『優希ちゃんの孤軍奮闘』



 さてさて。
 順番的に広海さんかと思ったら、また優希のお話なんですけど。
 いや、分かるんですよ。
 私も広海派ですから。
 でもまあ、しばらくお付き合いください。


 ■外道狩り■の例のお話も終わって、季節はすっかり秋です。
 ご存知の通り、この娘は女子高生さんなので、今日も元気に学校に通っております。
 放課後は部活です。
 女子バスケ部文芸部の掛け持ちですね。
 けっこう大変そうですけど、わりとそうでもなさそうです。
 何しろ文芸部の方は倒産した第三セクターみたいに閑散としてますからね。


…二人しかいない…。


 しかし。
 必ず来ているのが部長さん。
 優希の一年先輩に当たる方ですね。
 いわゆるテンパッた宇宙の人です。
 女傑です。優希とはまた違った文学少女です。
 というか、方向性がもう女子高生のソレではなく。


現代文学は死に絶えた…。 はあ!?


 危険です。この上なく危ない香りがする女性です。
 サルトルとかスピノザとか読んでそうです。
 なんか髪、青いし。


 しかし、文芸部も一応は6人いるわけで。
 みんながみんな、こんなんだったら気が狂います。
 ということで、他の4人もご紹介しましょう。
 もちろん全員女性です。
 この学校では、男子は文芸部なんかに入らない生き物のようですね。
 こんな感じ。


うふふ…。菊丸くん…。

京極サイト回りきんねーっ!

単純にBLなどと括ってもらっては困る。

オレモスグ行クヨ沖田…。


 …………。
 気が狂います(笑)。
 何ですかこの人たちは?
 サバトですか?
 学校という公共の場に、どうしてこんな超時空要塞が浮かんでいるんですか?
 何か事件が起きる前に、早めに手を打った方がいいと思われます。


ええと…。

人間の存在は本質に先立つ。 え!?


 手遅れでした。


 優希ちゃん、作中で「文芸部一本に絞ろうかな」などと言ってましたが。
 今ならはっきり言えます。
 やめとけ。
 てか、絞るんだったらバスケにしろ。


 という事で。
 こんな血も凍るほど怖ろしい環境において、しっかり自我を保っている優希ちゃん。
 実はけっこうしたたかなのかも知れません。
 いろいろ頑張っていただきたい。



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