第三十一話 「みゆきは今?さまよえる幻のクリスタル」(83/10/7)
脚本・上原正三 監督・小林義明

 イガクリスタルと共に、いずこともなく飛んでいった奥伊賀島の少女達の夢を見る伊賀電。

 その頃、マドーはシャリバンをタイムスリップさせ、赤射出来ないようにしてからコダイビーストに倒させようと画策していた。

 電はおびき出され、比叡山焼き討ちの現場へ飛ばされてしまう。僧兵に命を狙われるも、調子の悪いタイムスリップ装置のおかけで、1941年のモロッコ・カサブランカへと移された。マドーは直ちに電を追跡し、コダイビーストを送り込む。

 電は赤射が出来ず危ういところであったが、またもタイムスリップ装置の故障で、2601年のガマゴン星・ガマラ王国へ飛ばされた。王国兵に捕まった電は怪物との戦いを強制され、何とか倒したものの、ガマゴン大王に食べられそうになる。飲み込まれる寸前、制御できなくなっているタイムスリップ装置の部屋へもどされ、さらに2983年の銀河系・X星へと移された。そこは電が夢で見た場所であった。

 イガクリスタルを見つけ驚く電。異星人達に襲われていた奥伊賀島の少女達を助けだし、つかの間の再会をはたすが、再び比叡山へともどされてしまう。

 コダイビーストも追ってきて苦戦するも、タイムゲートが開いたままであることに気づいた電は、すばやくくぐり抜けて赤射し、現代へもどった。

 コダイビーストはシャリバンクラッシュで倒したが、イガクリスタルと少女達の行方は再び分からなくなってしまった。


 「オゼバン談」

 青い靴下の少女は、後にチェンジフェニックスを演じられた大石麻衣さんです。シャイダーの二代目ギャル2をやられるくらいまでは、大内弘子と名乗っていたみたいです。みゆき以外の少女は何度か入れ替わっていますが、最初から最後までいたのは大石さんと、渡氏と同期の今泉ゆかりさんだけです。

 OPテロップにJACの益田哲夫氏の名前がありました。番組中の出演個所ははっきりしませんでしたが、コンドールマン、スパイダーマン、ハカイダー、アクマイザー3のイビルと個性的で印象深いヒーローのスーツアクターを務めた方です。益田氏は右利きなのですが、ハカイダーの時はわざわざ左で銃を撃ち、独特の雰囲気をかもし出していました。

 ファイトローは「コワコワ」と言っているだけで、あれが会話として成立しているとは知りませんでした。字幕にはビックリ。もしかすると彼はファイトローのエリートなのかもしれません。少し小松政夫さんに似ています。

 僧兵に襲われそうになった電が「ちょっと待ってくださいよ。僕は宇宙刑事」と言いますが、戦国時代の人にそう説明しても無駄のような……。

 渡氏は前話まではふき替えが多かったのですけど、脚の具合が良くなってきたのか蹴りをバンバン入れています。

 ガマゴン大王に食べられそうになった電を引っぱってあげ、信長軍に襲われていたら追い払ってあげる。コダイビーストはまれにみる人の良い魔怪獣でした。乳首があるのもおかしかったです。

 タイムゾーン発生装置の部屋は、幻夢城ではなくマドー戦闘母艦の中だったみたいです。

 大葉氏の出演は無し。


もどる