豪腕はりーは復活しております。

『2013年8月の豪腕』




8・16


 しばらくぶりのこんばんは。
 ご無沙汰して申し訳ありません。

 いや、色々と大変だったんですよ。
 特に現在作成中のゲームに関して。



 ・・・実はですね。





ゲーム企画者が
逃げまして。














逃げまして。












ちょいと意見が食い違ったその瞬間に、
全部こっちが悪いと決め付け遁走しました。







近年稀に見る逸材です。





 ゲーム企画者が逃げるってお前。
 不肖わたくし豪腕はりー、今まで10年近くに亘って同人ゲーム界を歩んで参りましたが。


 ここまでコケにされたのは初めてです。


 はっきり言って今、豪腕のハラワタは火星の極冠が蒸発するくらいに煮えくり返っています。
 当たり前です。
 喧嘩するなら相手を見てから考えましょう。
 強勇と命知らずは違います。

 これがただの喧嘩別れならまだ良かった。
 そうじゃないんです。
 こっちがシナリオ渡した途端に態度豹変ですからね。
 著作権とかガン無視ですからね。
 その辺ちょっと詳しくお話しましょうか。
 丈夫で長持ち豪腕はりー、気は短くて力持ちなどと評されておりますけれども。
 少なくとも、こと同人ゲームに関しては。

 「一度決めた約束は守る」

 こいつを身上として今までやってきたんです。
 古くからこのサイトに来ておられる方ならご存知のはずです。


 よって、経緯を説明するその前に。
 今ここで約束しましょう。





それでも作成中のゲームは完成させます。



絶対に出します。



詳しい時期はまだ分かりませんが、最低それだけはお約束いたします。

もう絵師もデバッガーもテストプレイヤーも待機してるんです。



嘘だったら目でピーナッツ食べます。





 そういう事で行きますか。
 ウソみたいなお話ですけど全部本当のお話です。



 ◆一章・2013年1月20日〜

 豪腕の元に一通のメールが届きました。
 送り主は、豪腕作品に関わりのある某氏でした。

 

 「RPGツクール買ったニダ! 豪腕さん、シナリオ書いてくれないニダか?」



 ちなみに当時、我が愛しの娘は生後4ヶ月。
 いろいろドタバタしてましたけど、以前お世話になった方からのたってのお願いという事で、豪腕はOKしたんですよね。
 頑張って書くので諸条件をお教えください。
 ただ現在ムチャクチャ忙しいので、どうか余裕を持った計画でお願いいたします。

 

 「もちろんニダ! お礼を言うニダ! 条件はこれだけニダ」



 1.本作で必ず完結すること。
 2.大作にならない事。
 3.あっと驚く意外な結末。
 (メール本文より)

 私は、豪腕さんが一番得意なスタイルでやって貰いたいです。
 私は今回、与えられたシナリオでちゃんと創りあげられればそれで充分満足できる筈なので、
 とにかく完成を目標に、それ以上のことは正直贅沢だと思って頑張ります。
 (メール本文より)



 …この時点では信じてました。



 ◆二章・2013年2月〜

 メールを通じてディスカッション。
 お互いアイデアを出しつつ、シナリオの方向性と基本的な大筋を決定。
 その合間にシナリオ本文の草稿をちょこちょこ送る。

 

 「概要は分かったニダ。ちょっとプロット教えてニダ」



 ・・・考えた事もなかった(笑)。
 今まで豪腕、なんか良さそうなアイデアが浮かんだらいきなり本番で書くというスタイルでしたからね。
 下書きとか一度もやった事ありませんでしたから。

 そこは説明の上、納得していただきました。
 この辺りから以下の条件が固まってきました。

 4.メタフィクションは使わない。
 5.パロディに頼らない。
 6.シナリオは2時間以内。
 7.パーティー最大12人の多人数戦闘。



 ・・・ここで注目して欲しいのは6と7です。



パーティー12人、サブキャラ入れて20人くらいの大人数を。



わずか2時間以内で回さねばならない。



人数だけなら「ベルゼブル」並み。



だが時間は「キャバGO」以下と。







ちなみに、「ベルゼブル」のプレイ時間は約8時間。



与えられた時間はその4分の1に過ぎません。



この時点で熱海にでも逃げるべきでした。



ただし問題が一つ。






私が豪腕はりーである事。






こと同人ゲームに関しては。

「一度決めた約束は守る」

これを身上としてやってきました。






ついにそれが崩れるのか。





 ◆三章・2013年2月〜

 豪腕さんにはできればシナリオだけでなく、
 総合的に参画して頂ければと願っておりますので
 色々と相談にのって下さい。
 (メール本文より)

 ・・・という事で。

 シナリオだけでなく演出まで私の担当になりました。

 イヤッホー!
 娘は生後5ヶ月!

 こんな事してて良いのでしょうか私は。

 いくら逆境大好き豪腕はりーでも、多少の睡眠時間を取らないと日々の生活に支障が出ます(もう出てます)。
 しかし。しかしですよ。

 いついかなる時でも、私は誰の挑戦でも受けます。

 それがアントニオ猪木です。
 もとい豪腕はりーです。

 やってやろうじゃありませんか。

 この時点で、親しい連中にはデバッグとかテストプレイを打診済みです。
 絵師さんも私が手配する事になりました。

 ゲーム企画者は、なんかツクールの勉強をやってるみたいです(笑)。



 ◆四章・2013年3月〜

 ここでいよいよ動きがありました。

 

 「オープニングを創ったニダよ! 見てニダ!」



 ついに届きました。
 ゲーム本編のモックアップ。
 その顔とも言える、オープニングの動作確認ができるのです。

 私が創造したキャラクターに、ようやく命が吹き込まれるのです。
 喜び勇んで起動しました。
 ・・・すると。



 



 なんじゃこれ・・・。






 私の演出をまったく無視した想定外のブツがそこに。



 勝手なムービーとか。



 ここに至って私は、普通の理屈が通用しない相手と戦っているという事をようやく実感させられます。
 さすがにここは黙っていられない。
 こっちは演出まで考えてシナリオ組んでるのに、それを無視して好き勝手にされるというなら演出の意味がありません。

 ・・・というか。

 プレイヤーの操作を受け付けないのはどうよ。

 まさか、クリックできないとは思いませんでした。
 だから即座に問題点を指摘しました(当たり前)。
 指摘しましたが。


 

 「クリックじゃなくて『エンター』ニダ!
 そんな事も分からんニダか!」




 完全に論点が違う。


 その上、私は試験用に創られた戦闘データのデバッグまで事前にやらされてるんですよ。

 エンターで動かす事など百も承知なんですよ。


 そんな事も分からんのか。


 ・・・という意味の指摘を(若干切れそうになりながらも)送ったんですよ。
 こんなに酷い扱いを受けましたけど、それでも私は完成させたかったですから。
 キャラたちを生み出してやりたい、あいつらを生かしてやりたいと思ってましたから。

 そうした結果。


 なんの返信もありませんでした。


 ああ、この話は終わったんだな。
 この時それが分かりました。
 分かりましたが、私は豪腕はりーです。

 せっかく生まれようとしているキャラの声を無視するわけにはいかない。

 何があっても、絶対に完成させてやる。
 そう誓った次第です。



 ◆五章・2013年5月〜



 シナリオ完成。



 20人くらいのキャラたちの物語を、ぴったり2時間に収めてやりました。


 その他、すべての条件を完全にクリアしました。
 ゲーム企画者が望んだ通りの結果を送りつけてやったんです。

 まる1ヶ月以上音信不通だったゲーム企画者も、ここにきてようやく反応がありましたよ。
 こんな内容で。


 

 「ここが駄目ニダ! ここも駄目ニダ!
 ここもここも分からんニダ!」





 全部打ち合わせ済みだ。



 

 「どうしてこんな展開にしたニダ!
 言われた通り創れニダ!」





 言われた通り創った結果だ。



 

 「これはウリのゲームニダ!
 お前のイメージを押し付けるなニダ!」





 お前が私に頼んだのだ。



 

 「ウリが理解できないのに、
 他の奴が理解できるハズが無いニダ!」





 それはお前がバカなだけだ。



 しつこいですけど実話です。
 もちろん口調はギャグにしてありますが、簡潔に書くとこうなります。

 ちなみにこいつの年齢は40過ぎです。

 もしかして私は、開けてはいけないパンドラの箱を開けた上に深呼吸でもしてるんでしょうか。
 宇宙の広さを実感できる瞬間です。

 自分で言うのもなんですが、私生活がいろいろと大変な中。
 それなりに苦労してこの物語を書き上げたわけですよ。
 でもね。


 ねぎらいの言葉一つありませんでしたからね。


 このゲーム企画者、どうやって40何年も生きてきたんでしょうね。
 企画なんかやっちゃいけないタイプの人間だったんでしょうか。
 企画どころか関連企業にいるだけで噂が聞こえてくるタイプの人間のような気もしますけど、そこはそれ。

 私もなけなしの忍耐力を総動員し、大人の対応を頑張りました(本当)。
 いわく。


 指摘があった所はすべてこちらで手直しする。

 手直しの際に、どれくらいプレイ時間が増えるかの見込み時間を連絡する。

 不必要な部分は削り、そうした場合の影響について考査する。

 その他、可能な限りそちらの要望には応える。



 今思うと、「仏の顔も三度」って言葉は凄いですよね。
 そうでなきゃ仏なんてやってられません。
 それでも私は実際の指摘に一つ一つ返答し、手直しの際に発生するプレイ時間の増加見込みを伝えました。
 この物語を愛しているからです。

 ・・・しかしね。

 お中元にリンゴを望んどいて「なんでリンゴなんか贈るんだ」と言われても。

 そして、また事態は動き出しました。



 ◆六章・2013年6月〜

 ・・・超展開。

 

 「・・・このシナリオを叩き台にして、
 ウリが勝手にいじって創るニダ」





 楽しく学ぼう著作権(音量注意)。



 特にお前は同一性保持権についてもう一度学んで来い。

 ゲームを創ろうとする人間の発言とは思えません。

 もしかして、最初からこれが目的だったんでしょうか?
 だとしたら酷いですね。
 利用するだけ利用して首切りですよ。
 こんな事が通用するとでも思ってるんでしょうか。

 ネットで適当に拾った画像で日記書いてる私もアレですけど(爆笑)。

 もちろん指摘しましたよ。
 そしたらね。


 

 「お前が言ってるのは脅迫ニダ!
 これはウリの作品ニダ!
 これ以上は時間の無駄ニダ!」





 いきなりファビョり逃走。


 リアル火病を初めて体験しました。

 いや・・・想像以上に凄いですね。
 繰り返しますが彼の年齢は40歳を越えています。
 どうしたらここまでの人間に育つ事ができたのか、親御さんがご健在なら聞いてみたい欲求に駆られます。

 以下に、私が彼に送ったメールの一部を原文のまま載せておきます。

 「自分が思うようなものを自由に」との事ですが、ならばなぜ自分一人で創らなかったのですか?
 他者を自分の企画に巻き込んだ時点で、考え方の相違が大なり小なり出てくる事は予想ができませんでしたか?
 要するに、あなたが欲しかったのは「あなたの言いなりになる人物」ではないですか。
 それは言い方を変えれば奴隷であり、とても共にゲームを創るパートナーとは呼べないでしょう。


 (中略)

 こっちはいくらでも手直しをすると言っているんです。
 それを「ライターに無断で、勝手に改変する」という事がどれだけ危険か分からないのですか?


 (中略)

 ここまで無償で他人に協力を仰いでおきながら、自分は「途中で変えるのめんどくさくなってきた」とか平気で言えるその精神が凄いですね。
 私の時間だけではなく、他の多くの方々の時間を費やさせておいて、あなたは「めんどくさい」の一言で済むんだから楽でいいですね。
 きっと、シナリオなんか2時間くらいで書けると思ってるんでしょうね。



 ゲーム創りを舐めないで欲しいですね。




 ちょっと厳しい書き方になっちゃいましたけど、偽らざる気持ちを送りました。
 私も甘えた気持ちでゲームと接していたわけではないのです。
 共に良い作品を創りたい。
 その気持ちが伝わるよう、誠意をもって彼とは接してきたつもりでした。

 そして彼から返信が。





了解しました。

お互いさまですね。

さようなら







わずか3行。




こうしてやりたい。





 おそらく彼の中では自分が被害者なんでしょうね。
 非常に残念だった所は、私が彼のママでもパパでもなかったという所でしょうか。
 ともあれ、これで完ッ全にこのゲーム企画者とは切れました。

 それが何を意味するかと申せば。


 やっと私が自由にこのシナリオをプロデュースする事ができるという事。


 そう。
 わけの分からん難題を吹っかけ、こっちの質問には答えず、都合が悪くなるとすぐ逃げるような卑怯者をもう通さなくても良いのです。
 ここが本当の始まりなのです。
 バカが出るのは豪腕シナリオだけで十分です。
 この経験は決して、決して無駄にはしませんよ。

 正直ね。
 こういう輩にはもう同人ゲーム界と関わって欲しくないですから、奴のサイトのURLを晒そうかまで考えました。
 偉大なる諸先輩方や、明日ゲームを創るあなたたちのためにね。
 されども、もう豪腕は泥仕合を続けたくはないんです。
 それより前を向いて歩きたいのですよ。

 だからゲームを創りましょう。



 あなたと一緒に創りましょう。



 という事で、ご覧ください。
 私は常に本気です。



【RPGツクールVX Ace】スクリプタ募集


 当サークルでは、RPGツクールVX Aceを使用したゲーム『サウンドノベル風RPG・アリスタウンに架かる虹』を作成しております。
 現在すでにシナリオは完成し、絵師および数名のテストチーム、デバッガーが揃っております。
 シナリオ全体のプレイ時間は約2時間で、ここに移動や戦闘の時間が加わります。
 しかし諸般の事情でスクリプタが脱退したため、いつでも作成に入れる状態にもかかわらず、頓挫してしまっている状況です。

 この状況を打破し、晴れてゲームを世に生み出すため、是非あなたのお力を貸してください。
 以下に概要を記載いたします。

 ◆募集人員
 ・RPGツクールVX Aceのスクリプタ1名。

 ◆募集内容
 ・RPGツクールVX Ace、および言語Rubyの基本操作を実践、または理解している方。
 ・名前の入力や一枚絵の挿入など、VX Aceにおいて多少の実装技術を有する、または今作において実装可能な方。
 ・Lemon slice様ご提供の「多人数SRPGコンバータ for Ace」を用いた、多人数(最大12人)パーティーによるSLG風バトルの実装経験者、または今作において実装可能な方。

 ◆募集時期、納期等
 ・シナリオは完成済みのため、すぐに作成に取り掛かれる状態です。
 ・納期に関しては特に設けておりませんが、サークル全体での連絡を密にし、最適な時期にリリースできるようご協力をお願いいたします。

 ◆報酬等
 ・フリー公開予定に付き無償となります。予めご了承願います。

 上記内容をご理解いただいた上、サークルの一員として参加を希望される方は以下メールアドレスにご連絡下さい。
 その際、今まで作成された作品があれば併記願います。

 gouwan■gmail.com (■を@に変更願います)

 サークル 「アンダーカヴァー」2
 代表・シナリオ担当 豪腕はりー
 代表作 『不死の14』『ベルゼブル』『■外道狩り■』他





 はい、「我こそは」と思った方。
 是非メールにてお知らせ下さい。
 豪腕と一緒に新しいステージに行きましょう。

 今回の日記でも書いてますけど、シナリオには細かい演出がすでに書き込まれております。
 具体的には「文字色変更」とか「BGM停止」とか、そういう類のアレですね。
 相当な親切設計になってると思いますよ。



 絵師なんかRE−SHARPさんですし。


 どうです? なんか楽しくなってくるじゃありませんか。
 まだまだ夢を見られますよ。これからね。

 ちなみに。


 パーティーに「犬」がいる。

 「ジュン」「トワ」「リュドミラ」「リセ」「マック」「ラッキー」「クルミ」「アマリリス」等のキャラ名を使用している。

 主人公の職業が過去に例を見ない。

 上記に加え、多人数SLGバトル(スーパーロボット大戦とかそれ系)を採用している。



 以上の条件が当てはまるようなツクール製のゲームが、ふりーむ!さんやベクターゲームズさん等にアップされた場合。

 製作者が豪腕はりーでないなら盗作の疑いがありますので、ご注意願います(笑)。


 いやあ今回、久々に大長編の日記でした。
 嫁と娘が実家に帰ってるスキを突いての立ち回りです。

 ただの一度も「ちんこ」とか出てきてないという奇跡のような日記でしたね。

 台無しですね。

 えらく長々と書いちゃったんで、拍手ボタンのレスは次回にさせていただきたく存じます。
 それでは、共に戦う戦士の到着を待ちわびつつ。










豪腕へ一言どうぞ。



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