「FS98 北九州空港周辺シナリー Ver1.4 」付録
1999年9月18日 gegeのホームページ
北九州市は1963年に、
門司(もじ)市 ;一昔前は外国貿易港の一大拠点
小倉(こくら)市 ;軍都として栄えた
若松(わかまつ)市 ;筑豊の石炭積み出しで栄えた
八幡(やはた)市 ;1901年に出来た官営八幡製鉄所で栄えた
戸畑(とばた)市 ;遠洋漁業基地、八幡製鉄所戸畑工場として栄えた
5市が合併して出来た、人口102万人の政令市です。
現在は、門司区、小倉北区、小倉南区、若松区、八幡東区、八幡西区、戸畑区の7区に分かれています。
昔から本州と九州の接点として、万葉集にも企救(きく)の長浜などが詠われています。
市東部の小倉・門司は豊前の国で、江戸時代は小笠原藩城下町でした。
幕末には倒幕派の長州藩と戦争になり、小倉城に自ら火をはなちました。
市西部の戸畑・若松・八幡は筑前の国で、江戸時代は黒田藩の一部でした。
明治以降は軍隊が置かれて軍都となり、森鴎外が軍医として勤務していたこともあります。
1901年には国営の八幡製鉄所が建設され、いっきに人口が膨らみました。
また、関東大震災で壊滅した東京造兵廠が大阪とともに小倉に移転し、機関銃、戦車、風船爆弾などが造られていました。
1945年の第二次世界大戦敗戦後は米軍が駐留し、昭和40年代まで大規模な米軍弾薬庫がありました。
その頃までは製鉄所を中心とした重工業の都市で、日本の四大工業地帯の一つでした。
近年、八幡製鉄所の規模縮小に伴い、重厚長大産業都市からの脱皮を図ろうとしています。
たとえば、宇宙のテーマにしたテーマパークのスペースワールドには、NASAの宇宙飛行士訓練体験ができるスペースキャンプがあり、修学旅行も増えました。
また、関門海峡を背景にレトロな建物がならぶ門司港レトロ地区や、カルスト台地である平尾台などの豊かな自然にも恵まれています。
7月には、国指定無形文化財の戸畑祇園大山笠、県指定無形文化財の小倉祇園太鼓・黒崎祇園山笠などの祭りが毎週のように催され、まつり一色になります。
地元出身の文化人としては、火野葦平、杉田久女、松本清張、松本零士さんが有名です。
北九州空港は滑走路長1600mの小さな空港で、JASのMD87が東京間を2往復しています。
現在、2005年の供用開始を目指して、海上空港である新北九州空港の建設が進んでいます。