『Back Stage』








突然ですが。
モーニング娘。のファンの方、います?

あれ、つんくの自家製キャバクラって本当ですかね。

秋元康の時代から、プロデューサーは秘蔵っ子とヤルのがもはや定説のようです。

こんばんは。
元・石川秀美親衛隊だった豪腕はりーです。

彼女は「シブがき」のヤックンと結婚して幸せになりました。

もちろん今でも処女のまま私を待っているに違いないんですけど、残念ながら私は親衛隊ではなくなってしまいました。

頑張って強く生きてゆきます。
さて。

今回ご紹介するゲームは、「saphir」というよく分からないブランドが2000年に発売した『Back Stage』です。

主人公は、売れっ子のプロデューサーです。
3人の可愛い娘さんを鍛え、芸能界にデビューさせるまでが骨子ですね。

やる事はつんくです。











無理。





ほら、こんなんなっちゃった。




たかが1週間でクソみたいな素人を一人前にするという、まさしくインディー系のプロレス団体みたいな荒業を要求されます。

かなりきっついです。

今時、場末のピンサロでも接客を叩きこまれるのです。
よほどしっかり教えてあげないといけませんね。

まずはゲームを起動させます。

超・売れっ子のプロデューサーらしく、個人所有のビル内にスタジオを持ってやがります。

この時点で著しく共感を失いますが、何を言っても負け犬の遠吠えなので寂しく続けます。

冒頭で、現在のお抱え歌手さんがご挨拶に出てきます。
もちろん私は石川秀美にシンクロさせてプレイしたので、皆さんも同じように好きなアイドルを重ねてみましょう。

すぐに後悔する事になります。

この歌手さん、どうやら近々、誕生日を迎える様子。
お約束のプレゼントおねだりをします。

こんな風に。



「真っ赤なフェラーリのオープンが欲しいのよぉ」











いきなりフェラーリかよ。



駄目だこのクソアマ。

秀美はそんな女じゃない。

左下から盛大にビュティが突っ込みそうな馬鹿女です。

鼻フックつけて3日ほど放置したくなります。

心の中にやるせない気持ちをいっぱい抱えながら、それでも主人公は期待に答えようとします。

女が馬鹿なら男も馬鹿です。

とりあえず、一流ホテルを予約しておく事でご機嫌を取る主人公。

お前が飼われてどうするんだと突っ込みたくなります。

すると。

「じゃあ、ご褒美ね」とばかりに。



主人公のイチモツを、口にくわえるアイドル歌手。




いきなりフェラかよ。



序盤からこれです。
なんだか、心にぽっかりと穴が開いてしまいました。

私の中で、新人のオーディションとか何とかはすでに地球の裏側の出来事になりましたが、続けないとレビューが書けません。

この騒動が終わると、ようやく3人の娘さんとご対面です。

「歌ウマーの世間知らずおどおど少女」
「演技派の高ビーご令嬢」
「ウルトラ馬鹿ダンス娘」



……。

…………。

………………。




無理だぁーっ!!!!





呪うべきは神でしょうか。

果てしなく無理難題を吹っかけられた気分です。

こんな奴らがデビューできるくらいなら、隣のババアだってデビューできます。

オーディションの予選を勝ち残ってきた優秀な3人らしいんですが。

選考委員は頭に血が来てないんでしょうか。

仕方ない。
分かりました。

1週間でこいつらを立派なAV女優にしてみせましょう。

人間、開き直りが何より必要です。

その代わり、何か大切な物を失う危険がありますが、ここで止まるわけには行きません。

頑張れ私。

早くも目的をすり替えながら、一人ずつ面接に入ります。

まあね。
おどおど少女とご令嬢は、どうにかなりそうです。

なんとか日本語による日常会話が可能です。

しかし、残りのこいつは強敵です。

典型的な日焼け馬鹿です。

もう常人とはオーラの輝きが違います。

一発目からこれ。



「あたしぃ、頭はカラッポだけどぉ、歌には自信あるよ」




神が与えた大きな試練に立ち向かう勇気が必要です。



普通なら、こんな娘はウェイト抱かせて阿寒湖に放り込むのが世のためですが、歯を食いしばって耐える事も時には必要です。

頑張れ私。

会話を続けましょう。



主人公「なかなか天真爛漫だね」



「変人乱姦? それってぇ、乱交パーティーの一種?」











…なんか、1週間後に地球が滅亡するような気分になりました。

まあ、現実にアジャとかそういう奴でもデビューしている事ですしね。

育成次第で化けないとも限りません。
化けて出るかも知れませんが。

さて、肝心の育成なんですけど、わりとここはシンプルです。
3人同時に育てるのも、一人に絞ってレッスンするのも自由です。

『ノーマル・レッスン』と『セクシャル・レッスン』があるのがいかにも18禁ゲームですね。

『レッスン』じゃねえだろ。

前者は、もちろん歌とか踊りとかのパラメータを伸ばせます。

驚いた事に後者でも同じパラメータが伸ばせるようです。

これこそエロゲー。
もちろん『セクシャル』で飛ばします。

ただし。
『セクシャル』を選んだ場合、ある種のパラメータが下がる事も多いので注意が必要です。

いやあ、「いかにも」な展開ですね。

「俺のマイクをくわえろ」です。

お約束もいい所です。
これでボイトレになるなら及川奈央なんかグラミー賞いけます。

世間にあふれる育成ゲームの多くは、だいたい期間が長いんですよね。
1年間とかザラにあります。

そこへいくと、この作品はたかが1週間なので、非常にお手軽に育成が進むわけですよ。

実に簡単です。

無駄にゲーム性を高めるあまり、エロゲーとしての本来の楽しさを忘れた本末転倒なゲームも多い中、これは良い作りだと思います。

適当で全然OKです。

やや食い足りない感はありますけど、意外にも多彩に渡るエンディングが物語を締めてくれます。

個人ごとのENDあり。
それぞれ、ハッピーエンドとセクシャルエンドの2種類が用意されています。

そして冒頭の変態アイドルとのENDあり。

うまくすれば、3人全員がデビューできるENDもあり、個人的にはこれが一番好きです。

なんせ冒頭の変態アイドルが、なんと時を経て眼鏡のお姉さんになって再登場ですよ。



姉キターッ!!!!



汝の罪を許しましょう。

もちろん、3人娘とのハーレムエンドなんかもあります。

いや私、けっこう感銘を受けたんですけど。
普通、ハーレムつーたらウハウハで幸せに終わるじゃないですか。

この作品は違います。

ちょこっとダークな雰囲気を残しつつ、奇妙な感覚を持って終了するんです。

なるほどなあ、と。
少し良い品買っちゃった的気分がありました。

まあ、古い作品ですし、絵は下手ックソですし、出てくる娘にアジャみたいなのもいるんですけど、総じて値段分は楽しめた作品でした。

500円くらいでしたし。




なお。

ダークなエンディングはまだありまして。

こんな感じです。














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