第四十五話 「オーディションの罠 ちびっ子大スター」(84/1/13)脚本・上原正三 監督・田中秀夫

 マドーの乗っ取りをたくらむレイダーは、目障りなドクターポルターに悪夢を見せ混乱に陥れた。ドクターポルターは魔王サイコに休むよう言い渡される。

 シャリバンに倒された魔怪獣の悲鳴が耳につき寝つけないドクターポルターは、レイダーのすすめで魔怪獣のために供養塔を建てることにした。生け贄の子供が霊の数だけ必要と聞き、ちびっ子スターオーディションを開いて子供たちを集める。

 明と友達がいなくなったと聞いた電は、近所を探し回ったが見つけることが出来なかった。リリィから怪しいオーディションが開かれているとの連絡を受け、電は会場へ向かうも、すでに連れ去られた後であった。

 電は捜索を続けたが、どうしても子供たちの足取りがつかめない。突如、どこからともなく不気味な声がして、子供たちの居場所を教えてくれた。早く行かないと殺されると聞き、声の主がレイダーと思いつつも電は急行する。

 供養塔に辿り着いた電はマドー一味を前に赤射、子供たちを救出してリリィに逃がさせ、自分はムクロビーストと戦い、シャリバンクラッシュでとどめを刺した。

 シャリバンの攻撃を受け、フラフラになりながら幻夢城へ逃げ帰ったドクターポルターを見て、レイダーの陰謀に薄々気づいていたサイコは、椅子の下敷きにしていたガイラー将軍を復帰させ、自分の周りを警護させることにした。


 「オゼバン談」

 ムクロビーストの扮した偽チャップリンが胡散臭さ満点。

 ドクターポルターの祈祷のときの顔がすごいことになっています。吉岡ひとみさんの熱演が光る!

 リリィが大型ブラスターで駆けつけますが、衣装がこれまでで一番カッコ悪かったです。

「エルボーハンマー」は挿入歌では背面の敵への攻撃と歌われているのですが、前回といい、今回といい、正面へのただの肘打ちにしか見えません。後ろから羽交い締めしてきた敵に身をよじって肘を打ちつけ、そのまま竹とんぼのように回転しながら脱出、「スパークボンバー」へとつなげて欲しいです。

 柴原版「スパークボンバー」が初登場。しかし、回転シーンと腕を突き出すシーンが別撮りでした。キレも若干悪く、柴原孝典氏はこの時点では苦手な技だったのかもしれません。

 その代わりなのか第43話に続き、「クライムバスター」の発射回数がやたらと多かったです。子供たちを解放する直前のファイトローに放った五連射は、かなりのかっこよさで真似したくなります。

 大葉氏の出演は無し。


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