〜日記から出張記事〜
■罪と罰■ (おかわり)
2009.04.11
以下は前回の記事■罪と罰■の掲載後、主に拍手ボタンによって寄せられたご意見です。
様々な反響がありました。
うちのサイトとしては珍しい「真面目な記事」だった事が大きいと思いますが、実は豪腕うんこ映画のレビューだって一応真面目に書いてるんだよと言いたくなるのは心の中だけにしておきます。
正直な話、死刑に賛成だろうが反対だろうがこんなうんこみたいなサイトに書いてもオナニーで終わる可能性が高いです。
しかし、それだけに好き勝手な事を言えるという点は守りたいと思います。
以前豪腕は、日記でこんなお話を書きました。2007年の12月15日の日記です。
皆さん、今日も元気に犯罪やってます?
突然の意味不明さに私のハートも胸キュン刑事ですが、この季節になると毎年のように阿呆な犯罪者が出ます。
連中のおかげでニュースも盛り上がりますね。
例えば、金が無いから三食付きの生活するために刑務所に入るような奴。
阿呆ですね。
亀の冬眠ですね。
刑務所が冬の間の別荘になるわけですね。
阿呆な話と笑って済ませられる事ではなく、ここで問題になるのは連中の生活費を我々が払っているという事実です。
税金ですからね。
こういう阿呆を豪腕流に何とかしましょう。
便宜上、法によって決定された受刑期間を絶対とします。
んで我々はビタ一文払いません。
こうなると、どういう事になるでしょうか?
もちろん完全自給自足ですね。
まあ、住むための建屋はあっていいでしょう。
畑と牧場もアリでしょう。
電気は必要ありません。
明るくなったら起き、暗くなったら寝りゃいいんです。
まあ、水車とかで発電するのは良しとしましょう。
しかしあくまで自給自足です。
電気が欲しけりゃ労働によってそれを得るわけです。
こういう事書くと、受刑者の人権だ何だ騒ぎたがる輩が出てくるかもしれませんが、ちょっと考えてみましょうよ。
我々だって働かなければ電気は止められるんですよ。
経験からして間違いないです。
働かざるもの食うべからず。学校で習ったはずですね。
腹が減ったら野菜を作ってそれを食べ、豚を育ててそれを食べればいいんです。
そして余剰ができたらそこで流通・販売です。
そうしてできたお金を使って、建屋の維持や管理の役人を雇う方向に使えばいいでしょう。
かかった経費はすべて請求。受刑中に支払えなければ自動延長。
スキルも身につくので、シャバに出ても食うには困りません。
現在の日本は自給率が大変低く、他国からの輸入に頼っている(上に粗悪な物もザルのように入ってきている)わけですが。
彼らが日本を変えるかもしれない。
もしかしたら、トウモロコシから燃料まで作っちゃうかもしれないのです。
こうすれば減税になり、おそらく一次産業は多少なりとも活性化し、阿呆な犯罪は減って住みやすい世の中になる可能性があります。
…のですが。
懸念が無いわけでも無く。
こうした刑務所での暮らしがあまりに良いから再び刑務所に入りたくて犯罪を起こすという、いわゆる犯罪スパイラルになってしまいそうで。
何の解決にもなってねぇ。
やっぱロシアでウラン掘らせるしか無いんですかね。
まあ何ですか、最近では死刑に反対する運動なども活発化してますね。
人権ってのは便利な言葉ですね。
人殺しに対しても言われてますね。
殺された方の人権はとっくにこの世から消えちゃってるんですけどね。
カルネアデスの板みたいな場合は仕方ないかもしれませんが。
マザー・テレサが指差して「テメーこの人殺し野郎が」と言っちゃうレベルの殺人者でも、死刑ってのは撤廃すべきなんでしょうかねぇ。
いや、明確な理由がありゃいいんですよ。
昔から流行りの「冤罪」とかね。
ともあれ、個々について詳しく調査してから判断すべき問題のような気がします。
いきなり「死刑を全部やめちゃおう」という視点ありきで発車するのは違うんじゃねぇかと思います。
あくまで個人的な見解なんですけども。
これは死刑に限りませんけど。
まず納得できる説明をすべきですよね。何事も。
まぁいくら言葉を並べた所で罪そのものは永久に消えないわけですが、必要な事だと感じます。
よく聞くのが容疑者の過去について、いかに悲惨な境遇だったか語られたりとかしますよね。
情状酌量って奴ですか。
こんな感じで。
「親がいない・親がキチガイ」
「引きこもり・ニート・おたく」
「自殺未遂・うつ病」
「いじめられていた」
それは別に特別じゃない。
はっきり言って。
こういう辛い状況下でも真面目に頑張ってる奴の名前を豪腕は何人でも挙げる事ができます。
辛い過去の無い人間がどれだけいますか?
甘ったれないで欲しい。
自分が不幸だからって、他人を不幸にしていい権利は誰にも無いと思うのですよ。
言い訳の無い人生は難しい。
しかし、言い訳をしない人生なら間に合うのです。今からでも。
|
今から思うと大変極端な意見ではありますが、当時の偽らざる気持ちでもあります。
そして、それに対していただいた拍手のメッセージが以下でした。
「それは別に特別じゃない。」「甘ったれないでほしい。」激しく同意です。
不幸自慢など不毛ですが、そんな言い草で通るなら私は歴史に残る大犯罪者になってしまいます。
すいません、言いすぎですね。まぁ確かに指名手配犯っぽいツラではあるんですが・・・。
「死刑」について、とても難しい問題だと思います。ちなみに私は反対です。
人権どうこうを言う前に、加害者一人死んだ所で被害者及び遺族の気持ちは晴れることは無いハズです。
そしてそんなヤツの為に手を汚している人がいる、直に手を掛ければ殺人ですから。
願わくば「死刑」とゆう手法以外の「けじめのつけ方」ができれば良いのですが・・・難しい。
土下座されても金を積まれても許せないからこそ「死刑」なのでしょうから。
私は「自殺」も「罪」だと考えています。(自殺が成立した時点で裁くことなどできませんが。心情的にも。)
故に「人」が「人」を殺める事はあってはならないと思うのです。
私は「死刑」自体は反対です。ですが、けして無くならない様にも思えます。
私の脳ではどうやらこの辺が限界の様です。やはり「根を絶やす」しか無いのか・・・・・。
どうにもならない事の方が多い世の中ではありますが、私は幸せな方だと思います。(後略)
略した部分は揚げ出し豆腐がおいしい論でしたので省きました。悪しからず。
死刑存廃だけでなく、広く「罪」とは何たるかにまで例を挙げていただきました。
それに対しての豪腕のレスは以下でした。
<ここから>
どこを縦読みすればいいのか迷いましたが、長文にて送っていただきました。
死刑反対の方にはとりあえず以下の条件にて考査願います。
「愛する人のすべてを目の前で陵辱された上に殺され、裁判でも反省しないばかりか嘲ったり挑発してくる健常者」
こういう容疑者(てか犯人)を相手に、その死を望まないと自信をもって言えるかどうか。
んで、なお「言える」という方にお聞きします。
本気で愛する人はいますか?
ここが最低のスタートラインです。
次の段階は、「死刑を廃止すべきである」という考えを、犯罪遺族に話して理解してもらう事です。
ただ話すのみならず、それを遺族に納得させるという事です。
んで、それが「できる」と申されるなら、今すぐ実行すべきでしょう。
愛する人を殺されて泣いている方はいくらでも存在します。
私たちには何が出来るでしょう。
あなたは今、何をしていますか?
死刑には反対ですか? では戦争は? 暴力は? 闘争は? 競争社会の原理は?
そのためにあなたは今、何をしていますか?
後はそれぞれが答を出すべき問題であると感じます。
<ここまで>
…という形で、豪腕が提起したのは「死刑反対」を唱える方々に対し、その意見は犯罪遺族の方を納得させるだけの論理的構築が成されているのですか? という質問です。
これは非常に難しいと思うのです。
であるからして、最初からその義務を負わないような回答もあると思うのです。
(例)
すでに犯罪は起き、そして「遺族」が作られてしまっている以上、遺族の感情を納得させるのはそもそも不可能である。
しかし、死刑というものが法律によって廃止されれば、国民である以上はそれに従わなければならない。
これは豪腕個人としては「浅い理論」であると見ます。
理由は以下のように置換できるからです。
すでに死刑はあり、そしてそれに納得できない人間がいる以上、死刑反対者の感情を納得させるのはそもそも不可能である。
しかし、死刑というものが法律によって存在するので、国民である以上はそれに従わなければならない。
…要するに、用例の赤字部分を唱える人(≒死刑反対論者の一部)はそもそも死刑に納得していないから死刑に反対するのであり、死刑という刑罰が存在する事に従いたくはないわけです。
そういう立場の人間が遺族に「従わなければならない」と物申す事に、違和感を覚えない人はいないでしょう。
であるからこそ、前回の■罪と罰■でも再三書いたように、死刑に対しての代案を求めたわけです。
それは死刑に匹敵するか、死刑を超える形でないと、なかなか実現が難しいと思うのですよ。
私は自分の嫁が殺されたら犯人の死を願わずにはいられないと思います。
だから私は死刑賛成派で、だから私は弱いのです。
とても死刑反対を叫べるほどには強くありません。
■罪と罰■という記事の影響は、皆さんの本気汁ビロビロな書き込みにも現れております。
いくつかご紹介いたしましょう。
一部、日記から転載しております。
23:37 世界的には死刑廃止国が多くなっているのに、日本は存置してて世論も7〜8割は死刑支持なのはなぜなんでしょう?
いや、揶揄ではなくて。ぼくは死刑反対派ですけども、
国ごとに色々事情は異なるでしょうから、「世界が廃止してるのだから日本も廃止すれ」と一概には言えないと思います。(だって世界が鯨かわいそうだから取るなっつっても、滅びない程度になら食ったって構わないと思うもん。)
でも、純粋に疑問ではあります。単純に思いつくのは、キリスト教の影響下にある国では法で命を奪うことへの生理的嫌悪が強いのかなと思うのですが、それにしたって過去たくさん死刑にしてきたのもキリスト教圏だろうし、キリスト教と死刑って長いこと共存してたと思います。
日本は仇討ち好きだから、応報刑罰への意思が強いのかなー。
死刑賛成派の方々としては、死刑廃止国についてはどういう感想をお持ちなのでしょうか。
二つほど質問が含まれておりますので、個人的な観点にてお答えします。
最初のご質問ですが、これはあなたご自身が答えているので割愛します。まさしくその通りです。
だって世界が死刑囚かわいそうだから殺すなっつっても、被害者だってかわいそうなら殺したって構わないと思うもん。
死刑賛成派の多くの人間は、こうした考えがどこかにあると思われます。つまりあなたと一緒ですよ。
二つ目のご質問ですが、普通その国の印象を死刑云々で判断する事はありません。というか、そんなもん普段はぜんぜん考えません。
よその家の壁紙と一緒です。
普段そんな事は気にもしませんけど、話題が壁紙の話なら積極的に話すでしょう。
そして、結局他人の家の壁紙なんてどんな柄でも自分とはあまり関係が無いし、そいつの好きにすればいいし、文句を言うのも筋違いだ。
こう考えるのが大勢だと思います。
たまに呼ばれた時に「お前の家の壁紙スゲーな、もっと明るい色にしろよ」くらいは言うかもしれませんけど、結局それは住んでる人間の自由です。
もちろん住人でもない他人が壁紙変えろと強制するのは変ですし、新しい壁紙代を出す理由もありません。友達なら多少出してもいいですけど。
この「たとえ話」でご理解いただけたでしょうか。
「罪と罰」の企画は、熱かったですね。
一突きになったのは、死刑廃止の国だと、犯罪者の収監施設の入所状況なんかはどうなってるんでしょうね?
犯罪者に掛かる年間の費用なんかも気になります。
国民全体がそれでも納得しているのは、宗教の関係もあるんですかねー。
「一突きになったのは」の部分が暗号みたいに見えました(笑)。こういう誤字は豪腕もよくやります。
さて犯罪者の入所状況ですが、豪腕の調べた所によると刑務所が満杯だから釈放しちゃったという例もあるようです。
かなりカツカツみたいですね。
年間の費用に対しては不明ですが、まあ食費や光熱費、水道代など足して一人一日2000円とすると、10年で720万円強の経費がかかります。
わずか10年、たった一人の受刑者で、それも家賃相当額と雑費を抜いてこれです。
日本だけで何人の受刑者がいるのか知りませんけど、えっらいお金がかかるのは事実だと思います。
だから自給自足案を提言してみました。どうでしょうねえ。
宗教というのは大きいかもしれませんね。
それだけが理由でないにしろ、文化的バックボーンなのは間違いないでしょうし。
詳しい方にはぜひご教示いただきたく存じます。
以下の書き込みを掲載する前に少し。
豪腕は「>」の記号を使う際、原則として文章の引用を表しております。
以下の書き込みにも「>」記号が多用されておりますが、まあ基本的には引用なのですけど、いくつか引用ではなく書き込んだ方の印象が含まれております。
念のため記載しました。
死刑反対派の者です。
>反対するなら代案を出して
よく言われるし、もっともな話だとも思うのでちょっと考えてみたのですが、正直なところ反対派の立場からすると代案は立ちにくいです。
そもそも反対派は死刑に犯罪抑止力はないという立場が多いと思うので(ぼくはそうです。より厳密には、抑止力があるともないとも証明できないと思っています)、抑止力を持った代案という意味なら、提示する必要がないという見解です。
廃止すること自体が代案と言えば代案なわけですが。
>死刑にできないなら被害者遺族の感情の落としドコロはどうするのか
>死刑をただ無くすだけでは、犯罪者に対する罰が軽くなるだけではないか
誤解を招くのを恐れずに言えば、そもそも刑罰は被害者遺族の感情を慰めるために科されるものではないと思います(例えば遺族がいないケースでも、罰そのものは公正に与えられるべきかと)。
加えて、陰惨な事件であればあるほど、犯人を殺せば遺族は満足するというものではないでしょう。
このあたりは刑罰をどうするかというだけではなくて被害者のケアを社会がどう担っていくかという問題だと思うのですが、それに対して「まず犯人は死刑にしないといけない」というのが前提になってしまうのは性急に感じます(もちろん、どうされても気がおさまるものではないでしょうし、あくまで極刑を望む遺族が大半だろうとは思いますが)。
それらもふまえて、受刑者の更正・矯正をより強化する方向で制度を整えるべきだと考えます。
仮釈放中に再犯なんてもってのほかです。
>その間のメシは誰が食わすのか。凶悪事件を起こした犯人に対してそんなコスト(税金)をかけるべきではない
それを言うなら。
「国による死刑を否定するなら、国によるあらゆる刑罰自体を否定することにならないか」
というのと同じような話で、
あらゆる犯罪者に対して税金で生活して欲しくないという刑務所自体の否定に繋がると思えます
(…って、話はそれますが、ググってみたら民営刑務所ってあるんですねー)。
そのコストを厭って死刑を選択するというならば、死刑を行うということをきちんと国民全体で負うのが筋じゃないかと思ってしまいます。
裁判員制度みたいに抽選で選ばれた人の手で死刑を執行させるとかね。半分冗談ですけども。
以上、無知なりに考えを述べてみました。長文でごめんなさい。
ぶっちゃけ死刑にした方が楽なんで反対派での意見構築って大変だなあw
ぼくが絶対権力の為政者なら、面倒くさいんで強姦や殺人は有無を言わさず死刑にすると思いますw
以下私のレスに関して「>」は引用として使用します。
>そもそも反対派は死刑に犯罪抑止力はないという立場が多いと思うので(ぼくはそうです
そう思われる理由こそが大切だと思うのですよ。
それが書かれていないから、そもそもご自身で指摘されている通り「弱い構築」にしかならないのでは。
私にとっては非常〜に抑止力の強い言葉であり、子供の頃から「悪い事すると刑務所に入れられちゃうよ」「人を殺したらお前も死刑だよ」と教えられて生きてきました。
かつてマジギレした時に踏み止まれたのは、あの時の婆さんの言葉があったからだと思っています。
しかし死刑が無かったら?
「人を殺しても殺される事は無いんだよ」。
結局はこの事実を教えるしかないでしょう(あるいは嘘をつき続けますか?)。
そうなった場合に豪腕は、将来生まれるであろう私の子供が不安なのです。
死刑があるという、その事実によって我が子を守ってやりたいのですよ。
>提示する必要がないという見解です
死刑には一般予防と特別予防の側面がありますが、犯罪者が死刑を意識する事で、死刑が適用されそうな次の凶悪犯罪を躊躇する場合も少なくない。これは統計上明らかだそうです。
例えばカナダのアムネスティによる報告は意図的にデータを編集したものであると証明されています。
実際には死刑廃止後の10年間で、凶悪犯罪が廃止前の実に2倍以上も増えているという信頼すべきデータがあったりします。
もちろん相関の証明に至るまでには、その国の文化や世相なども考慮しないといけないでしょう。
あなたが言うように、きちんと証明するのは私も難しいと思います。
しかしこれだけはお聞きしたい。
あなたは「説明の必要は無い」と言ってのける政治家に対して何にも思わないのでしょうか。
>廃止すること自体が代案と言えば代案なわけですが
それは我が国の国語では代案とは言いません。
代案というのは例えば「替わりに終身刑を導入する」とか「無期懲役がその役目を担う」とか「敵討ちを法制化する」とか、そういう具体例を挙げる事を言うのです。
>死刑をただ無くすだけでは、犯罪者に対する罰が軽くなるだけではないか
そんな事は一言も書いていません。
もう一度、私の文章に目を通していただきたく存じます。
>陰惨な事件であればあるほど、犯人を殺せば遺族は満足するというものではないでしょう
なぜあなたがそう言えるのか、その辺がちょっと分からないのでご説明願います。
犯罪遺族の方でしょうか。
そうだとしたら、大変ご立派な意見だと思います。ここまで悟られるのはさぞや辛かった事とお察しいたします。
私は犯罪遺族ではありませんが、もし大切な人が陰惨な殺され方をした場合、その犯人に極刑を望まないとは思えないのですよ。
だから「満足」という表現ではなく、遺族が狂ってしまわないように必要なのかもしれません。負の連鎖を断ち切るために。
片側の天秤に乗せるものを欲する遺族は多いと思います。
一方で新宿バス放火事件の例もあります。
全身の88%に及ぶ火傷を負わされながらも奇跡的に命を取り留めた被害者が、犯人の減刑を嘆願する。
実際にあった出来事です。
ただし、現行の死刑は応報刑ではありません(少なくとも建前上は)。
それでも極刑を望む遺族が無くならないのは、どこかにそうした問題が存在するからだと考えます。
ちなみに、死刑存廃と犯罪被害者の遺族の心に関する問題は、本来はまったく別のものです。
あなたの言う「刑罰は被害者遺族の感情を慰めるために科されるものではない」というご意見は正論です。
慰めや心の置き所は確実に必要でしょう。
それが犯人の反省や謝罪であるか、犯人の死または制裁にあるか、それとも別の何かであるかは個々によってそれぞれ別の形に成り得るでしょう。
しかしそれは、死刑という刑罰から離れた場所に用意せねばならない問題だと思われます。
>「まず犯人は死刑にしないといけない」というのが前提になってしまうのは性急に感じます
心から納得します。
同じ意味で、「まず死刑をなくさないといけない」というのが前提になってしまうのも性急に感じます。
互いの意見をしっかりと聞き、論理を尽くして語り合う事が必要なように思えます。
>「国による死刑を否定するなら、国によるあらゆる刑罰自体を否定することにならないか」
前回私が書いた事とほぼ同じご意見ですね(冤罪の可能性のために死刑を廃止するなら、刑罰そのものを廃止にしないと論点としてはおかしい)。
死刑を否定される立場の方からこういうご意見を出された事は、非常に有意義に感じます。
ただ残念ながら、これに関しては単なる例として挙げられています。
これは素晴らしい問題提議だと感じられましたので、反対派の方のご意見をぜひ拝聴したく存じます。
大きな問題に「冤罪」がありますが、これをもって死刑廃止を叫ぶのは順序が違います。
もし冤罪があるならまず冤罪をなくす方向で行かないと変でしょう。
冤罪があるのを前提として考える方が反対派に多いと聞きましたので、問題の中心がブレないようお互いに注意したいと思います。以上、やや別件。
豪腕の刑務所というか税金に関しての意識は前回と同様で、また上の囲みの通りです。
刑務所の否定ではなく税金の使い道に関する問題です。だからこその自給自足なのです。
刑務所は絶対に必要です。
その運営に関して税金を投入せずに済む方法を考えよう、というのが骨子です。
んで、実際の死刑執行に関しては死刑囚の手で行えば良いという持論を前回私は展開しております。
もう一度、私の文章をお読みいただければお分かりになると思います。そのように書いてあるはずです。
そして、別ページで行っているアンケートから、興味深いご意見をいくつか拾ってみました。
問:死刑が廃止されるとしたら、死刑に換わる刑罰はどんなものになるでしょう。
脳の仕組みがもっと解明されていけば、それぞれの個人の受刑者に合わせた、「最も苦痛となること」「最も恐怖するもの」を直接味わせることが刑罰になるのではと。 刑の重さに応じて程度を変えられるわけなので、死刑以外のほかの刑罰の代替にもできるかなあとか。
なんとも恐ろしい話です。
もし私が犯罪を犯したとしたら、肌もあらわなタイプ別の巨乳姉軍団に密着されて身動きも取れないなどという地獄絵図を見せられるのでしょうか。ああ恐ろしい。目が冴えてしまって眠れません。
こうした刑罰は現在ではSFの領域ですけど、いつか実現するかもしれません。
ただしこれでは受刑者をいじめるだけで更生についてはあんまり考慮されていないような気がしないでもないですね。
もちろん刑罰は苦痛であるべきなんですが。
終身刑を作るしかないのかなあ。 何かのSFで、脳にチップを埋め込んで凶暴性を抑制し取り除くという処置を取るという話があって。将来的にそういうことが可能になるなら選択肢として考慮できるかもしれません。そっちの方が死刑よりひどい話じゃないか、とも思うので、色々考える余地はありますが。
ますますSFチックになって参りました。
アイデア自体は昔っからありますけど、かつて70年代にはロボトミー殺人事件という恐ろしい事例もありました。
豪腕は科学技術の発展には諸手を挙げて賛成する立場であり(実際に技術者ですし)、そうした過程に参画したいという思いもありますが、常に安全第一の金看板を掲げなくてはならないと考えております。
ノーベル賞最大の汚点となったロボトミー手術は、私たちに警鐘を鳴らしているのです。
んで、チップが成功したらどうしましょう。
野に放ちますか?
それが怖くて拘束するなら、そもそもチップはいらないわけですし(無期懲役とあまり変わりません)。
実は政府高官とか科学者がラジコンできたりして。
実は知らないうちに我々にも埋め込まれてたりして。
ぜんぜん関係ない話になってしまいました。
ちなみに上記アンケートにて、死刑に替わる刑罰として支持が多かったのが「終身刑」、厳密に言うとおそらく仮釈放の無い厳密な意味での終身刑でした。
もし死刑が廃止され、替わって終身刑が法整備されたら。
現実的かどうかは別にして、豪腕ならではの理論で無理やり考えてみました。
まず問題となるのが刑務所のキャパです。
キャパというのはもちろんジャーナリストのロバート・キャパではぜんぜんなくて、収容人数の問題ですね。
現在、日本の刑務所はわりとどこでもカツカツです。
アメリカなんか入れる場所が無いから釈放しちまえ、というイワシ漁じゃねぇんだからと言いたくなるような恐ろしい事例があったそうです。
しかしご安心を。
日本には膨大な量のゴミがあります。
現在、東京湾の『夢の島』を始め、日本各地で盛大に埋め立て事業が展開されています。
これを終身刑の受刑者が行うのですよ。
みずからの住処はみずからが作る。トムソーヤ的ネイチャースタイルですね(嘘です)。
当然そこから勝手に出てこられては困りますから、バビロンプロジェクトなみの巨大堤防みたいな塀が必要になるでしょう。
そうすればアナタ、不況に喘いでいた重機業界がにわかに活気付き、仕事の減った大型トラックの運ちゃんも大喜び。
無駄な道路を作らなくても、こうした事業で労力をまかなえます。
温暖化で海洋水位が上がっても一安心。
オマケとして、道路族出身の頭の固〜い古狸みたいな議員が軒並み議員を廃業し、国会が若返る可能性さえあります。
彼らの行く末は「海の上の刑務所建設会社」とかに天下ってもらっても構いません。
どれほどブラック企業になろうと労働者の方がはるかにブラックだからです。
こうして終身刑務所が完成し、漁夫の利で津波の心配も無くなったら、今度はその技術で日本海に天然ガスを掘りに行きましょう。
何しろ人件費かかりません。
相当な利益を生み出しそうな気がしませんか。
もちろん利益の相応分は被害者遺族に還元し、残った分で税金を安くし、ガス田のプラントをそのまま刑務所にすれば場所も取らない。
こういう荒唐無稽なネタもたまには良いでしょう。
ちょっと頭の良い方が見れば、まるでオロシガネのごとくに穴だらけなのが分かると思います。
上記以外の活用の仕方だと、例えば全員武装させて竹島に送り込むなどの方法が考えられます。
ただしこれだと間違いなく脱走または亡命するので、あんまり現実的ではありません(最初っから現実のゲの字もありませんが)。
そんなノベルも面白そうですけどね。
犯罪者による竹島乗っ取り事件が勃発。韓国軍の武装を奪い独立国家を宣言、日本政府と周辺各国に挑戦状を叩き付けた。
犯罪者たちをまとめるブレーンは、かつて海上自衛隊で「獅子」と謳われた人物である。彼の父は韓国に太いパイプを持つ政治家であり、彼自身も国際情勢の波をよく理解していた。
彼と並び立つ英雄は、韓国海兵隊の新進将校。すべては彼の手引きによってこの作戦が実現した。本国では「猛虎」の二つ名を持つ切れ者である。
そして最後に、彼らとはまったく関係の無い一人の一般市民がいた。
絶滅したと思われていたニホンアシカ。その姿を確かに見たと主張する少年は、自説を証明するため何やら物々しい船に一人そっと忍び込んだのだった。
それが君だ。
外界から閉ざされたこの革命の島で、君は彼らの野望を阻止する事ができるのか。否、そもそも生きて帰る事ができるのか!?
満月の夜に忽然と現れた謎の少女、そして彼女が語る「伝説」。君に与えられた本当の試練とは!?
土壇場での中国、米軍の介入。唯一の理解者となったヤクザ者との奇妙な友情、少女との淡い逢瀬、そしてすべてを引き裂く一発の銃声。
「この島は今、世界のために死のうとしている…」
「革命だと? ふん、無邪気なものだな。本気でそれを信じているとは。…我々の本当の目的を教えよう」
「俺が許せないものが3つある。1つは日本人、2つ目は命乞いをしたくてたまらないのに虚勢を張る日本人だ。…さて、3つ目は何だったかな? …まあいい。そろそろお別れの時間だ、日本人」
「無理に決まってますよ! 外は火の海ですよ!?」
「いいか坊主、俺はこの船を知ってる。性能も、勇翔丸っていう名前の由来も、そしてこいつがどれだけ荒波と戦ってきたかも。…その武勇伝が本当かどうか、ひとつ確かめてみようじゃねぇか」
「1つだけ、日本の言葉を教えてやるよ。…サヨナラ、だ」
「獣は海に帰ればいい…。何もかも」
世界が炎に抱かれた夜、ぼくは浜辺で君と出逢った。
革命と幻想、銃弾と潮騒のモノガタリ。
|
何度も言いますが私は作りませんよ?
あくまでネタですから誤解なきよう。ネタですからね?
なお、主人公を女性にするとハード乙女ゲーに、そのままエロ有りで行けばハードBLゲーになります。
だから何だという話ですけど。
絵師さんがいたら分かりませんけど。
そんな感じで壮大なカーブをはさみつつ、死刑の代案の一つ「終身刑」について書いてみました。
私としては、終身刑の導入については条件付で賛成です。
その条件とは絶対に仮釈放が無い事。
この保証が無い限りは無期懲役と一緒だと思います(導入するメリットを感じません)。
それよりもまず、無期懲役を含めた他の刑罰の現状を見直し、拘置上限を拡大し、保釈の審査をより厳しくする事が必要なように思います。
婦女暴行してレイプしても1年とかで出てくるんですよ。
これは正直いかがなものかと思います。
また私は、死刑の替わりに終身刑という案には現状、賛同しかねます。
その理由は後述します。
という事で、以下では刑罰全体について考えてみる事にします。
例えば昨今。
職が無くて食えないからとりあえず犯罪犯して刑務所に入るという、まるで刑務所をホテル代わりにしているような輩もいるそうです。
そんな軽い気持ちで犯罪されたらたまりません。
「樹海で自殺しようとしたけど怖くなってやめた。代わりに人を殺せば刑務所で楽に暮らせると思った。男は抵抗されるので、女だったら誰でも良かった」
ソロで死ねや。
ホテル代わりに窃盗で捕まる小悪党がマシに見えてしまいます。もちろん、許されるわけではありませんが。
再犯率が無茶くちゃ高いのも、こういう小悪党の特徴だそうです。
刑務所が更生施設として機能していませんね。
そこまで刑務所が好きならいっそ死ぬまで刑務所で暮らせばいいんです。これぞ終身刑。
ただし、そんな輩を食わせているのは我々の税金です。
そんな情けない輩に我々の税金を使って欲しくない。だからこそ自給自足なんです。
他にもライフラインの整備や危険作業など、役所や熟練者でないとできない仕事を率先してやってもらいましょう。
わけの分からんお金は払いたくありませんが、必要不可欠なものや良いものになら我々はお金を出すんです。
以上、特殊な例でした。
婦女暴行とかレイプ犯に関しては、昔から言われているように去勢が極めて有効です。
しかしこれにも問題があります(先に書いておきますが人権問題ではありません)。
その問題は2つ。
去勢できるのは常に男性のみという事実と、これを導入した事で逆恨みやいたずらで冤罪が増えるんじゃないかという懸念です。
女性による男性または同性へのレイプも少ないながらに存在するのです。
かなり特殊な事例ですが、特殊であるだけに非常に理解されにくいそうです。
死ぬほど怖い目に遭ったのに、周囲の反応は「いい思いしやがって」とか「でも勃ったんだろ?」とかね。
この場合の刑罰は、去勢では対応できないわけです。
そして冤罪問題。
痴漢冤罪ですら取り返しがつかないのに、レイプ冤罪などと言ったらどんな目に遭うのか。
家族が崩壊して会社クビになって引っ越す羽目になったり、美人局みたいにヤクザから法外な示談金を要求されたりね。
しかも冤罪が証明されたのにこれです。
最後まで冤罪が証明されなかったら最後です。
無実の陰で女は笑ってますよ。
そしてこうした冤罪を防ぐために調査をさらに徹底させると、今度はさらに屈辱的なセカンドレイプ状態になって被害者の苦痛が増す事も考えられます。
あちらを立てれば息子が勃たず。
非常に根の深い問題だと思います。
されど司法や警察も馬鹿ではありません。
過去の手痛い冤罪事件の教訓を生かし、日々捜査の精度は拡充を続けています。
いずれ冤罪が駆逐される日が必ず来る。私はそれを信じたいと思います。
…無理かな〜(笑)。
しかしですよ。
ひとたびレイプの事実が立証されたならば。
まずキンタマを引っこ抜き、そこから刑罰始めようみたいなノリでも構わないかと存じます。
こと性犯罪というのはベラボーに再犯率が高い犯罪の一つだそうです。
更生プログラム云々より、おそらくそういう病気なんだと思います。
病気の元は断つべきです。癌だって手術で取り除くわけですから。
この場合の元はキンタマです。
これさえ奪えば相当におとなしくなると思われます。
あとはGPSでも付けさせるという案がありますね。
この場合、でかでかと目立つ奴だと周囲が認知できるので相応の対処ができますが、同時におそらく通常の社会からは抹殺されそうです。
その際ヤケクソになって重犯罪とか起こさないか心配です。
よってまず、目立たないGPSで警察や学校、児童保護施設などにだけ送信するという手段も考えられます。
ただ結局これによって、普通の社会からは遅かれ早かれ隔絶されそうなので、やっぱり再犯したり自殺したりという結果になりかねません。
実際にこの制度を導入しているアメリカでは、こうした問題が表面化しているそうです。
加えて、個人的にはこの制度は塀の中でできなかった事を市民に転嫁すんなやという思いがあったりもします。
結局、刑罰はきっちり刑務所内で完了して欲しいものですね。
女性が犯人の場合はどうしましょうか。
応報刑なら有志あるいは無作為によって犯し返すという案もなくはないですけど、やっぱりまた制度を利用した魔女狩りみたいになりそうな感もあります。
それに私だって明らかにアンドレ・ザ・ジャイアントにしか見えない女性を押し倒すのは不可能です。第一勃たないと思います。
そういう時はまず、レイプという人の尊厳を踏みにじる犯罪がもっと厳しく罰せられる事、そして冤罪を出さないための公正な捜査と裁判、そしてセカンドレイプを可能な限り削除する配慮を強く望みます。
また最近よく聞くニュースに、酒に酔って運転して人を轢き逃げして…というアレ。
危険運転致死傷罪とか言いましたっけ。
これの設立に関しては、司法もやっと重い腰を上げたと思ったものです。
されど上限は15年。
わずかに15年以下です。
死刑や無期とは比べ物にならない、おとなしくしてりゃその半分くらいで仮釈放が可能な懲役刑。
ちょっと違和感がありませんか?
あまりに悪質な犯行に関しては「殺人罪」でいいんじゃないでしょうか。
泥酔または麻薬や覚せい剤やってて、危険な街中でスピード違反で信号無視、しかも無免許、さらに無保険、その上轢き逃げしてパトカーとカーチェイス。
いざ裁判となったら開き直って被害者遺族に罵声を浴びせ、「あんな所歩いてる方が悪い」と責任転嫁、まったく謝罪も反省もせずに減刑だけを権利として行使する。
これはさすがに殺人クラスの刑罰が妥当だと思いますよ。
たま〜に逆ギレお礼参りなども聞きますので、そういうのを極力抑えていただきたい。
極刑またはそれに類する刑罰であれば、そうした問題もなくなるでしょう。
司法は平等であるべきです。なかんずく弱者には一層の味方であるべきです。
続いて。
重要なのは、死刑に相当する重犯罪者ですね。
世の中には、本当に人殺しが好きで好きでたまらないゴステロみたいな人とか、他人の命の重さに最後まで気付けない人もいます。
そうした人が現実に存在する中、もし死刑が廃止されたらどうなるでしょう?
何人殺してもどうせ俺が殺される事は無い。そう思ってしまったら最悪です。
アメリカでは実際そのように考え、死刑制度の無い州までわざわざ出向いてせっせと人を殺した例もあるらしいです。
どうにかしてこいつを止めないといけません。
その点私は死刑が最良だと考えます。理由は何度か書いているので割愛します。
では終身刑ではどうでしょう?
一生刑務所に入っていれば、我々は安全だと言えるでしょうか?
私だったらこいつの食事係をやらされるのは勘弁して欲しいです。
刑務所には、受刑者以外の人間も出入りするわけですよ。
看守や医者や食事がどーの、彼らは犯罪者ではなく我々の良き隣人です。
そして人を殺す事以外におのれの人生の意味を見出せないくらいの凶悪な犯罪者がいて、しかもずっと何年も何年も、ただ人を殺す事だけを夢見てチャンスを伺っていたら。
彼ら全部が馬鹿なわけではありません。時に彼らは擬態します。
悔い改めたように見え、病状が改善されたと思われて、監視がゆるくなったとしたら。
私は怖いですよ。
もし私の大事な人が連中と毎日毎日顔を合わせるとしたら、そりゃもう相当に心配でしょう。
だから私は、死刑と無期懲役の間を埋めるための終身刑なら賛成なんです。
しかし、死刑を廃止してその替わりに終身刑という案には反対します。
またも長くなっちゃいました。
以下、箇条書きにて自身の考えを書いてみます。
死刑反対派の方のご意見に関し、私が垂れ流す感じで行きます。
■冤罪の可能性について
取り返しがつかないのはすべての刑罰に対して同様に言えると思います。
例えば無実の人間が冤罪で10年ほど食らうとしましょう。
後になって冤罪が証明されました。
「お前無罪だったわ。いや〜悪い悪い。でも、たかが10年だからいいよね♪」
いいわけねぇだろ。
そういう点で、死刑廃止を冤罪の観点から論じるのは、刑罰そのものを廃止論に組み込まないと説得力がありません。
まずは冤罪をなくすために捜査と裁判の精度を上げる、これが存廃両派の共通した意識ではないかと。
実際に日本の司法は努力の末にかなりの精度に達しており、また今後もさらに精度は増して行くでしょう。
■国家が「人を殺す」権利を所持している事について
前回とは違う角度で行きます。
外科医は傷害の罪になるでしょうか。
ほとんどの場合、そうではないと思います。
外科医が患者の体を切開するのはあくまで患者の健康のためであり、癌などの異物を除去して患者の命を救います。
死刑は国家による手術のようなもの、という考え方もあるのではないでしょうか。
国家が死刑を執行するのはあくまで国民の安全のためであり、矯正不可のナチュラルボーン殺人鬼などの異端者を除去して国民の命を救います。
なお、「病院の患者は自分から望んで医者にかかるけど、自分から望んで殺人者(国家含む)の手にかかりたいと思う奴は少ないだろう」。
こう主張される方がいるかもしれません。
そういう意味ではないのです。
死刑を望む人がいるから国が手術を行うのです。
この医者は時に失敗もありますが(冤罪など)、腕はそこまで悪くないと思います。また民間療法(リンチなど)は危険です。
そして世の中には、人を殺しても許される事例が存在します。
それは「緊急避難」です。
詳しくは割愛しますが、要するに「殺さないとこっちが殺される」という状況の事をそう呼ぶらしいです。
死刑とは、国家による緊急避難の代行である。そういった考え方もあるでしょう(やや乱暴ですが)。
■死刑犯の「人権」について
真に人権を尊重すべき人間、死を全力で回避すべき人間、他者に対して脅威でない人間、犯罪を深く反省し更生のための努力を怠らない人間は、そもそも死刑にはならないと思いたいです。
そのために裁判があり、裁判所も地裁から最高裁まで揃っていて、すべての被疑者には上告する権利があり、正当な理由による再審請求の権利を持っています。
それでも。
それでも本当に、どうにもならない人間というのが存在するから死刑が存在する。私はそう思います。
■世界における死刑廃止の流れについて
アメリカとアジアくらいですね。バンバン死刑が求刑されてるのは。
でも、それ自体は別に良いとも悪いとも思いません。
ちなみにヨーロッパのEU連合では、加盟の条件として「死刑の廃止」を求めています。
これは人によって感じ方が違うと思われます。
「捕鯨の廃止」とか「和装の廃止」とか「柔道の廃止」とか求められたとしたらどうでしょう。
これは言葉遊びの極論ですのでアレですが(司法と文化は切り離すべきなので)、スゲー事言うな〜と豪腕は思いました。
例えば、死刑という刑罰が文化的に深く根ざした国がもし加盟を望んだとして、それを廃止してまで加盟するのはちょっと弾圧っぽくて嫌だなぁとも思いました。
そこまで頑張っちゃった国はそうそう無いと思いますけど。
結局はこの一言でしょう。
よそはよそ、うちはうち。
学校でエグザイルが流行ってたからといって、カラオケで無理やり歌わされるのも変な話です。
大抵の国は捕鯨を禁止していますし、日本語を使うのは日本人くらいでしょう。
そういう事だと思います。
上の方で壁紙のたとえも出しましたしね。
■死刑の「今後」について
死刑を廃止するにはまず法律を改正しなければなりません。
それは要するに、上からの命令のように感じる人もいるかもしれません。
それには長い時間と労力がかかるでしょう。明日あさっての話ではありません。
そうではなく、死刑廃止論者にとって本来理想となるべきは死刑の有名無実化ではないでしょうか。
つまりこういう事です。
被害者とその遺族はもとより、判事も検察も裁判員も他の誰もが犯人に対し、死刑という刑罰を望まなくなる世界。
これが広がる事によって死刑は有名無実とされ、それを望む多くの人々によって死刑は廃止となるでしょう。
そして、日本ではまだその段階ではないのではないか。
これほど多くの死刑が求刑されているのは、まだまだ多くの人が死刑を望んでいる事の証左に思えてしまうのですよ。
確かに道のりは長く、その山は極めて高いでしょう。
しかしこの山は登る価値がある山です。
■好きな「恐竜」について
やはりトリケラトプスは必要だと思います。
また空を飛ぶ翼竜は正確には恐竜ではありませんが、それを含むのならテラノドンを入れても良いと私は考えます。
さらに重要なのは、大海原を行く首長竜でさえ恐竜ではないとされている事実。
彼らは海生爬虫類と呼ばれているのです。
しかし私は、彼らの中でも特に有名なプレシオサウルスやエラスモサウルスなら、恐竜と呼んでも差し支えないのではないかと強く感じます。
実際、彼らはネッシーや「のび太の恐竜」で姿形だけは有名であるにも関わらず、恐竜ではないという事実は驚くほど認知度が低いのが現状です。
この現状を変えて行くのが我々恐竜ファンの正しい姿であるとも言えるでしょう。
なんじゃそら。
ギャグのつもりが途中から素で書いてました。
疲れてるんですね(笑)。
それでは最後に、死刑反対派設定のビッグマウス田中でシメましょう。
死刑は絶対に反対だ!
賛成する奴ぁ死刑だ!
…どっとはらい。
ご感想は以下からどうぞ。
BACK
HOME
|