第二十八話 「キャンパスは風速80Mの猛烈ストーム」(83/9/16)脚本・上原正三 監督・小笠原猛
ジープでパトロール中、伊賀電は千恵と明に呼び止められた。男の人が死にそうと聴き、行ってみると胸にナイフの立った男が「大神教授を助けて……」との言葉を残して死んでしまう。電は身分証明書の城東大学助教授・野村洋一という記述を頼りに大学へ向かった。
大神教授には会えたが、野村はノイローゼだったと聞く耳を持たない。釈然としない電は野村のマンションを訪ね、日記に書かれていたシンポジウムについての文章を読んで大学へ戻った。
マドーは世界を代表する三人の教授から脳髄を取り出し、スーパーコンピューターと連動させ、パワーアップさせようとたくらんでいたのである。すでにそのうちの一人である大神は拉致され、偽物とすり替わっていた。
電は大神が偽物ではないかと見てリリィに確認させた。確認がとれた頃、城東大のシンポジウムに参加するため、残りの二人の教授が来たが、マドーにさらわれてしまう。
リリィも大学構内を捜査していてキャンパスビーストに捕まった。
助けを求めるリリィの声に電は赤射して駆けつけ、三人の教授とリリィを逃がし、シャリバンクラッシュでキャンパスビーストを粉砕する。
世界を代表する頭脳は守られ、三人の教授はあらためてキャンパスに招待された。
「オゼバン談」
題名がちょっと意味不明ですね。
キャンパスビーストは珍しい横わけ魔怪獣です。どこかにいそうな顔で笑えます。笑うといえば海坊主が初めて感情を見せ、笑みを浮かべました。
この回の渡氏のアクションシーンは吹き替えです。自分で出来るシーンを他人にやられるのは、取られたような感じがして悔しかったそうです。「ケガをしてはいけないな」と、あらためて思ったとか。しかし、この時、違和感がなく流れを切らない吹き替えを研究したことが、翌年の「宇宙刑事シャイダー」につながったのではないかと思われます。
シャリバンの前にテニスルックの女性が二人立ちはだかりますが、右側の二番目にラケットでぶん殴った人は、「超電子バイオマン」で二代目イエローフォーを演じられた、田中澄子さんだと思われます。シャリンガータンクの砲撃で吹き飛ばされました。
マグナムチョップあり。
挿入歌の「超次元戦斗母艦グランドバース」は二番が使われていました。
大葉氏の出演は無し。
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