そういう遊び心は素晴らしい。
 山口組の代紋が「ピーポくん」だったりしたら大変ブラックです。

 そういうわけで、豪腕としても指をくわえて見ているわけには行きません。
 この魅力溢れる脱力感たっぷりのキャラたちについて、ちょっと調べてみようかと思います。

 まずユルさの定義とキャラの起源を探しましょう。
 みうらじゅん氏がこの名称を使い出したのはここ数年のようですけど、もちろんそれ以前からゆるキャラは存在していたはずです。
 手塚治虫の時代からツンデレは存在していたわけですし。

 そう思って検索かけてみたのですが、これがなかなか難しい。
 ゆるキャラそのものはネットに溢れていますけど、はっきり「元祖」と認定できる存在が見当たらないのです。
 皆さんそれぞれ独自の解釈をお持ちのようです。
 中には「土偶」を元祖だと言い始める素晴らしいセンスの方もおられました。


 【土偶】
 祭祀などの際に破壊し、災厄などをはらうことを目的に製造されたという説がある。また、大半の土偶は人体を大きくデフォルメして表わし、特に女性の生殖機能を強調していることから、豊穣、多産などを祈る意味合いがあったものと推定する説もある。その他、神像、女神像、精霊、護符、呪物などの多様な説がある。




 …成立過程が違います。
 ゆるキャラどころか劣化ウランなみのスーパーハードなキャラでした。
 やっぱりゆるキャラってのは立ち位置が重要であり、今の我々が見てユルいから何でもかんでもゆるキャラ認定するのは間違ってるのではないか。
 外観だけで決めてしまってはいけないのではないかと。
 そう思っていた時期が俺にもありました(←ゆるキャラ)。

 条件として、まず見てくれがユルい事。これは基本です。
 そして重すぎるテーマを持たない事。
 これは勝手に豪腕が決めた条件ですけど、もちろん村おこしや企業宣伝は十分重いテーマなんですけど、やっぱ作り手側も楽しんでる事が重要だと思うんですね。
 楽しくなければゆるキャラじゃない。
 逆に言うと、楽しかったら何でもゆるキャラでいいじゃない? とも思えてしまうのです(←ユルい)。

 「ユルい」とは、こういう事でしょうか。
 一般的な感覚から微妙にズレている。
 詳しくはきっとみうらじゅん氏がどこぞに書かれているでしょうけれど、豪腕としてはそんな風に考えております。
 このズレの感覚が絶妙なんですね。
 ズレすぎてると単なる下手なキャラです。
 また方向を間違うと、グロくなったり怖くなったり気持ち悪くなったりします。
 そのわずかに手前、せいぜいキモかわいいレベルで危うくバランスを保っているからこそ、ゆるキャラというのは何とも言えない味わいがあるのではないでしょうか。

 …ズレてたらすみません(笑)。

 さて、ゆるキャラ元祖のお話でしたね。
 例えば日光江戸村の「にゃんまげ」とか、警視庁の「ピーポくん」などは歴史もあります。
 豪腕としては懐かしの幼児ブン回し番組「ウゴウゴルーガ」の一連のキャラなど、けっこう元祖に近いんじゃないかと考えておりました。
 CGキャラの黎明期でしたしね。

 しかし甘かった。
 起源は海外にありました。
 異論はあるでしょうけど、まずは見てください。







これを出されちゃあ。




 大統領を知らなくてもこいつの顔は知っている。
 生まれが1950年ですから、実に60年近くもユルミッ放しの犬畜生です。
 もちろんこれは豪腕個人の意見ですから、ご納得いただけない方もおられるでしょう。
 しかし外見や当時の世相、そしていつまでたってもチャーリー・ブラウンの名前を憶えられないという抜けまくった設定により、これぞ元祖ゆるキャラではないかと推理するものであります(他に「猟犬のくせにウサギと仲良し」などもあります)。

 まあ我が国には「のらくろ」など、スヌーピーを軽く凌駕する歴史を持ったキャラもいます。
 しかしこいつのテーマは実はけっこう重いんです。
 のらくろの人生をユルいとか言ったらブル聯隊長に三八式で穴だらけにされちゃいそうで怖いです。
 よって、スヌーピーこそが元祖・ゆるキャラ。
 反対意見があれば今すぐ土下座します(ユルい)。



 そういう感じで無理やりまとめて良かった良かった。
 さらに古いミッキーマウスも考えたんですけど、実際あんなにキツいキャラはいません。
 今この瞬間にも消されそうです。
 あいつは夢の国を守るためなら人の命など何とも思わない凶悪なげっ歯類ですから、おや? 誰か来たようだ。

 なんかもう、スマトラ島でサザンのTSUNAMIを歌うくらい危険なネタを書いております。

 そんな事はどーでもいいのですが。
 ここで終わっても何の問題も無いわけですけど、せっかく拍手ボタンを通じて情報が集まってますからね。
 ぜひアレを行ってみましょう。

 …出揃いましたか?
 では行きますよ。





鹿殺しは生きていた!!

更なる研鑚を積み仏像狂気が甦った!!!

ブ神!! せんとくんだァ――――!!!





地上波デジタルはすでに我々が完成している!!

北の電波屋テレビとうさんだァ――――!!!





組み付きしだいユルまくってやる!!

京都タワー代表 たわわちゃんだァッ!!!





素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!!

覆面警官 国家公務員 ピーポくん!!!





真のユルミを知らしめたい!!

石川代表 のとドンだァ!!!





キャラは3人セットだが

ユルさなら全階級オレのものだ!!

鎌倉の鉄拳 牛若にゃん丸だ!!!





波浪対策は完璧だ!!

千葉県代表 海ほたるくん!!!!





全キャラクターのベストユルさは私の中にある!!

ゆるキャラの神様が来たッ!!

滋賀県ひこにゃん!!!





ジューシーさなら絶対に敗けん!!

柑橘類のケンカ見せたる!!

特攻隊長 すだちくん!!!





ユール・トゥード(なんでもユル)ならこいつが怖い!!

エアコン界の湿気ファイター ぴちょんくん!!!





日光江戸村から忍者の猫が上陸だ!!

耳なし忍者 にゃんまげ!!!





ルールの無いケンカがしたいから

警察官になったのだ!!

プロのユルさを見せてやる!! 埼玉県警ポッポくん!!!





冥土の土産に黒船とはよく言ったもの!!

達人の奥儀が今 ユルさにチンボツする!!

横浜開港150年 たねまるだ―――!!!





TVチャンピオン優勝こそがユルさ最強の代名詞だ!!

まさかこの木がきてくれるとはッッ!!

秋田県スギッチ!!!





和みたいからここまできたッ!!

キャリア一切なし!!!!

新潟の絶滅ファイター トッキッキ!!!





オレたちは足立区最ユルではない

日本で最ユルなのだ!!

ご存知東京 足立区アダチン!!!





ゆるキャラの本場は今や九州にある!!

オレを驚かせる奴はいないのか!!

大分県 カボたんだ!!!





ユルゥゥゥゥゥいいッ!! 説明不要!!

兵庫県!!! のじぎく国体!!!

はばタンだ!!!





ゆるキャラは笑えてナンボのモン!!!

超ゆるゆる椅子!!

本場大阪からロコちゃんの登場だ!!!





ユルさはオレのもの!!

邪魔するやつは思いきり砂丘に埋めて蹴るだけ!!

鳥取県代表 トリピー!!!





自分を試しに北国へきたッ!!

宮城県仙台代表 むすび丸!!!





かわらに更なる磨きをかけ!!

「かわら食人」カワラッキーが帰ってきたァ!!!





今の自分に自覚はないッッ!!

シュートゆるキャラ じーもくん!!!





中国四千年の拳技が今ベールを脱ぐ!!

しかし佐賀から 唐ワンくん!!!





ファンの前でならオレはいつでも真四角だ!!

燃える闘犬フレーミー NHKから登場だ!!!





ブン屋の仕事はどーしたッ!!

琉球の炎 未だ消えずッ!!

書くも削るも思いのまま!! りゅうちゃんだ!!!





特に理由はないッ 藩主が強いのは当たりまえ!!

日の下開山!  利長くんがきてくれた―――!!!

高岡市にはないしょだ!!!





赤い電車で磨いた実戦魔法!!

京浜急行のおそうじ魔女 キララちゃんだ!!!





ゆるキャラだったらこの人を外せない!!

超B級メタボ忍者 いが☆グリオだ!!!





超一流の爺さんの超一流の冷や水だ!!

生で拝んでオドロキやがれッ!!

茨城代表!! ハッスル黄門!!!





キモカワ系はこの猫が完成させた!!

福井県の切り札!! さばトラななちゃん!!!








あの王者が帰ってきたッ!!

どこへ行っていたンだチャンピオンッッ!!!

俺達は君を待っていたッッッ!!!








スヌーピーの
登場だ――――ッ!!!!







こんな記事なのに
燃えてきた。




 もちろん、ここに挙げたキャラだけでは無いでしょう。
 ゆるキャラ戦士たちはまだまだ数多く存在するはずです。
 あなた自身の推薦をぜひお聞きしたい。
 そして決めましょう「最強」を。

 あんまり集まらないとは思いますが(笑)、気が向いたらラジオボタンか何か設置いたします。



 ちなみに。





  

…いや、それだけなんですが(笑)。






ご感想は以下からどうぞ。






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