『ジャンルを越えた作品』十傑



 先日、「男の教科書」について論じたら、早くも反響があったぞ。
 こーいうのは大変うれしいものである。ぜひ参考にさせていただくとしよう。ありがとう。
 ひとつは「日本の作品はどないでしょう?」というもの。もちろん読まないことはないぞ。素晴らしい作品もたくさんある。昨日のノリでリストアップするなら、夢枕獏の「神々の山嶺」を入れたい。
 また、親切なことに、リスト以外の面白い作品を紹介してくださった方もおられた。なかなかツウですな。
 しかしである。昨日のリストは、あくまで「男の教科書」であり、「面白い作品」と単純に言えるものでもないのだ。いや、みんな面白いんだけどな。
 では今日は、こんなリストでいってみよう。
 「ジャンルを超越した面白い作品」である。


 「推定無罪」S・トゥロー
 「千尋の闇」R・ゴダート
 「ブラック・ダリア」J・エルロイ
 「羊たちの沈黙」T・ハリス
 「霊能者狩り」T・J・マクレガー
 「堕ちる天使」W・ヒョーツバーグ
 「鋼鉄都市」A・アシモフ
 「さよならダイノサウルス」R・J・ソウヤー
 「時の娘」J・テイ
 「火吹山の魔法使い」S・ジャクソン&I・リビングストン


 スゴイ顔ぶれだな。特に最後の奴なんか、小説ですらない。こりゃゲームブックのハシリである。しかし、面白いものに形式など関係がない。同じ本なのである。
 これらはみな、新たなジャンルを開拓したり、異なるジャンルのもの同士が融合したりしてひとつの作品になっている。どれも読んで損はない。秋の夜長に挑戦してみてはどうだろう。
 ああ、「星を継ぐもの」とか「シャドー81」とかも入れたかったなあ。「大統領に知らせますか?」とか。みんな素晴らしい。
 あなたのオリジナルなベストも紹介して欲しい。いずれぜひ取り上げたいと思っている。
 バーボンが切れちゃったので、今日は梅酒で我慢のはりーである。

※この記事は、2001年3月7日に上梓されました。



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