さて、■外道狩り■の主人公の一人、神代優希のお話です。 物語はいったん終わりましたけど、やっぱり彼女もあの世界で生きているわけでして。 正直、桂木なんかでいいのかと切に思うんですけど、この娘の性格なら適当にうまい事やってそうな気もします。 そこそこ頭は良さそうですしね。 特に国語の成績なんかは一方向にだけやたらと良いような感じがします。 ただ、欠点もそこそこあるんじゃないかと思うんですよ。 押しに弱いとか。 賑やかなノリだと置いて行かれちゃうとか。 若干、部分的な発育に難があるとか。 む〜… そこで、今回はですね。 それらの欠点が一同に会してしまった可哀想な事例を、ちょこっとだけ紹介しましょう。 まあ、彼女も女子高生でして。 年齢的に育ち盛りなわけでして。 ただし、身長および女性的な特徴の出る重要な部位については、成長の度合いが若干遅れ気味ではないかと。 いや、本人は特に気にしてはいなかったんでしょうけどね。 桂木のうんこ馬鹿が、思いっきり指摘するような事さえなければ。 そりゃ気になりますわな。 女の子だし。 基本的に鉄拳制裁で問題ない場面ですけど、ほら、この性格なんで。 んで、下着なんか買いに行くんですよ。 まあ当然、見るのはいつものサイズでしょう。 けどやっぱり、ワンサイズ上の製品についつい目が行ってしまったりして。 う〜ん…。 そんな事をしていると。 ハエトリグモのような化生の早さで店員にとっ捕まって。 「こちらの商品ですか?」 「色違いでこれとこれが…」 「こっちも可愛いですよ」 「ご試着なさいますか?」 えっ、え…? …こうなるともう無理です。 逃げられません。 生まれて始めてスケート靴を履いた娘の手を引くように、店員さんは見事に優希を試着室まで拉致ってしまいます。 さようなら。 そしてありがとう。 こうして、桂木的なK点越え、初のCカップデビューを果たしてしまった優希ちゃん。 はっきり言って、突然のにわか雨みたいな事故でした。 だがしかし。 意外にも、その表情は満足げです(でもちょっと赤くなってる)。 なぜなら、店員さんの魔法の梱包技術によって、彼女の頑張り屋さんの胸はカップにぴったりと収まったからなのでした。 ・・・・。 めでたしめでたし。 …と締めたい所ですが。 事は、そう簡単には終わってくれないのでした。 もちろん、おうちに帰って早速着けますわな。 わざわざ大きな鏡のあるバスルームとかで。 だがしかし。 あ…、あれ…? なぜかスキマができてしまうんですよ。 試着した時はぴったりだったのに。 優希ちゃんアセります。 一生懸命腕からおなかから集めに集めて、やっと左側チェック良し。 やれやれ。 そして今度は右側…。 全然足りない。 ・・・・。 必死の思いで右側をぴったりにすると、今度は左側が。 嗚呼悲しみのシーソーゲーム。 何にも悪い事してないのにね。 『俺様センサーの許容外…』 …神は天に在り、世はすべて事もなし。 ロバート・ブラウニング。 む〜…。 というわけで。 ちょっぴり可哀想な、優希ちゃんのお買い物でした。 BACK HOME |