何かが私の中で壊れました。 　危うく野性に帰る所でした。 　人はこうやって超能力に目覚めるのだと思います。 　ガラスの砕ける音とか聞こえましたからね。心の中に。 　下の人間をいじめても仕方ないので、上の方を引っ張り出します。 　んで状況を説明します。 　説明というより債権者を問い詰める高利貸しみたいな口調になっていたのは事情が事情だからです。 　もし私に子供がいたら、絶対に聞かせられなかったであろう言葉が湯水のように出てきます。 　才能あるんじゃねぇかと思いました。 　実際の所、ですね。 　引越しを機に、光回線にしようかと思いまして。 　そういったお仕事をしている中間業者に頼んだんですよ。 　事情を説明してね。 　市外への引越しなので、電話番号が変わるわけで。 　じゃあせっかくだから、電話も光にしましょうかと。 　そういう事を、事前に伝えたわけですよ。 　「一度、解約なさいますか？」と聞かれましてね。 　「面倒だからそのままで」と答えたはずなんですよね。 　別にＤＩＯＮさんで困ってたわけじゃなし。 　そういう事で、業者は納得していたはずなんです。 　少なくとも私はそう思っていました。 　それがアナタ。 　どこでどう間違ったのか、いきなり全滅ですよ。 　ファイルが見当たりませんよ。 　引越しの直前であれほど頭にきていたのに、それを超えるビッグウェーブですよ。 　水浸しもいいところですよ。 　大洪水ですよ。 　うんこの大洪水で村がうんこ浸しに 　うんこみたいな業者に頼んだ私が間違っていたみたいです。 　以後、この業者との戦いは、実に数ヶ月に渡って続く事になります。 　（つづく） Back home