漫画に対する余計な考査

おされ漫画をいじってみる

週刊少年ジャンプ掲載

− ブリーチ −
【BLEACH】


女子高生が二人、電車で話していた。

そして一人が言った。

「最近、【BLEACH】って漫画にハマッてるの」

もう一人は、やや考えて答えた。

「あの…絵がクールな漫画、だよね?」


 …そういうわけで【BLEACH】です。
 巷では、あまりの格好良さとキン肉マン並みの考え抜かれた設定で、広い層から人気の高い作品ですね。
 その人気は、ジャンプ本誌のカラー原稿率の高さが物語っています。
 アニメにもなりました。
 同人誌の即売会などでは、頭に竹筒乗っけた謎のチンドン屋みたいな格好の方を時おり見かけます。

 人気の秘密はここでしょう。
 活躍するのは全員美形。
 漫画という表現方法の「ヴィジュアル面」を徹底して推し進めた方法論は、ある意味ストレートに正しいんです。
 ブサイクはやられ役だと思って100%間違いないです。
 八番隊の第三席とか、二番隊の副隊長さんがこれに当たります。
 例えば、一部で異常な人気を誇る十二番隊のマユリ様は、初登場の時はエンピツ眼鏡くんの完全なる引き立て役でした。
 しかし眼鏡を取ったら美少女でしたのパターンでした。

 このように。
 ある意味お約束的な展開を、クールな絵でもって矢継ぎ早に魅せてしまう。
 それが【BLEACH】という漫画です。
 そういう「おされ」な漫画ですので、ぶっちゃけ設定云々を突付くのは野暮以外の何ものでもないわけですが、まともな神経で追って行けばどうしても気になる箇所が出て来るんですよ。
 外人が死んだらどーすんだとか。
 ヨン様お前しゃべりすぎとか。
 未だに土人女が黒猫に変身する理由とか説明も出てきませんしね。

 いやさ、しかし。
 この漫画を楽しんでいるファンの方々にとってみれば、そんな事はどーだっていいんです。
 ただ美形がドドドッてりゃいいんですよ。
 そうしたファンの皆さんの前でこういう記事を書くのは中々スリルがあって大変なんですが、今回は否定の記事ではありません。
 わりと真面目に考えました。
 まずは「時間」に関する考査です。





 なんか長生きなんですよね。死神さんって。
 100年どころか1000年以上、わりと平気で生きちゃうらしいです(死神ですけど)。
 根拠は、一番隊の隊長さんたる山本のお爺ちゃんのセリフ。
 以下はその要旨です。

 ・『真央霊術院』は2000年の歴史を誇る。
 ・その『真央霊術院』は、山本隊長みずからが創設。


 『真央霊術院』という、いかにもな名前が泣かせます。
 漫画で読む限りはものすごい普通の学校なんですけど、ともかく死神さんたち(の大部分)はここでお勉強して一人前になるそうです。
 そして、その『真央霊術院』を創ったのが山本のお爺ちゃんです。

 まったくの余談ですが。
 この人が目を開けると事件が起きます。
 副隊長さんはサスペリアのように常に白目を剥いてますし、一番隊に入隊するにはきっと視力検査が免除なんでしょう。

 要するに。
 死神さんの寿命は、少なくとも2000年はある。
 このように定義してみましょう。

 もちろん、この山本のお爺ちゃんが我々で言う所の泉重千代さん並みに長生きである可能性もあります。
 しかし、いかな山本隊長であれ、生まれたばかりで学校規模の組織を創れるとは思えないんですよね。
 『真央霊術院』の創立はおそらく、山本隊長の青年期から中年期までに行われたのではないか。
 そのように仮定してみましょう。

 すると何が分かるでしょうか?
 死神さんたちの時間感覚が垣間見えてきませんか。

 山本のお爺ちゃん、いくつくらいに見えます?
 まあ…。90歳とか100歳とか、それくらいまで行っちゃってるように見えますよね。あの顔は。
 人間だったらオムツプレイに興じるお年頃です。
 実に達者な爺さんでありますが。

 その山本隊長の創った『真央霊術院』。
 我々の世界における学校のような施設ですけど。
 もし人間だったら、何歳ぐらいで設立できますかね。
 20歳…、では早いかな。
 30歳だと…、私塾のような規模なら何とか。
 40歳では…、常識で考えれば早い部類に入るでしょうけど、この世界ではたぶん亀より遅いでしょう。
 美形じゃなくなっちゃいますから。
 いや八番隊の隊長さんとかの例もありますけど、この漫画で何かするならまず美形。
 …真面目な話。
 福澤諭吉が慶応義塾を開いたのも、22歳の時でした。
 大塩平八郎が洗心洞塾を開いたのも、25歳の時でした。
 発足当初の『真央霊術院』が私塾のような規模であり、そして山本隊長の天賦の才を以ってするなら、人間で言う20代に相当する年齢で『真央霊術院』を創立した。
 そんな想像も楽しいですな。

 何が言いたいのかと申せば。
 「現在100歳くらいに見える老人が、20代の頃に学校を創ったよ」という事。
 そして、その学校は2000年も続いてるんだよ、という事なのです。
 計算するとこうなりますね。



 (100歳くらい)−(20代)=(80年前後)



 子供でも分かる道理です。
 という事は、ですよ。

 以下の式も成り立つと思うのです。



 
(人間の80年)=(死神の2000年)



 人間の1年=死神の25年




 我が「アンダーカヴァー」2では、これをブリーチ時間と呼びます。
 我々にとっての1年は、死神さんたちにおける25年に相当する、と無理やり定義してみました。
 もちろん、山本のお爺ちゃんの実年齢が分からない以上、この数値は予想に過ぎません。
 80歳なら33年と4ヶ月ちょっと、120歳なら16年と9ヶ月くらいになります。

 ちなみにこの数値は、「死神の世界では時間が25倍早く過ぎる」という事ではありません。
 時の重さは両世界で等質と思われます。
 なんかいつも頭にコブのある死神ヒロインが登場時、主人公に対してさんざ「年長者」を強調していた事からも伺えます。
 実年齢が25分の1ならば、あれほど大きく出なかったでしょう(他の死神さんたちにも同じ事が言えます)。

 このブリーチ時間で、一体何が見えてくるでしょうか。
 次節で検証してみましょう。





 例えば先ほどの『真央霊術院』。
 作中では2000年の歴史を誇っていますが、これを人間の世界に当てはめてみると80年。
 吉野家に負けてしまいました。
 ただし大学として考えれば、それなりに立派な歴史です(神奈川大学などに相当します)。
 特筆すべきは、その創設者がいまだ健在どころかトップとして2000年間ふんぞり返っている所でしょうか。
 いかな学長、いやさ政治家でさえも敵いません。
 人間で言うと80年間ですからね。
 我々の社会なら確実にクーデターが起きますね。

 まあ、総隊長ですから。
 2対1のハンディキャップマッチもやってましたし。
 きっと実力で黙らせちゃうんでしょうね。
 まるで尾崎んちのババアみたいな元気な爺さんです。これからも長生きしてください。

 時間と言えばもう一つ。
 主人公たちが、死神世界に初めて突入した時の事も外せません。
 死神以外の人間は「旅禍(りょか)」って言われてるんですよね。

 この漫画のネーミングセンスには耳血出そうです。
 グランドフィッシャー(←英語)、メノス・グランデ(←イタリア語)。
 どっちも同じカテゴリー(←英語)のような気がしましたが。
 和装で「バランサー」ですからね。
 私のような凡人の場合、あまりに恥ずかしすぎて自分の事をクインシーなんて死んでも言えませんけど、この漫画はそこがミソなんです。
 美形のドドドッぷりにひれ伏すしか無いんですよ。

 死神世界もアレですよ。
 本当は、「尸魂界」とか書きますからね。
 「ソウル・ソサエティ」とかルビ振っちゃいますからね。
 何か我々人間には理解しがたい崇高な理由があって、それでわざわざ外国語に訳しちゃうんでしょうなあ。

 …話を戻しましょうか(笑)。
 憶えてます? コブのヒロインを助けに行く話。

 あの時、十二番隊の新人くん(マユリ様の人間爆弾)がモノローグで語っていたセリフですけど、確かこんな感じでしたっけ。
 「旅禍が進入するのは数百年に一度」
 …はい、出ましたね。

 死神さんの感覚で数百年に一度なら、我々の世界においては数年〜数十年に相当するんじゃないでしょうか。
 「10年に1度」という慣用句もありますしね。
 主人公たちが起こした事件は、そのくらいマレな例だったのでしょう。

 まだまだありますよ。
 世界中の百合好きたちに衝撃を与えたキャラクター、二番隊隊長のおかっぱ娘さん。
 掛け声は音読みなのに刀は訓読みです。
 そんな事はどうでもいいのですが、この死神さんにも重要な見せ場がありましたね。

 「百年は長かったぞ」。
 こう申されておりました。

 ブリーチ時間では、100年=4年ですから。
 丸々4年間に及ぶ修行と考えれば、我々の感覚にもピッタリです。
 12,3歳の少女も16,7歳になるわけですよ。
 素晴らしいではないですか「ブリーチ時間」。
 円周率と同じくらい矛盾が出るかと思ってましたが、これですんなり解決できそうですね。





 甘かったですね。
 これでは実は駄目なんですね。
 よ〜く漫画を読んで行けば、このブリーチ時間のおかげでかえって説明が難しくなる問題が出てくるのですよ。
 いくつか列挙してみましょうか。

 例えば前途の十二番隊の新人くん。
 入隊後、わずか12日後に件の事件と遭遇しています。
 これは、我々の世界ではどの程度の期間に相当するのでしょうか?

 答は約半日です。
 就職してから12時間未満で、10年に1度の事件を解決せねばならないのです。
 死神さんの労働事情が透けて見えます。
 怖いですね。
 というか、あからさまに罠なんですけど。

 もちろんこれは、あくまで無理やり変換した結果ですからね。
 実際にそれだけの時間がかかっているわけですから、わざわざ25分の1に変換するのは揚げ足取りなんですよ。
 それが楽しいんですが。

 こういう事は探し始めると目立っちゃうもので。
 『真央霊術院』なんですけど、ここって毎年入隊式をやってるんでしょうか?
 もしそうなら大変です。
 およそ2週間ごとに新入生がご入学です。
 一学期だけで、実に10回以上も入学式と卒業式がある学校なんて意識が遠のきます。
 偉い人が壇上でスピーチするシーンなんか、生徒さんの数が余裕で1000人くらいいるように思えました。
 2週間に1回ずつ1000人が入れ替わるのです。
 世界のクロサワもびっくりです。
 お前らはネズミかと言いたい。
 我々人間も油断せず、穀物をかじる死神とかに注意しましょう。

 まあ、別に時間が25倍早く過ぎるわけじゃないですからね。
 実際の事情は分かりませんが、おそらく何年、何十年かに一度の割り合いで、ピッカピカの1年死神たちが入隊するのでしょう。

 分かりもしない事を勝手に捏造しています。
 本来の漫画の楽しみ方から腸ねん転してますけども、こういう事例は出会いのスパムみたいにザクザク出てきます。
 よってぜひ、ここで触れておきましょう。
 確率的には極めて低いと思われるこの例など。
 失恋とロリと狐の腰ぎんちゃくトリオです。

 この3人、同期なんですよね?
 んで今、揃って副隊長をやっていると。
 それってすごい確率ではないかと思うのですが。

 大体、護廷十三隊って何人で構成されてるんでしょうか。
 隊長はもちろん一人だから全部で13人、ですね。
 その下の副隊長がまた13人。
 三席になると1〜2人ほど、これは隊によって前後するようです。
 ちなみに九番隊の梅定さんは、二十席には15名いると話していました。

 …そうなると。
 通常、一つの隊で、隊長から二十席まで合わせると100人くらいが存在するような感じで良いのでしょうか。
 データが少ないので何とも判断しかねますが、素直に計算するとそのくらいになっちゃうんです。
 もちろん、ヒラの隊員(席官以外)は入れてません。

 席官というのは、割合にしてどの程度の存在なのでしょう?
 10人に一人くらい? 5人に一人?
 とりあえず後者だとすると、一つの隊は500人くらいで構成される計算です。
 それも、梅定さんのいる二十席を「席官の末尾・最低位」として計算すると、です。
 もしかしたら二十五席とか四十席とかあるかも知れません。
 そうであれば大変です。
 一つの隊は1000人どころじゃなくなるかも知れません。

 …空席などもあるでしょうけどね(十三番隊の副隊長位など)。
 ひとまずここでは、一つの隊を500人から1000人と勝手に定義させていただきます。

 十三隊、全部揃って1万人。
 どこのライブエイドでしょうか。
 これだけ揃うとさぞや壮観でしょうけど(ワンちゃん隊長だけはすぐ分かるでしょうけど)、考えてみたらそれほど多くもないのかな?
 それはともかく。

 副隊長になるには、500〜1000分の1の難関です。
 これまた非常に狭き門です。0.5%から0.1%ですからね。
 司法書士の合格率だって2%台(比べる対象が違いますが)なのに、この困難さはさすが副隊長さんアッパレです。
 中には十三隊に入隊する事さえ叶わず、一般人の死神として生きて行く(意味不明)しかない人もいるのでしょう。
 よって、この数値はまだまだ贔屓目なのですよ。

 そういった厳しい道の最中において。
 同期の3人が、3人とも副隊長をやっていなさる。
 まさに10億分の1以下の確率です。
 お前らどれだけ仲良しなんだか。

 すみません。途中からぜんぜんブリーチ時間に関係ない言いがかりになってました。
 それが楽しいんですが。





 またもや話は変わります。
 今度は、死神さんたちのお仕事について考査してみましょうか。

 彼らのお仕事って、我々の魂を持ってっちゃったりするんですよね。
 えらい言いようですが間違ってません。
 尻小玉でなくて良かったですね。
 そんなものを剣八さんにヒジまで突っ込まれて抜かれるかと思うと、怖くてポキールも貼れません。

 いや真面目なお話ですが。
 尻小玉は関係なくて、要するに魂を導いて行く役目。これが死神さんの主なお仕事のようですね。
 もちろん「虚(ホロウと読むそうです)」とかいう怪物と戦うのも重要なお仕事です。
 どこから給料が出てるのかさっぱり分かりませんが、今日も死神さんは頑張っております。
 今回はその「魂の道案内」に注視してみましょう。

 …魂じゃなくて本当は魂魄(こんぱく)とか言うんでしたっけ。
 ああ面倒臭ぇ(笑)。

 死神さんの守備範囲はどのくらいでしょう。
 世界中の人々の魂を受け持っておられるんでしょうか。
 それとも日本人だけ?
 作中では人間5万人に対して死神一人となっていましたが、この数字にはどれだけ妥当性があるのでしょうか。

 もし世界全体だったら大変でしょうなあ。
 1万人で60億相手ですか。
 死神一人の割り当ては60万人分です。
 …死神さんの労働事情が透けて見えます。

 例えば死神さんの守備範囲が全世界ではなく日本国内だけだったら、一人の割り当ては(もし1万人の死神で割り振れば)1万2千人になります。
 5万人に一人という数字とはやや離れていますが、かなり近くなりましたね。
 本編中でも「場合によっては増員される」となっていましたし、中には人間の世界にタッチせず、ずっと尸魂界に留まる死神さんもいるのでしょう。
 という事は、すなわち。

 ・死神は、日本国全域を守備範囲とし、それ以外の地域には抵触しない。

 この辺りが真実のような気がします。
 妙なルビ振ってるくせに外人は一人も出てこないわけですし、本編を見る限りでは少なくとも矛盾しません。
 ちなみに川越市なら一人で33人です(なぜ川越)。

 日本の人口を5万で割ると2400です。
 ここで分かる事は、死神は最低でも2400人存在するという事。
 ただし、2400人ピッタリという事は無いでしょう。
 全員が人間の世界に来ちゃうと尸魂界が留守になっちゃいますからね。
 よって前途の「十三隊1万人説」は、それほど荒唐無稽ではないと思います。

 ではここで、死神さんのお仕事の厳しさや辛さをみんなで考え、頑張っている死神さんを応援しましょう。
 まずは「死亡率」のお話。
 これがかなり重要と見ます。
 そりゃ当たり前です。まだ生きてる人間から魂を持ってっちゃったら残るは液体に浮かぶ綾波レイです。
 それはそれで素敵な世界かも知れませんが、何か大事な所で間違っているのも確かです。
 ちょっと計算してみましょう。

 まず日本の場合、1年間の死亡率は1000人に対し7人くらいになるそうです。
 0.7%ですね。
 よっておおむね84万人の方々が、毎年亡くなられているわけです。
 そして現場の死神さんが2400人いるとすると。

 計算上では、死神さんの受け持ちは、1年間に350人と出ました。

 ほぼ毎日、誰かの魂を導いている計算になりました。
 今日もどこかでデビルマン。
 正直これは意外でした。
 計算前は「5万人に一人」なんてどうせ適当だろと思っていましたが、これくらいのノルマだったら普通にこなせてしまいます。
 看護士さんとかに比べると楽々ですけど、彼らは虚(ホロウ)とも戦っています。
 私たちのために頑張る死神さんに幸あれ。

 …死神さんの労働事情って、案外良いんですね。
 就職するなら死神ですよ。
 ただまあ序盤でこの辺の説明があったなら、計算する必要もなかったでしょう。
 イメージソングとか考える暇にそっちを考えてくれというのは酷でしょうか。





 ではこの辺で傘を広げ、斬魄刀(ざんぱくとう)とはどんなモノかを考えてみましょうか。
 死神さんが持ってる刀ですね。
 未だその形状や能力が不明なものも多いのですが、中でも猫に化ける土人の姉は丸腰ですが、ぶっちゃけ斬魄刀とはこういうモノです。


斬魄刀=スタンド=悪魔の実=念(ネン)能力=オーバーソウルetc.


 ジャンプのお家芸、強化能力の1形態です。
 これらのモノにはある共通のお約束があり、普遍的で一目瞭然のもの(強い約束)もあれば、一応は共通しているような感のあるもの(弱い約束)もあります。
 以下に列挙してみましょう。

 ・一人につき1つである。
 ・しかし応用(と努力)によって多数の技を会得できる。
 ・ある種の「しばり」「弱点」がある。
 ・一般キャラとの差別化である。


 他にもまだまだあると思われますが、とりあえずはこんな所でしょうか。
 特に一番上のお約束は、もはや「条件」ですね。
 ドラえもんは一人なのです。

 まったくの余談ですけど、私はかつて「ドラえもん」のパロディを多数発表した事があります(小学校の頃ですが)。
 そのうちの一つはこんな感じでした。
 「虐げられたスネ夫が秘密裏にドラミちゃんを入手し、のび太とドラえもんに対して戦いを挑む」。
 若かったんですね。

 そんな事はどうでもいいのですが、ともあれ斬魄刀とはそういうモノです。
 刀の形をしていますが、単なるアイテムではありません(その証拠にむさ苦しいオッサンが自作の詩を披露したりします)。
 とりあえず狐の元隊長には、解放時に「ゴムゴムの」と言って欲しい所です。

 ところで、各斬魄刀の能力にずいぶん差があるような気がしません?
 「侘助」なんか、飛び道具には圧倒的に不利っぽいですし。
 おかっぱ娘の「雀蜂」も謎ですね。
 二撃決殺。

 …なんで二撃なんですか?
 一発でどうにかしようとは思わなかったんですか?
 しかも正確に同じ場所じゃないと駄目なんですよね?
 なんでそんな能力に…(←ゴンがカイトに)。

 こいつはアレでしょ。きっとアレに決まってますよ。
 なんたら華の模様が付くわけでしょ?
 ほいでアレだ。土人の姉と戦いおったわけでしょう。
 要するにあんた、姉の体に華の模様描きたかっただけやないかと。
 そういう事でしょ。
 いつの間にか太ももに入れ墨彫ったりしてはるもんなぁ。

 斬魄刀とはそういうモノです(突然)。
 素晴らしいですね。
 中には卍解(ばんかい)すると同時に服を着替えて骨のネックレスまで着けちゃう素敵な斬魄刀もありますね。
 もう何がなんだか。

 ちなみに、斬魄刀をいっぱい持てればそれがポケモンです。
 あれは斬魄刀を探して刀同士で戦わせる漫画なんです。
 もし【BLEACH】で、これをやったらどうでしょう。

 おお、「侘助」が最強クラスに。
 叶姉妹の片方が持ってた「灰猫」には負けましたが、単体ならかなりイケルのでは。
 一番弱いのは何があろうと剣八さんの名無しくんですけど、こういう思考実験も楽しいですね。
 子供がウルトラ怪獣について語るレベルですが。





 長々と書いてきましたけども。
 いじろうと思えばいくらでもいじれる漫画なんですけど。
 クールでスタイリッシュな(道を必死に目指している)この漫画に対して、そういう所を突っ込んでもさほど意味はありません。
 分かってても見守るべきです。
 今後どんなドドドがドドドッてドドドドドるんでしょう。
 次号を楽しみに待ちたいと思います。



 最後の最後に、ウィキペディアの【BLEACH】項目より一部転載です。



躍動的でスピード感のある筆質と
(そうですね)


重厚で主に人間の内面を描くストーリーを誇る
(ええっ!?)


前後を深く絡めた複雑な構成
(いやその…)




関連項目




腐女子




…その時。

彼女は明らかに「しまった!」という顔をした。

友達の気分を傷付けた、と思ったのか。

あるいは。

地雷を踏んでしまったと思ったのか…。

「でしょお〜? でね、○○ってキャラが…」

友達は嬉々としてしゃべり始めた。

列車は神田を過ぎ、秋葉原へと向かっていた。





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