『妻みぐい』









 …タイトルがもう宇宙です。

 「おむつフェチ」の方は絶対に買わない題名です。

 簡にして要を得たタイトルです。

 その素朴な言葉の響き。

 まさに「おふくろの味」です。

 これ以上簡潔な作品名には、そうそうお目にかかれるもんじゃありません。

 サブタイトルも何にもありません。

 強いて挙げれば、タイトルの下にこんなのが。





「tsumamigui」







…ローマ字です。






 明らかになめてます。

 こんばんは。
 gouwanはりーです。

 世の中には、沼地のアオコみたいにエロゲーがあふれているわけですが。

 それらは大抵、金魚のうんこに負けず劣らず長〜いサブタイトルが付き物ですよね。

 さしずめ、この『妻みぐい』ならこんな感じでしょうか。



 「イケナイおくさまLoveラブ調教Day's〜教えてア・ゲ・ル♪」




 ・・・・・・・・・・・・・・・。




 火曜サスペンス劇場に通じる何かがあります。

 この作品は、そういった装飾を一切廃した直球勝負で好感が持てます。

 うがったアオリ文句など、ビジネス文庫の背オビと同じで内容を不必要に誇張しているに過ぎない事が多いわけで。

 それだけで「買おう」とは思わないもんです。

 どうせやるなら、ここまでやっていただきたい。





『ぷりてぃ〜魔女っ娘☆しすたーず』






〜日光湯けむり殺人事件〜




恋のドキ☆ドキ
猟奇殺人♪








・・・・・・。



・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・。








買ってやるよ。






 というわけで。
 サナダムシ並みにシンプルな題名のこのゲーム。

 当然、中身までほんっとにシンプルです。

 まずはストーリーをご紹介しましょう。

 主人公は津崎悟(つざき・さとる)。
 名前は好みに合わせて変更できます。

 となりの奥さんにまるまる2週間。

 どっぷりとえっちな事を教えてもらいます。







以上です。



なんじゃそらあぁぁっ!!!!





 いやね。
 他に言う事がないんですよ。

 細かい設定は一応ありますよ。

 なんか、発展途上の幼な妻とか出てきます。

 若くしてダンナを亡くした未亡人です。

 最初のうち、主人公はこいつに惚れてるみたいなんですよ。
 しかし、いかんせん経験が足りないわけで。

 そこでとなりの人妻登場。

 ナイスバディのしっとり優しい淫乱人妻です。

 エロゲーにおいては、淫乱と人妻は同義語でいいんじゃないかと思います。

 この巨乳人妻に性の手ほどきを受けながら、えっちに対するテクやら自信を高めていく…というのが、この作品の流れです。

 最終的に、幼な妻と巨乳人妻のどっちを取るかでエンディングも変わってくるわけですが。

姉属性なら答は出てます。

後者に決まってます。

ぶっちゃけ他はどうでもいいです。


 タイトル買いを決め込むほどの姉属性、いわゆる夢見てるような馬鹿だったら、人妻という生物は巨乳で淫乱で優しく手ほどきなんです。

 力を込めて断言しましょう。

 胸でワサビを擦れそうな幼児体型なんかに鼻毛の価値もありません。

 正直、こいつを人妻というカテゴリーに入れるのは間違っています。
 未亡人だろうと何だろうと、こいつの正体は性に奥手な同級生クラスだと思います。



 …それはそれで悪くないんですが(笑)。
 どうしても、この爆弾級の人妻には見劣りがしてしまいます。

 だって、巨乳で人妻という設定のくせに馬鹿じゃないんですよ。
 これは素晴らしい。

 おっぱい一つで途上国の半分をまかなえそうです。

 何が半分かはどーでもいいです。

 ともかく、既存の燃料の中では唯一他の恒星系まで行けそうなキャラクターに仕上がっています。



 これはもう宇宙でいいです。



 ホーキング博士もびっくりです。




なんでっ!?





 いや、いろいろ工夫はしてありますよ。
 主人公は、2週間後にアパートを引越ししちゃうわけで。

 住人たちとの会話なんかも、このゲームでは重要なんですね。

 ひとクセもふたクセもあるアパートの住人たちがいます。

 6浪してる奴とか。

 玄関前でしょんべん垂れようとする幼女とか。

 コンドーム売ってる大家とか。



 しゃべる亀とか。



 アリエナイ…。





 そういうキチガイどもに囲まれながら、引っ越す前の2週間を過ごすゲームです。

 システムは簡単です。
 何しろアパートから一歩も出なくていいんですよ。

 朝・昼・晩と1日が3パートに分かれていて、主人公がどの部屋に行くのか決めるわけです。

 会話をして好感度を上げるもよし。
 バイトをしてお金を溜めるもよし。

 その金で催淫剤を買うもよし。

大家さんの家で普通にアダルトグッズが売ってます。


 この設定だけでほのかに腐った果実の匂いが漂ってきますが、そこは天下のアリスソフトです。

 他にも笑える設定がいくつも出てきますよ。
 突然チャイナドレスが手に入ったりとか。

 そして、お昼は楽しい調教タイムです。
 巨乳人妻が優しく教えてくれるわけで。

 パラメーターも、3つだけというシンプルさです。
 こんなゲームとは大違いですね。

 本を買ったらひたすら中出しでOKです。

 しかし。
 どうにも不思議に思うんですけど。

 人妻が調教してくれる項目は、以下の4つなんですが。

「愛撫」
「パイズリ」
「フェラチオ」

「本番」

 …これ、どう考えてもおかしいですよね?

 主人公のテクとか磨くわけでしょ?

 パイズリやフェラチオされて、なんで主人公の技術がアップするんでしょうか?

 宇宙にはまだ、私たちの知らない謎が隠されているようです。



 ちなみに、この『妻みぐい』。
 セールスも良かった様子で、続編も発売されました。

 『妻みぐい2』です。



 相変わらず「tsumamigui」です。



 もう陽子が崩壊するまでそのまんまでいいです。

 ちなみに、あまりに姉属性どもの反発が大きかったのか、「2」では例の幼な妻は出てきません。

 代わりに「ショタ」だそうです。

 宇宙は謎でいっぱいです。






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