皆さん、人形劇って好きですか? 私はそれこそ幼稚園のお遊戯で『おおきなかぶ』のモグラの役をやった当時より、はばかりながら約30年。 ず〜っと人形劇が大好きなのです。 私の世代なら、『サンダーバード』は外せないでしょう。 当然『セサミ・ストリート』も。 そして日本の誇るNHKの傑作『三国志』などなど。 他にも、素晴らしい作品はたくさんありますね。 こんばんは。 それでも最高傑作は『飛べ! 孫悟空』な豪腕はりーです。 次点で『プリンプリン物語』。 …古い話ですみません。 今回ご紹介する、この『SAMOROST』というゲームですけど。 そういった、人形劇テイストがふんだんに盛り込まれた楽しい作品です。 今まで紹介してきた作品とは、明らかに毛色が違うんですよ。 フラッシュによるゲームなんです。 ダウンロードなどという、煩わしい作業はいりません。 ブラウザの上で自由に画面をクリックする事により、すいすいと進んでゆくゲームなんです。 ではまずストーリー。 宇宙空間に、なんか芽の出たジャガイモみたいなのが浮かんでいます。 これ、宇宙旅行中の小惑星なんですね。 アンクル・トリスのようなキャラクターが、望遠鏡を覗いています。 こんなのね。 するとびっくり。 似たようなジャガイモ宇宙船が、こっちに向かって直進してくるのです。 このまま進めば直撃です。 こりゃあマズイと。 そこでトリス君が一念発起。 単身、向こうの小惑星に乗り込んで、その進路を変えるというのが、このゲームの流れです。 頑張れトリス君。 負けるなトリス君。 いや、全然そんな名前じゃないでしょうけど、このトリス君が主人公ですね。 あなたはトリス君になって、異世界での冒険の旅に出かけるわけです。 ぶっちゃけ、自分たちが進路を変えりゃそれで済むような気がするんですけど、それを言ったら始まりません。 外人さんの作ったゲームですしね。 おのれの道を進むために目の前の石をどけるという、その発想がなかなか肉食人種でいい感じです。 まあ、この程度なら平和な方でしょう。 古来より存在するシューティングゲームのほとんどは、異種族の文明を壊滅的なまでに破壊し尽くすのが目的ですからね。 やってる事は病原菌です。 こんな感じで。 という事で。 アルミ缶にイカの頭を付けたような宇宙船に乗って、トリス君の旅は始まります。 ここからがすごいです。 ただもう美術の頑張りに素直に喝采を贈りたいと思います。 なんとも美しく、不思議な、それでいてどこか懐かしいような異世界が広がります。 ぜひ全画面に拡大してやりましょう。 というか、そうしないと画面の端っこをクリックできないので注意です。 時間のない方でも、おおむね30分とか1時間くらいでクリアできると思います。 日本語による攻略も、検索すればちゃんと出てきますよ。 上記のような点で、この作品はゲームと言うより「物語」と言った方がしっくりくると思うんですよ。 大人のための絵本。 そういう表現が似合いそうな作品です。 まあ、しかし。 必死になって考えてんのに余裕ぶっこいて座ってんじゃねえよこのトリス小僧!! …などと思ってしまう事も多々ありますが。 という事で。 今回のこの『SAMOROST』レビュー。 いかがだったでしょうか。 …そうですか(笑)。 ゲームはこちら。 back HOME |