File.002
Bump of chicken

【K】替え歌




週末の大通りを トナカイが歩く
ご自慢の青鼻を水平に 威風堂々と
その姿から彼は 忌み嫌われていた
闇に光る その鼻を目掛けて 石を投げられた

孤独には慣れていた むしろ望んでいた
誰かを思いやる事なんて わずらわしくて
そんな彼を抱き上げる 年老いた医者の腕
「今晩は 素敵なおチビさん わしらよく似てる」

腕の中もがいて 必死で引っ掻いて 孤独という名の逃げ道を
走った 走った 生まれて初めての
優しさが 温もりが まだ信じられなくて
どれだけ逃げたって 変わり者は付いて来た  oh year uh… ah

それからトナカイは医者と 二度目の冬を過ごす
医者は友達に名前をやった 青い鼻チョッパー
彼のカルテブックは ほとんど黒尽くめ
トナカイも 初めての友達にくっついて甘えたがある日

貧しい生活に 倒れる名付け親 最後の手紙を書くと 彼はこう言った
「走って 走って こいつを届けてくれ
夢を見て 飛び出したわしの帰りを待つみんなへ」
不吉なキノコのスープを手に取って それでもアンタはそいつを食った
それ故 アンタは冷たくなった 手紙は確かに受け取った



(セリフ)




「俺が万能薬になるんだ!

何でも治ぜる医者になるんだ!

だって…!

だっでごの世に…

治ぜない病気はないんだがら!!!!」




雪の降る山道を トナカイが走る
今は故き親友との約束を その口にくわえて
「見ろよ、悪魔の使者だ!」 石を投げる子供
何とでも呼ぶがいいさ俺には 消えない名前があるから
トニートニー チョッパーと 呼んでくれた
優しさも温もりもすべて詰め込んで 呼んでくれた
忌み嫌われた俺にも 意味があるとするならば
この日のタメに生まれて来たんだろう どこまでも走るよ

俺はたどり着いた 俺たちの故郷に 雪山の上まであと数キロだ

走った 転んだ すでに満身創痍だ
立ち上がる間もなく 襲い来る罵声と暴力
負けるな俺はチョッパー 千切れそうな手足を
引き摺り なお走った 見つけた! この場所だ!

桜の咲いたその島は もう帰らないその背に思い出を1つ
加えて海に送り出した 小さな医者を送り出した



(セリフ)




「行っといで バカ息子・・・」




…この歌、替え歌にする必要無いわ内容的に。
もちろん『ワンピース』のチョッパーの歌ですね。


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