『夢の話・団体行動編』



 しかし夢ってのは不思議ですよね。
 もちろん「宇宙飛行士になりたい」とかそういうのじゃなくて、レム睡眠中に見るあの夢です。
 今朝見たのは、こんな夢でした。
 フロイトかぶれの嫌な奴はぜひ診断してください。


 なんかね、修学旅行らしいんですよ。
 みんな私服で年齢もバラバラですけど。
 その上、高校時代の友達なんて数えるほどしかいない。
 別れた女房とか平気で一緒です。
 夢ってアバウトですね。


 んで、バスで移動してるんですよね。
 ごく普通の横浜市営バスです。
 到着したのは横浜駅の東口。
 修学旅行のくせにものすごい近所ですけど、夢なんてそんなもんです。
 ただ、不思議なんですよね。
 私、大荷物なんです。
 なぜか両手いっぱいにゴミ袋を持ってます。
 どういう意味があるんでしょうか。
 何にせよ、えらいプロレタリアートな夢であるのは間違いありません。


 そのごみを捨てた後、グループに分かれて食事なんですが。
 私、率先してみんなを率いて行きます。
 どうやら近くに、行きつけの焼肉屋があるみたいです。
 修学旅行なのに「行きつけ」という時点で目覚めても良さそうなものですが、何の疑問も持たずにスタスタ歩いて行きます。


 野を駆け、山を登り、踏み外したら確実に死ぬような谷を抜け、焼肉屋を目指します。
 すでに横浜周辺では有り得ません。
 リポビタンDのCMみたいな行軍になっています。
 もちろん、何の疑問もありません。
 夢ですから。


 そして、あと一歩でたどり着く…という時に、前の女の子が道を踏み外して谷底に落ちそうになります。
 凄まじいアドベンチャーな昼食です。
 当然私は必死で助けます。
 もはや命懸けです。
 そんなこんなで、やっと山頂に到着です。
 なんで山頂なのか、疑問に思ってはいけません。
 山小屋とか見えます。
 焼肉はすでにどうでも良くなっているらしいです。


 するとそこに隊長が立っています。
 軍服です。怖そうです。
 ちなみに顔はセガールです。
 腕を組んで仁王立ちです。
 お願いですから理由を聞かないでください。
 セガール隊長が、すごい剣幕で立っているんです。


 私、怖くて仕方ありませんでした。
 めちゃ怒ってます。
 私に向かって隊長が吼えます。








 「貴様!! 中出しするとは何事だ!!!!」




 …ここで目が覚めました。
 長い事生きてますけど、目覚めた瞬間に爆笑したのは2回くらいしかないです。
 いつの間に私は中出ししてたんでしょう。
 夢は誠に不思議です。



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