『こみっくパーティー』







コミケも無事終わったみたいですね。
参加された方は、誠にご苦労様です。

人生には、もっと大切な事があるんじゃないかと思いますけど。

風呂に入るとか。

あのですね。

単に道を歩いてるだけで、人垣がモーゼの十戒のように割れていくような方は、なるべくなら家で大人しくして欲しいんです。

分かってます?
生物兵器みたいな人っていますよね。

ソープ嬢に最初にワキを洗われる方。




そういう奴は、こうだ!





こうだ!!





こうだ!!!!




注意。
今回のレビューを読むと、横綱の品格を失う恐れがあります。

ということで。

今回は時期を逃した時事ネタ、『こみっくパーティー』のご紹介です。

なんで今ごろ、というのも分かるんですけどね。
何しろ発売は1999年ですから。

このゲームは、いわゆる同人作家になって、漫画を描いて売り上げを伸ばすと共に女の子と一発かますという流れですね。

多少絵が上手いだけで、人間的に何の取り得もないヲタクには最高の設定です。

要するに漫画の技術を伸ばすんですよ。
んで、月に一回開催される『こみっくパーティー』という即売会で、自作をいっぱい売りつけるわけです。

するとご褒美にヤレるというわけです。

すごい省略しましたが、まあだいたいそんな感じです。

有り得ませんけどね。

夢見てんじゃねえよと言いたいですけど。

さすがにこのゲーム、古い作品だけあって、ややシステムの不備が目立つんです。

勝手にポインターが選択肢の1番に動いちゃうんです。

これ、親切ですか?
違うでしょう。

適当にクリックしていくと、勝手に選択されちゃって後の祭りになるんです。

じっくり本文を読んでから選択しろ、という事ですね。

また、セーブもやりにくいんです。

スケジュール選択場面と本の価格決定場面でしかセーブできません。

そしてセーブ総数10個。

ぜんっぜん足りませんよ。

何ですかこれ?

曙のトレーニングですか?







※横綱の品格を失う恐れがあります。



そういう根本的な問題にあえて目をつむり、今度は流れ的なものを見てみましょう。

同人娘がいます。

コスプレ娘がいます。

そしてお待ちかね、お姉さん的キャラだって存在します。

CGの技術も素晴らしい。

本当に256色かよと、我が目を疑う美しさです。

そんな綺麗な娘さんと交友を深めながら、せっせと漫画のスキルを上げていくんです。

「修羅場モード」とかあります。

なんとも微妙にリアルな雰囲気ですね。

誰でも手軽に「高河ゆん」になれます。

ものすごい危険な発言ですけど、当方いくらでも謝る準備があります。

さて。
そういう育成のパートと、休日などのアドベンチャーのパートが交互にやってくるわけですが。

正直、両立しているかは疑問です。

クリスマスやバレンタインなどの「恋愛もの」に必須のイベントもありますけど。

秒で終わります。

本当に一瞬です。

せっかく楽しみにしてたのに。







※品格を失います。



まあ一応、女の子たちの心理的な描写とか、限られたスペースでよく表しているとは思うんです。

けっこうジ〜ンとくる描写もありますね。

売れなくてもいいから、作りたい物を作るのか。

売るために、心を曲げるのか。

まるで昨今の業界を象徴するような葛藤です。

■外道狩り■がシェアなら誰も買わねーよなあなどと考えながらプレイしました。

そういうキャラたちの心の移ろいを、心行くまで楽しみましょう。

育成パートは作業ですけどね。

実際終盤になると、もう同人誌の売り上げしか考えられなくなりました。

綺麗な女の子に誘われても。
「じゃかましいわベタくらい手伝いやがれ消しゴムかけろ馬鹿野郎そこまだ乾いてねーぞ」と、心の中で大・罵声祭りでした。

ところで。

コスプレ娘さんの話は、個人的に好きですね。

どうも、カメラ野郎とかのマナーに辟易している様子なんです。

厳しい言い方をすれば、単に商品としての自覚が足りないと言えなくもないんですけど。

人としての、最低限の「マナー」ってありますよね。

自分の胸に手を当てて考えてみましょう。

ごめんなさい。

この娘さんは、コスプレなんかしていますけど、常識のあるいい娘なんです。

主人公の心も惹かれていきます。

そして。

やっと結ばれます。

感動の初体験。

良かった。

本当に…。



サンシャインの屋上で!

コスプレのままアオカン大会!!




アオカンサイコー!!



アオカンサイコー!!!



ビバ常識人!!!!!!




あぜん…。




注意。
今回のレビューを読むと、人としての品格を失う恐れがあります。

ラララ、私はコスプレイヤー。綺麗なコスプレイヤー。可憐で陽気なヲタクの女神〜。ハレルヤー、今日もキモヲタとヤリまくり〜。ラララ、3Dのメス豚、ヲタクに仕える公衆便所〜。アーメン。

…拙作、NOVEL『私はシスター』より。

あのですね。

放送禁止用語だから、言いたくはないんですけど。

書きましょう。

この娘はキチガイです。




間違いない。







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