第三十話 「捨てられる子供たち 変身するママ」(83/9/30)脚本・上原正三 監督・田中秀夫

 伊賀電はジープでパトロール中、泣きわめく赤ちゃんをあやしている女の子を見かけて話しかけた。母親は育児を放棄して異次元美容センターへ行っていると聴き、電は女の子を連れていってあげたが母親は素っ気ない態度であった。

 後日、再び女の子を見かけた電は、母親がかわいい赤ちゃんを残して出ていったと聴き、異次元美容センターに怪しさを感じる。

 美容センターはやはりマドーが絡んでいた。夫や子供への愛情を無くし、おのれの欲望のままに自己主張するよう洗脳していたのである。家庭を崩壊させ、人間同士の絆を無くし、支配しやすくしようとたくらんだのであった。

 電はリリィに探らせたが、マドーに変装を見抜かれ、普通のエステを施されて帰ってくる。何の収穫も得られなかったリリィの話を聞いても、電は疑いをぬぐい去ることは出来なかった。

 次々と崩壊していく家庭の話を見聞きした電は、一軒一軒家を訪ね、家出した主婦が全員異次元美容センターへ通っていたことをつきとめる。

 潜入してみるとマドーが機械を使って主婦を洗脳していた。多くの子供たちに悲しい思いをさせたマドーに怒りを覚えた電は、躍り出て一味を蹴散らし、主婦たちを逃がした。

 襲ってきたヘンシンビーストは赤射して倒し、マドーの陰謀を阻止、陰鬱だった各家庭は明るさを取り戻した。


 「オゼバン談」

 幸恵の母親役として、モモレンジャーの小牧リサさんが出演されています。無駄な肉が無くレオタード姿が美しいです。ミスアメリカの頃よりウエストも脚も細くなっているのはすごい!オープンリールのステレオで踊っているのはもっとすごい?(そういえばリリィもオープンリールでエアロビしていました)

 美容センター基地内でガイラー将軍が、「死にに来たかシャリバン!」と言うとき、「超電子バイオマン」のブルースリー役の大須賀昭人氏がいます。その後、銃を発射し、伊賀電に銃を奪われました。

 珍しい映像なんだろうと、伊賀電がマシンガンを連射するシーンをいちいち記述していましたが、彼はけっこうやっていますね。しかし、いくらマドーでも人間体は、人間が操られている可能性もあるわけですから、いきなり銃殺はまずいような気がします(しかも必ず連射)。間違いなくファイトローや魔怪獣が変身したものと、確信はあるのでしょうが……。

 この回のスパークボンバーはきれがよく、これまでで一番かっこよかったです。コツを覚えたのかもしれません。

 幻夢界のドクロの背景が気持ち悪いですが、直後のミイラ男の包帯がやけに新しくて笑えます。清潔好きなミイラ?

 大葉氏の出演は無し。


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