オナニー大好き!
センズリ大好き!
マスターベーション止められな〜い!
ティッシュ足りない!
頭も足りない!
今日は何回発射するぅ!
「ピュッ!!!!」
Everybody オナニー!
Everyday センズリ!
オナニーセンズリ自慰行為!
マスターベーションマスカキシコシコ!
自分で自分を慰める!
終わると空しい事もあるけど!
一人えっちは悪くないね!
オナニー大好き!!!!




『罵倒』
リアルサモナー







………………………………。

世界は。

私の知っている世界は崩壊しました。

冒頭の呪詛は、何を隠そうこの作品のオープニングテーマです。

こんなのが、ラップの軽快なノリで脳髄に響いてきます。

数あるオープニングの中でも、これは群を抜いています。

未曾有の楽曲ハザードです。

こんばんは。
世界の中心ですごい叫びたい豪腕はりーです。

突然ですが、孟子の性善説というのをご存知でしょうか?
「人は生まれながらにして善である」というのが、その骨子なんですけど。

井戸に落ちそうな赤ん坊を助けない人はいない。
つまり。

どんな奴でも、目の前で井戸に赤ん坊が落ちそうな危険な状況を見れば、迷うことなく助けるでしょうと。
こんな奴でも。

今の私は、心の底からそれを信じたい気持ちでいっぱいです。

さて。
本日ご紹介する、この『罵倒・リアルサモナー』ですけど。

なんと言ってもタイトルが『罵倒』です。

すごいのは、オープニングだけではありません。















「フニャチン!」
「社会のゴミ!」
「マザコンのナンパ野郎!!」
「この早漏のオナニー野郎!!!!」





……。

…………。

…………………。







生まれてごめんちゃい…。




もう本当に、すごい勢いで罵倒されます。

キリスト教には、性悪説があります。
「人は生まれながらにして悪である」という意味なんですが。

ここまで罵倒されると、神も仏も無いような気がします。

それでは皆さん。
お金を出して買ったユーザーが、ここまで罵倒されなきゃならない理由を追ってみましょう。

まずはストーリーです。

主人公の名前は伊早直樹(いはや・なおき)。
バイトと就職活動に勤しむ学生さんです。

いずれはエロゲー会社に就職し、自分の考えた美少女ゲームで巨万の富を築くという、人並みの夢も抱いていた(説明書より)。

正直、レビューなんか書いてないで相模湖にバス釣りに行きたくなりました。
精いっぱい戦ってみます。

この主人公、快感を覚えると「物の怪」を召喚してしまうそうです。

ヤるたびに異世界から化け物が出てくるのです。

イクラを食って透明人間になるくらい無茶な設定です。


怖ろしいのは、単に「物の怪」が出て終わりではないんですよ。

この主人公とえっちした女性は、みんな幸せになるのです。
いわゆるあげちんです。

なぜなら、その「物の怪」は。

召喚されるたびに願い事をひとつ叶えてくれるから。








タケコプタアァァッ!!!!




…歌が歌なら、設定も設定でした。

こいつ実はモテモテなんですけど、要するに周りの女どもは主人公のこの能力だけが目当てだったんですね。

それに嫌気がさし、上京したわけで。

結局やっぱりモテモテなんですけど、エロゲーなんだから当然と言えば当然の展開ですね。

さあ、主人公の能力争奪戦です。

バイト先の店長さんがすっげえサドなもんで、その属性をフルに生かして主人公を罵倒しまくります。

隣に住んでるおんなきょうしがこれまたきっつい性格で、やっぱり罵倒しまくります。

そして大手のエロゲー会社のメガネの女社長が。

元カノの、主人公のおかげで美人になった元ブスが。

他にもいっぱい出てきますけど、ともかく雨あられと主人公を罵倒しまくりなんです。

この理由は、ですね。
この主人公、自分では気付いていないんですけど。

実はかなりの罵倒フェチだったからなんです。

そうやって、主人公の能力を引き出そうとしてるんですね。
甚だ迷惑な話ですが。

しかし。
しかしですよ。



おんなきょうし。
メガネ女社長。
未亡人の店長。
義理の母。




私にとっては、イチローよりも高打率です。

生きててよかった姉属性。

これだけ姉キャラを揃えてくれれば、たとえ踏まれようが汚されようが野に咲く白い花のような心でスクリーンに向かえます。
ビューティーペアの「かけめぐる青春」です。若者置き去り。

他にも、こんなキャラたちがいます。

「婦人警官」
「一見可憐な
淫乱変態女子高生」
「オカマ」


…激しいラインナップです。
吉本興業の全盛時代みたいです。

まあ、全部が全部、罵倒キャラというわけではないのでご安心を。
中でも義理の母がおっとりボケ系なのはポイントを押さえていますね。

こういったキチガイの集団に囲まれながら、主人公がエロゲー会社に就職するまでが、この作品の大まかな流れです。

これはもう、開き直ってプレイしてください。

整合性なんて皆無に近い上、ぜんぜん設定を生かしきれてないんですが、姉属性なら即座に買っていいと思います。

確かに、セーブ個数なんてまったく足りないし、裸になったら髪の色でしか区別がつかないし、欠点を上げたらキリがないんですけど、それでも「買い」なんです。

「罵倒モード」になると立ち絵がアップになったり、去るシーンでは立ち絵が振り向いたりします。
こういう細かい演出はいいですね。

また、最後はちゃんとハーレムモードもあります。

世にも珍しい事に、この作品のハーレムモードでは男が二人とオカマが一人いるんです。

今後100年生きたとしても、こんなシーンは見られないでしょう。


いっそこのまま土に還りたい。
そんな崇高な感情さえ芽生えそうな気がします。

あなたはきっと、画面を見ながら「有り得ない」を連発するはずです。

それでいいんです。

例えば、こんなシーンがあります。

例のメガネ女社長が、主人公の面接でいきなりフェラチオ始めます。

「…今のように有り得ないシチュエーションでも冷静さを失わない事が、一流のエロゲークリエイターになる条件よ」







ありえねーッッ!!!!




ともかく、全編に渡ってこんな会話の連続です。

まともな頭ではとても理解が及びません。

考えるのではなく感じるのです。

歌も設定もシナリオも、何もかもが斬新にすごいゲームなんです。

だからぜひ。



プレイすんのよこの脳無し!!!!




え、えーと。

ところでこのゲーム、なかなか面白い試みが成されていまして。
主人公がエロゲーの企画を作るわけですけど。

その企画をメーカーさんが本気でゲームにするそうです。

こんな所まで斬新なんですね。

私、ちょっと感心しました。
その手があったとは。

しかし。
しかしですよ。




実現前に会社が潰れたみたいです。



合掌。






back


HOME