第四十六話 「誕生日の約束 大空の夢をえがく飛行雲」(84/1/20)脚本・久保田圭司 監督・小西通雄

 マドーは日本征服の拠点となる基地を北関東の山に建設していた。自分抜きで事を運ばれたことに怒ったレイダーは基地の上にマドーのマークを現し、小型飛行機で空撮しているカメラマンに写真を撮らせる。

 基地を撮影されていることに気づいたマドーは戦闘機を発進させたが、グランドバースのレーダーにキャッチされ退散した。

 逃げ延びた小型飛行機のパイロットとカメラマンは、空港から現像所へ向かおうとしてマドー一味に襲われる。プレゼントビーストの光線を浴びたカメラマンは、フィルムをパイロットに託した。パイロットは逃げそびれ、フィルムを奪われそうになったが、駆けつけた電が逃がす。

 その後、パイロットは気を失い、目を覚ましたときには夜になっていた。パイロットは息子の誕生日であることを思い出し家路を急ぐ。

 リリィはパイロットの身元を割り出した。航空写真会社に勤めていると聞いた電は、バイロットがフィルムを持っていたことを思い出し、マドーはそれを狙っていると判断する。

 サイコはフィルムを取り戻し、目撃者を消すよう指示した。ガイラー将軍はパイロットの家を割り出し、家族を人質に取って、電話をかけてきたパイロットにフィルムを持ってくるよう要求する。

 電はパイロットを見つけ行くのを阻んだ。マドー一味も現れ、もみあううちに電はフィルムをすり替えて赤射した。

 その間にパイロットは家へもどり、レイダーにフィルムを奪われてしまう。しかし、それは偽物であった。

 電はグランドバースにフィルムを持ち帰り、リリィに同じ地形を検索してもらった。場所を特定した電はグランドバースで基地を破壊、飛び出してきたマドー一味を赤射して蹴散らし、プレゼントビーストを倒す。

 パイロットから模型の飛行機をプレゼントされた息子は、友達といっしょに公園へ行き、大空へ飛ばして父と同じ職業になることを決意した。


 「オゼバン談」

 レイダーはこれまで自分のことを「わし」と言っていたのに、冒頭では「俺様」と言っています。

 カメラマン役としてJACの岡本美登氏が出演。19話では仮面怪人に殺されていました。プロフィールによると、このかたも愛媛出身で、ニックネームは「おかぼん」、好きな女性のタイプは「健康な人だったら」だそうです(いい人だ)。けっこう二枚目声ですよね。

 セスナ一機落とせないマドー戦闘機は悲しすぎます。

 子供に子供みたいな人と言われた小次郎さん。あの明るさは見習いたいものです。

 プレゼントビーストはビックリするほどかわいらしい魔怪獣でした。ドールビーストと並べると同じ製造元とはとても思えません。仮面ライダーとクモ男くらい違います。スタッフが気色悪すぎた魔怪獣に反省したのかも。頭の箱の中に何が入っているのかは謎ですが、ユーフォービーストみたいな顔だったら油断した分ショックは大きいはず。でも、リボンが解きたくてしかたありませんでした。

 最後のシーンで、子供を見守る電が、握った右手の親指を立てて(いわゆるサムアップ)、リリィと上首尾を喜び合いますが、現在、大葉氏もカメラを向けられると、このポーズを好んでされるそうです(JAC笑いも健在とか)。

 大葉氏の出演は無し。


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