『〜もみじ〜』

「ワタシ…人形じゃありません…」







うちのレビューも地味〜に溜まってきまして、そろそろジャンル的な拡充も計っていきたい所です。

どうせエロゲなんですけど、その中にも様々な系統があるわけでして。

今回取り上げたのは、『鬼畜・陵辱・調教』という、字ヅラだけみるとまるで暴走族のスプレー書きみたいなジャンルの作品です。

ではストーリーを紹介しましょう。

カナダ東部のプリンス・エドワード島――。赤い髪の空想好きな少女、アン・シャーリー。

ある春の日、年老いた兄妹マシュウとマリラの元にやって来ます…。









…。

……。

………。




…違うだろ。



えーと。
要するにこの話、借金のカタに出された「もみじ」という少女を、物理的・精神的に調教していくゲームですね。

まるで秋風のようにすがすがしいストーリーですね。

主人公は、日本有数の資産家の跡取りです。
いわゆるボンボンです。

うちのサイトの定説として、ボンボンは必ず早漏であるというのがあるんですけど(あるのかよ)、こいつはかなり頑張っています。

いやあ何しろヤッてる時のコマンドが豊富な上、イキそうになると「我慢する」とか「まだまだ我慢する」とか出てくるんですよ。

最近の若者は淡白になったと言われていますが、こいつは違います。

むしろ「タンパク」と書きたい。

朝、起きるなりくわえさせ、学校に行けば体育倉庫や保健室でヤリまくり、家に帰れば風呂場やベッドでハメまくりです。

さすが口癖が「よかろう」です。

さらにさらに、このゲームには「独白システム」というのがあるんです。

一日の終わりに、プレイヤーが第三者として「もみじ」に質問できるんです。
当然えっちな質問です。

「今日はどんな風にヤラレた」だの。
「何回飲まされた」だの。

そんな恥ずかしい質問に、恥ずかしそうに答える「もみじ」。

その上、マウスクリックで「もみじ」の体にいたずらができてしまうのです。









…違うだろ。


もう、全編これ調教。
特濃牛乳も敵わないくらいに濃ゆ〜い淫靡な世界が広がります。

そしてこの「もみじ」という少女がすごい。

頭を撫でられるだけでもイッてしまうほど敏感です。

お前、帽子はどうするんだという突っ込みなど、もうどうでも良くなるんです。

だいたい、オープニングの次にいきなり調教シーンですからね。

ハリウッドもびっくりの、ジェットコースター・エロゲです。

ところで、世の中こういう調教ものは好みに合わない方も多いと思うんですよ。
私なんかもそうなんですが。
痛いの嫌いだし。

でも、「もみじ」が超絶的に感じやすいので、それほど鬼畜な印象はありませんでした。

そして。

やっぱり出ましたメイドさん。

お屋敷といえば標準装備のこの職業。

屋敷にメイドがいないなんて、コーヒーのないクリープみたいなもんですな。

出てくるメイドさんはお二方。

「きっつい縦ロールメイドさん」
「元気なお姉さん風メイドさん」

もちろんヤレます。

これだけえっちを連打されて頭の中がとろけかかったロウ細工になっていても、このゲームはまだまだ許してくれないのです。




もう勘弁して〜




久しぶりに、いい汗かいたと思えるエロゲですね。

別に話の筋はどーでもよろしい。

シーンの切り替わりにいちいち平井堅ばりの古時計が出てきてウザくても。

主役の親父が格闘ゲームのラスボスにしか見えなくても。

この作品は、そういう作品です。






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