第四十九話 「ガマゴン」(84/2/10)脚本・上原正三 監督・田中秀夫

ミミーはみゆきの写真を見ながら念じ、灯台が建っている岬の風景を目にする。リリィはミミーが描いた風景画と一致する地形を検索した。

 伊賀電はそこへ向かい女性の悲鳴を聞く。灯台の中では、みゆきたちが異星人に襲われていたのだ。電は飛びかかって異星人を撃退した。

 イガクリスタルは見失ったが、聖なる者が導いて下さるというみゆきを連れて灯台を出ると、突然みゆきは走り出し、洞窟の中へ入っていった。追っていった電と少女たちは、イガクリスタルが光っているのを目にする。

 電はイガクリスタルの守りを少女たちに任せ、コム長官へ報告するためいったんグランドバースへもどった。

 魔王サイコは全宇宙の惑星を支配下に収めようとたくらんでいた。そのためには光子エネルギー結晶・イガクリスタルを手に入れる必要がある。サイコはイガクリスタルを持ってきた者に大幹部の椅子を与えると約束した。

 エネルギー探知機を使って捜索を続けるドクターポルターの前に電が立ちはだかった。赤射してマドー一味を追い払うことに成功した電は、イガクリスタルのもとへ行き守備をかためる。

 イガクリスタル強奪に失敗したドクターポルターとガイラー将軍に続きレイダーが出陣した。レイダーは呼び寄せておいたガマゴン大王の光に敏感な能力を使い、イガクリスタルのある洞窟の入り口へ辿り着く。電は赤射してイガクリスタルを守ったが、ガマゴン大王に奪われてしまった。

 ガイラー将軍はイガクリスタルを諦め、シャリバンと一騎打ちをして手柄にしようと目論む。幻夢界に入りパワーアップしたガイラー将軍は善戦するも、シャリバンクラッシュに倒れた。

 イガクリスタルを失い落胆するシャリバンと少女たち。聖なる者はなぜ守ってくれなかったのかというみゆきの問いに、シャリバンは必ず取り返してみせるとしか答えられなかった。

 イガクリスタルを持って帰ったレイダーは、約束通り大幹部の椅子に座ることとなった。


 「オゼバン談」

 みゆきたちの居場所のヒント、見事なデッサンと、この回もミミーが大活躍。映れば映るほど嬉しい?

 チェンジフェニックスの大石麻衣さんがセリフをもらっています。立ち位置からいっても柿崎澄子さんの次の位置づけみたいです。OPでも一番上に名前がありました(大内弘子)。

 ガマゴン大王再登場、口元が笑っているのがおかしいです。いきなりマドーの女性陣を舐めまわすエロジジイぶりに唖然。笑い方もいかにもスケベそう。けど、イガクリスタルを奪って守りきり、持って帰ったのはガマゴン大王です。彼こそ大幹部の椅子に座るべきなのでは?

 シャリバンとガイラー将軍の一騎打ちは激しさ満点。剣と剣の戦いはやっぱり興奮します。本気を出せばガイラー将軍も強いのですね。しかし、幻夢界ではガイラー将軍がパワーアップしたというよりは、電光剣がパワーアップしたように見えました。

 本放送の時には「ソ連のアンドロポフ書記長死去」のニュース速報が入ったそうです。

 イガクリスタルを奪われたことが、最終回への伏線となっていることも見逃せません。聖なる者は思慮深いのでした。

 大葉氏の出演は無し。


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